2022.03.17NTTリーグワン 2022 D1 第9節レポート(神戸S 56-21 BR東京)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第9節 交流戦
2022年3月12日(土) 14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
 コベルコ神戸スティーラーズ 56-21 リコーブラックラムズ東京

リコーブラックラムズ東京の右から、ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ、ボーク コリン雷神選手、森 雄基選手

リコーブラックラムズ東京
ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ

「今日の試合は非常に残念な結果になりました。ゲームのスタートはよかったと思いますが、相手の陣地に入り、ゴール前でチャンスは作ったものの、フィニッシュまでもっていくことができませんでした。対して神戸は同じような場面で、フィニッシュまでしっかり繋げてきたことが、差だったと感じています。今日の試合は若手選手にとってはいい教訓になったのではないかと思います。後半はファイトバックする場面もあったので、それを前半から見せていかなければならないと思います。そして森選手の公式戦通算100Caps達成に心からおめでとうと言いたいと思います」

──ゴール前エリアでの動きが、リコーと神戸との差と言われていましたが、自チームが得点を取りきれなかった原因について。

「1年目の9番と23歳の10番というところで『経験』の少なさということが挙げられますが、私は、彼らを信じて起用しています。それに対して神戸はオールブラックスで40から50Capsの経験を持つ選手がいるなど、冷静さや精度の部分など、あらゆる場面でコントロールすることの差が結果に出たのではないかと考えています。神戸はモールも好調で、いい教訓になった試合でした」

──スクラムハーフにはいろいろなタイプの選手がいます。試合によって入れ替わりがありますが、選手の起用の意図を教えてください。また後半にマット・ルーカス選手が出場した時間帯はアタックができていたと思いますが、その評価についてもお聞かせください。

「最初の3試合は高橋選手が9番、先週は山本選手が出場しましたが、怪我をしてしまいました。南選手がチームに与えてくれるテンポが、私たちのチームのスタイルに合うのではないかと考え、南選手にスタートの経験をさせる意味も考え、起用しました。若い選手が学ぶためには、実際に経験することが大切だと考えています。マット・ルーカス選手はすごくよかったと思います。怪我からの復帰ということもあり、後半での起用となりました」

リコーブラックラムズ東京
ボーク コリン雷神選手

「ヘッドコーチも言われていたようにチャンスはつくっていましたが、最後のほうで我慢が足りず、得点を取りきれませんでした。ハードにアタックはしましたが、結果がついてきませんでした。今後に向けてポジティブに捉えて、月曜日から取り組んでいきたいと思います。森選手には、心からおめでとうと伝えたいです」

リコーブラックラムズ東京
森 雄基選手(公式戦通算100Caps達成)

「100試合公式戦に出場できたことに感謝しております。僕自身そこまで有名な選手ではないのですが、日本代表になっていない選手でも100試合出られるという見本になれたらいいなと思います。僕だけではなく、スタッフや家族に支えられて、ここまでこれたので感謝しております。まだまだこれから試合が続くので、1戦1戦を大事にして、頑張っていきたいと思います」

──長い間チームの中で貢献し続けるのに重要なことは何でしょうか。

「コーチに求められている期待以上の成果を出すこと。僕でいうとスクラムやラインアウトの精度など、その結果を出し続けることが、今に至っているのではないかと感じています」

コベルコ神戸スティーラーズの右から、デーブ・ディロン ヘッドコーチ、アーロン・クルーデン選手、李 承信ゲームキャプテン

コベルコ神戸スティーラーズ
デーブ・ディロン ヘッドコーチ

「いい結果を収めることができた1日でした。選手・コーチ・スタッフ陣がこの1週間しっかりと準備をしてきたものが功を奏して、今日の結果になりました。サントリーさんとの試合の後で、少し気持ちが下がってしまう状況でしたが、1週間を通してしっかりと準備をすることができました」

──新加入のルカニョ・アム選手やベン・スミス選手に対して期待するところは。

「どちらもワールドクラスの選手です。ベン・スミス選手は昨シーズンも我々と同じ時間を過ごしました。しっかりとした準備ができていると聞いています。ルカニョ・アム選手に関しては、まだチームに馴染んでいない状況を鑑みつつ、少しずつ練習に参加している状況です」

──先週のサントリー戦では立ち上がりはよかったものの、なかなか最後まで継続が難しかったと思いますが、今日の試合ではスタートからの良さが継続した形でゲームができていたように見受けられました。そのあたりがこの1週間の準備の課題だったのでしょうか。

「この1週間、選手・スタッフがしっかりと準備をしてきました。その準備が今日の試合の結果につながったと思います。新型コロナウイルスの影響もあり、なかなかチームが集まってトレーニングすることが難しい状況でしたが、この1週間はしっかりと準備ができたことで、そのことが功を奏したのではないかと感じています」

コベルコ神戸スティーラーズ
アーロン・クルーデン選手

「本日はいい結果で終えることができました。何よりも地元のファンの皆様の前で勝てたことが、一番よかったと思います。チームにとってもこの勝利は大きな意味があります。まだ試合が残っていますので、今日の勝利を糧にして更にギアを上げ、いいプレーができるようにしっかりと準備をしていきたいと思います」

──今日の試合では神戸らしくボールを動かす攻撃ができていましたが、どこがよくなっていて、手応えを感じていますか。

「今日の試合は緊張感の漂う試合でした。前回の結果のこともあり、特にスタートの場面は選手の中でもナーバスな緊張感が漂っていました。しかし序盤からしっかりとゲームを組み立てることができ、自分たちのアタックにも活かすことができました。数的有利な場面を作れたり、自分達にとってやるべきことができ、神戸らしいラグビーができました。ここからさらにギアを上げて試合に臨みたいと思います」

コベルコ神戸スティーラーズ
李 承信ゲームキャプテン

「コロナウイルスのことや先週の大敗でチームにとっては難しい状況が続いていました。そのような中でも選手・スタッフ全員で自分達を信じて、しっかりと準備をし、結果として地元のファンの皆様の前で勝利できたことは素直に嬉しいです。チームにとっても意義のある勝利です」

──ゲームを通して、ディフェンスの面でリコーのアタックをしっかり防げていたと思いますが、先週の試合から改善された部分があれば教えてください。

「先週の試合後にもう一度、コミュニケーションをしっかりとっていこうと話し合っていました。特にリコーのアイザック・ルーカス選手の動きに注意を払うことを話し合っていました」

──今日の試合ではキックパスも有効に使えていたように見えましたが、チームの作戦として組み込まれていたのでしょうか。

「はい。リコーのディフェンススタイルを考えて、ゲーム前からしっかりとコミュニケーションをとっていました」

──開幕戦から段々とパフォーマンスが向上していると思います。ご自身での手応えはいかがでしょうか。また、本日はゲームキャプテンとしてチームを牽引していましたが、今後どのように存在感を示していきたいと考えていますでしょうか。

「開幕から自信になるプレーができていますが、チームメートのお陰で余裕があるプレーができてきていると思います。これからもやることは変わらず、いい準備をして、自分の役割を理解し、それをゲームで全うすることだと考えています」

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