2022.04.12NTTリーグワン 2022 D2 第10節レポート(相模原DB 15-16 三重H)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第10節
2022年4月9日(土) 12:00 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
 三菱重工相模原ダイナボアーズ 15-16 三重ホンダヒート

三重ホンダヒートの左から、尾又寛汰選手、古田 凌キャプテン、上田 泰平ヘッドコーチ

三重ホンダヒート
上田 泰平ヘッドコーチ

「相模原さんの素晴らしいグラウンドで素晴らしい準備をしてもらって僕たちを迎えていただき、すごく感謝しています。相模原さんの規律の高いディフェンスの中でなかなか自分たちが前に行けない中で苦しんだことと、風が非常に強く選手が考えすぎてラグビーして勢いがなくなってしまったのかなと感じました。後半に関しては形の中でしっかりと外的な影響のところをあまり考えずに、自分たちがやろうとしたラグビーをしっかりと体現してくれて、すごくいい結果に結びつけてくれたなと思います。こういう結果に結び付いたことに関しても、この一週間しっかりとリーダー陣が正しい準備、正しい練習で引っ張ってくれたおかげで結果がついてきたと思っています。この結果に満足せずに、自分たちのここまできた過程というのをしっかりと見直しながら、また試合に臨んでいきたいなと思います」

──風が強い中でのプレーだったが前半後半それぞれ振り返って。

「風上の中であの2本のPGを選んだというのは、選手の現場の判断で尊重はしています。前半相模原さん規律の高いディフェンスの中で前に進むことができなかったので、あの時間帯でPG2本狙ったというのは、正しい選択だったんじゃないかなと思います。それに加えて、しっかりと狙っていて外れたとしても、ドロップアウトかなと考え方を持って選んでくれたと。しっかりリーダー陣が話してやってくれたので、満足しています。
後半に関しては、シンプルに自分たちのラグビーをもっとやろうということで、ひとりひとりがしっかりと前に向かってボールを進めてくれたかなと思います。その結果、フェーズがすごく多い形にはなったと思うのですけど、しっかりと、一人一人がボールを前に運べているので、結果的にフェーズを重ねられたというイメージです」

三重ホンダヒート
古田 凌キャプテン

「80分間通して、しっかり前に出て常に自分たちのラグビーを体現しようチャレンジし続けようと試合に臨みました。結果として全選手があきらめないで前に出続けてチャレンジし続けることを体現できたと感じます。ただ前半のところで少しペナルティが多かったりとか、ミスがあったところは修正して、次に生かしていけたらと感じました」

──前半をしのいで6点差で折り返した。後半に向けどのように切り替えを?

「焦りはそんなになかったです。自分たちのラグビーが前半もできてるし、ポジティブなイメージで全選手やれてました。後半は風下だったので、どんどんフェーズを重ねてアタックして、しっかりチャンスを見つけていって、ボールを前に運んで、最終的にトライまでいけたらいいなって言うところを話してたので、全然ネガティブじゃなくて、選手全員がポジティブなイメージで前を向いてやってました」

三重ホンダヒート
尾又寛汰選手

「素晴らしいスタジアムでプレーさせてもらってプレイヤーとして嬉しいです。ヘッドコーチ、キャプテンの話にもあったように、相模原さんの素晴らしいラグビーで、ちょっと受けてしまう時間もあったのですけど、このフィールド上でしっかり修正しようという話がリーダー陣を中心にできていたので、焦ることなく試合に臨めました。結果としてプレーヤー・オブ・ザ・マッチをもらいましたけど、本当に誰がもらってもおかしくなかったと思いますし、本当チームに取らせてもらったと思っています。ありがとうございました」

──前半をしのいで6点差で折り返した。後半に向けどのように切り替えを?

「僕自身も焦りはなくて、後半風下でもしっかりボールを動かしていこうって話になったところで、きつい時間帯があると思ったのですけど、ふだんからもっと強度の高い練習をやってるので、そこに対して相模原さんに絶対に走り勝てるっていうのは、全員が自信をもってプレーできていたし、後半から入ったプレイヤーもしっかりエナジー出してやってくれたので、あの点差で折り返したことに対しても焦りもなくできました。後半もう絶対逆転できると思ってしっかりボール動かしていこうっていうポジティブな気持ちでプレーできました」

三菱重工相模原ダイナボアーズのグレッグ クーパー ヘッドコーチ(左)、細田隼都バイスキャプテン

三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「まずは三重ホンダヒートの皆さんおめでとうございます。今日ホームで負けたことは本当にがっかりですけど、ダイナメイトの皆さんが選手たちに力をくれたので、その前で負けてしまったのは残念ですが、本当に今日もサポートありがとうございます。前半は風下で、戦略はもっていました。ハーフタイムで6点リードというのはよかったのですが、後半のコントロールが足りなくて負けてしまった。今日学べたことはいっぱいあるので、それを二週間後に活かしたいと思います」

──後半のコントロールが効かなかったという部分、もう少し具体的に。

「ハーフタイムで話したのは、風がとても強いけど、風だけで勝つことはできない。風で陣地はとることができますけど、そこからしっかり自分たちのプレーをしないといけないということを話しました。その風にちょっと頼りすぎたり、モールも相手もすごくいいディフェンスをしてとめることができて、そこにもちょっと頼りすぎた部分があると思います。敵陣に入ったところでダイナボアーズのアタックをしたかったのですけど、それをあまりうまくできなかった、もうちょっとコントロールしきれなかったかなと思います」

──だいぶメンバーが変わった中で1点差。2週間後を踏まえてというのもあると思いますが?

「今シーズン、練習試合もなかなかできなかった中、先週の勝利で1位を獲得できたので、自分達のスコッドを強くするため、練習で努力をしてきた選手に試合で見せるチャンスをつくることが大事。今日そうしたおかげで二週間後選べる選手がどんどん増えていったと思う。そういう面では大事なことだなと思います」

──ディフェンスをかなり強化されたと思いますが、去年から比べシステムも含めて、大きく変わった点は。また9勝1敗となった手ごたえお願いします。

「毎週勝ちにいって10勝は目標ではあったかもしれないですけど、それが最後の目標ではない。今シーズンの成功は昇格できること。この9勝1敗はポジティブかもしれませんが、次の2試合がすごく大事」

──2週間後の試合。ポイントは?

「一番大事だと思うのが、次15日間あるので、その時間をしっかり使う、ものにすることが大事だと思います。それをすることで、いいパフォーマンスにつながると思うので、この2週間、メンバーもできれば早めに決めて、今日学んだことをみんなでレビューして、それを活かせるように、そのコネクション・コンビネーションを作れるようにすることが大事だと思う。一番大事なところは、時間をうまく使うことかなと思います」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
細田隼都バイスキャプテン

「リーグ戦の最終戦と言うことで、僕らもしっかり準備をしてきました。今まで以上に素晴らしい会場の盛り上がりで、ファンの応援があって、僕らも絶対勝とうと試合をしました。後半、自分たちで風上を活かしきれなかったっていうところが一つ負けた原因かなと思っています。それと三重さんの圧力。しっかりと規律を守っていければ僕らのチャンスが回って来ると思っていましたが、ペナルティなどでリズムを作れなかったというところが敗因と思います。まだあと順位決定戦まで二週間ありますので、しっかり準備をして、もう一回戦えるようにしていきたいと思います」

──だいぶメンバーが変わった中で1点差。2週間後を踏まえてというのもあると思いますが?

「ものすごくポジティブだと思っています。シーズン通して今まで試合に出てこれなかった選手、デビューした選手が結構いて、公式戦が初めてという緊張感の中で、あれだけのパフォーマンスをした。いろんなケガ人もいて、トラブルが試合であった中で、あれだけ15人でしっかりラグビーができたっていうのは、日頃の練習のレベルも高くなりますし、今回休んだ選手に対してもすごく刺激になったんじゃないかなと。全員誰が出てもしっかりパフォーマンスを出せるっていうのが、今日の試合で分かったと思うので、これからレギュラー争いがチームの中であると思います。順位決定戦に向けてすごくポジティブな結果だと思っています」

──順位決定戦へ改めて意気込みを。

「次戦うのがまた、三重さんで決まっていますので、しっかり二週間の準備をして、倒しにいく。そこはプライドを持って戦えるように、練習から準備をして行きたいと思っています。しっかり勝った後に次があると思うので、またそこで準備をしていければと思っています」

──ディフェンスをかなり強化されたと思いますが、去年から比べシステムも含めて、大きく変わった点は。また9勝1敗となった手ごたえお願いします。

「外から見ていただいて、ディフェンスが変わったと言って頂けるのはすごく嬉しい。まずはしっかり一人目がタックルに入る。二人目がボールに絡んでいく。15人が80分通してやっていける。それが僕らのディフェンスだと思っている。この試合も多少のミスはありましたが、しっかりとこのディフェンスシステムっていうのは整備して試合の流れを掴んで行けたかなと思っています。
僕らは目の前の一戦一戦を準備して戦っている。そのために毎週準備をするというチームとしての意識。結果的に9勝1敗になったと。10勝じゃないっていうのは、少し残念ではあるのですが、しっかり練習で準備ができての9勝1敗だと思います」

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