NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第3節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年12月27日(土)14:30 ノエビアスタジアム神戸 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ 49-29 トヨタヴェルブリッツ
コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ
デイブ・レニー ディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ
「結果に関してはハッピーです。セットピースは本当に素晴らしかったと思いますし、試合の長い時間、いいディフェンスもできたと思います。スキルのクオリティーや状況判断の精度の高さ、チャンスをたくさん作ってトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)さんにプレッシャーを掛けることはできたと思います。相手陣に入ったときには丁寧にフィニッシュすることができたと思います。ただ、試合終盤に関しては正直残念です。トヨタVさんに対してポゼッション、そしてトライも与えてしまったと思っています。ただ、全体を振り返ったときに、結果に関してはハッピーです」
──後半、28対17の場面で上村樹輝選手がトライしました。スクラムでペナルティアドバンテージを取り、コベルコ神戸スティーラーズ(以下、S神戸)側が一人少ない中で取り切ったという、試合の中でも大きいプレーだったのではないかと思いますがいかがですか。
「言われたように試合の中で大きな瞬間だったと思います。その少し前にもチームとしては素晴らしいトライが取れたかと思いますが、あそこはキャンセルされてしまいました。
一番大事だったのは、アッシュ(・ディクソン)にイエローカードが出てしまった場面です。自陣の深いところで、14人で戦わなければいけない状況でしたが、そこでいいディフェンスができたことだと思います。14人の状況でも、スクラムでアドバンテージを取った上でプレーできたことが、(上村)樹輝のトライにつながったと思います。あのトライを取ったことによって自分たちも点差的に余裕が生まれました。あのトライというのはボーナスポイントを一気に(獲得しに)行くトライでもあったので、余裕をもてる形につながったと思います」
コベルコ神戸スティーラーズ
ブロディ・レタリック共同キャプテン
「レンズ(デイブ・レニー ヘッドコーチ)と同じような意見です。全体を振り返ったときに、全体のパフォーマンスとしては今シーズン一番良かったと思います。よく自分たちは『神戸ラグビーをしっかりしていこう』という話をしますけど、アウトサイドバックスのスキルのところでモメンタムを取ったときに、そこから常に(相手に)乗り掛かり続けるようなアタックが今日はできました。それは自分たちが本来やりたいラグビーを見せられた時間もあったと思います。セットピースも本当に素晴らしかったと思います。ヤンブーさん(山下裕史)の200キャップをお祝いする意味も含めて、スクラムでいくつかペナルティを取れたことは良かったと思います。勝ち点5を取った上でバイウィークに入れたということは、チームにとってポジティブだと思います」
──山下裕史選手がリーグ戦通算200試合出場を達成しました。山下選手のチームへの影響力にはどういうものがあるのか教えてください。
「ヤンブーさんの素晴らしい偉業達成だと思いますし、神戸Sのジャージーに対しても、ヤンブーさんが与えてくれた価値というのは非常に高いものがあると思います。もちろんチーム内の人間もそうですし、ほかのチームの選手たちもヤンブーさんに対するリスペクトがあると思います。自分たちフォワードに関しても、ヤンブーさんがいてくれることによって経験をたくさん与えてくれます。
ヤンブーさんの人間的な部分で素晴らしいなと思うのが、さらに成長し続ける意識をこの歳になってももっていることだと思います。もうほぼ40歳の状態ですけど、『そこまでするか』というぐらい成長し続けようとするその意志は、ほかの選手も真似することはなかなか難しいことだと思います」
コベルコ神戸スティーラーズ
山下裕史選手
──リーグ戦通算200試合出場を達成しました。今日の試合の感想をお願いします。
「自分の200キャップもありましたけど、チームがしっかり勝って、ホストゲームで勝てたことが何よりいいことだと思います。自分の200キャップは、もう『そっちのけ』かなと思います。前半にペナルティもありましたけど、いいディフェンスからスコアを重ねることができて、神戸Sらしさを見せられた試合だったと思います」
──ベンチに下がるときにはスタンドから大きな拍手が生まれ、山下選手も応えていました。どのような心境でしたか?
「足がつり始めていたので、『どんだけ40歳引っ張んねん』と思いながら(ベンチに)帰りましたけど(笑)。接戦のタイミングでもなく、神戸Sがリードしていたときでしたし、拍手で迎え入れてくれたので応えたという感じですね。普段も応えていますからそこは今日だけじゃないですね。(普段よりも拍手が大きかったが?)それはあると思います。200キャップやから『お疲れさん』ということで多かったんじゃないですか。『祝ってくれている』と思いましたけど、まだ試合は続いていましたし、フロントローは(イエローカードや負傷による)出戻りがあるので気持ちは切らさずという感じでした」
トヨタヴェルブリッツ
トヨタヴェルブリッツ
スティーブ・ハンセン ヘッドコーチ
「まず、本日の試合に関しては、非常に残念な結果でした。また、本来はチームとしてより高い基準でプレーするだけの実力はあると思っていますが、本日の試合に関しては神戸Sさんのほうが非常にいいプレーを見せていました。特にハイボールに対する空中戦のところでプレッシャーを掛けてきました。とはいえ、チームとしても最後まであきらめずにいいトライを取ったことはポジティブに受け止めています。チームとしては、こういう状況の中で一体感を強くもち、また再始動していきたいと思います。現在のリーグでは、こういった形で相手に流れをつかまれてしまうと点差が開くことがあります。その課題にもう一度向き合ってチームとして気を取り直して前進していきたいです」
──前半、スクラムはがっぷり四つでしたが、後半に崩されることが増えてしまった印象です。どのあたりが反省点になりますか?
「スクラムでペナルティを取られてしまった局面では、非常にグラウンドが滑りやすかったためにプロップのところでペナルティをもらってしまいました。前半のスクラムに関しては均等に戦えていたと思いますが、スポーツというのはうまくいかない局面があるものです。そういった箇所が後半では見られたと思いますが、それが今日の試合の敗因ではないと思っています」
トヨタヴェルブリッツ
姫野和樹キャプテン
「非常に残念です。神戸Sさんがプレッシャーを掛け続けてきて、それに負け続けてしまったというのが大きな要因だと思います。また、自分たちのエクスキューション、実行力というところもすごく低かったというのが今回の敗因だと思いました。ただ、スティーブ(・ハンセン ヘッドコーチ)も言ったように、最後にトライを取り切ったところは、しっかりフィジカルの良さを出して、メンタリティーをもってアタックできましたし、そこは良かった点ではあると思います。自分たちのコネクトを切らさずに、ポジティブな面を捉えながら前に進めていければなと思っています」
──神戸Sにプレッシャーを掛け続けられたということですが、特にどういう局面でプレッシャーを掛けられたと感じていますか?
「特にハイボールのところで、なかなか自分たちが獲得できず、ブレイクダウンでもプレッシャーを掛け続けられてしまったところが非常に大きな点だと思っています」



























