NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月22日(日)12:00 三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 (三重県)
三重ホンダヒート 26-21 静岡ブルーレヴズ
50キャップに込めた「感謝」。日本で培ったハードワークする文化
三重ホンダヒートのタリフォロフォラ・タンギパ選手。次の目標は「これから勝利を重ね、6位以上に入ってプレーオフトーナメントに出場すること」「感謝、その一言です」
2月22日、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿で行われた静岡ブルーレヴズ戦で先発出場し、リーグワン50キャップの節目を迎えた三重ホンダヒート(以下、三重H)のタリフォロフォラ・タンギパ。日本で過ごしてきた日々を振り返り、かみ締めるように口を開いた。
身長186cm、体重117kgの巨体。編み上げたコーンロウヘアに、ボリューム感のあるヒゲ。豪胆な雰囲気をまといながらも、その性格は冷静沈着。そしてプレーは質実剛健そのものだ。本職であるナンバーエイトのみならず、フランカーなど複数の役割をこなすことができ、グラウンド上で常に献身的な働きを見せる。
2016年にニュージーランドから来日し、摂南大学に入学してから10年の月日が過ぎた。日本でのキャリアにおける「最も印象的な出会い」について聞くと、「それはハードワークする文化です。目標をすぐに達成しようとする意識を学べたことは、選手として大いに生かせる部分ですね」と、彼らしい答えが返ってきた。
50キャップ到達の感想を尋ねても、彼は冒頭の二文字を何度も口にする。
「まだ現役でプレーできていることに感謝したいですし、このような節目に到達できたことにも感謝しています。そして、摂南大学、豊田自動織機シャトルズ愛知、三重Hとキャリアを重ねる中で、一度も大きなけががなかったことにも感謝の念を抱いています」
そして、タンギパは次の目標についてこう語った。
「100キャップ……と言いたいところですけどね(笑)。まずは個人よりチームが重要です。これから勝利を重ね、6位以上に入ってプレーオフトーナメントに出場すること。そのために、次の試合へ向けて、これまでやってきたことを信じて一生懸命取り組むだけです」
ハードワークと感謝で歩んできた10年間。その先にたどり着いた50キャップ。日本で培った精神を胸に、タンギパはこれからも仲間のために汗を流し続ける。
(籠信明)
三重ホンダヒート
三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(左)、フランコ・モスタート ゲームキャプテン三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ
「23名のみならず、チーム全員をとても誇りに感じます。1週間かけて準備してきたことが実を結び、この結果につながりました。前半はハンドリングエラーが続き、なかなか相手にプレッシャーを掛け続けることができませんでした。守備面ではターンオーバーからトライにつながる形もあり、うまく構築できていましたが、ミスによって自分たちの流れにもっていくことができませんでした。ただ、後半のディフェンスは素晴らしかったと思います。プレッシャーを掛け続け、テリトリーを取ることができました。選手たちが根性やガッツを見せてくれた結果だと思います。とても誇りに思っています」
──このところ後半に苦しむことがありましたが、今回はペースを握りました。その狙いはありましたか。
「ここまでの4試合のうち3試合で勝利を収めることができていますが、先週は後半に白星を取り逃しました。選手やスタッフと話し合い、試合の立ち上がりなども含めてプロセスの部分を見直しました。今日は『プレーをし続ける』ことを意識しました。後半はそれが実を結び、結果につながりました。先週はリードした時点で守りに入ってしまい、自分たちが閉じこもる形になってしまいましたが、今日は違う形で試合を終えることができました」
三重ホンダヒート
フランコ・モスタート ゲームキャプテン
「ヘッドコーチと同じ考えです。前半は自分たちのミスから勢いに乗ることができず、苦しみました。ただ、ハーフタイムでのプランは非常に明確でした。自分たちのやるべきことに集中し、持っているプランを実行し続けること。その話を共有し、遂行力につなげることができました。うまく相手にプレッシャーを掛けられましたし、思いどおりの形で試合を進められました。それが結果につながり、うれしく思います」
──北原璃久選手が久しぶりに10番で先発し、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝きました。どんな存在ですか。
「北原は類まれなる才能に恵まれた選手で、試合のセンスも素晴らしいです。10番については(ダーウィッド・)ケラーマンも得意としており、スタンドオフのポジションに関してわれわれは非常に恵まれていると思います。彼の周りにはフレイザー・クワークのような経験豊富なプレーヤーもいますし、北原はとてもプレーしやすい状況にあるのではないでしょうか」
静岡ブルーレヴズ
静岡ブルーレヴズの藤井雄一郎監督(右)、クワッガ・スミス キャプテン静岡ブルーレヴズ
藤井雄一郎監督
「前半の入りは良くありませんでしたが、その後は自分たちのペースで試合を進め、得点も重ねることができました。ただ、後半はペナルティからリズムを崩しました。最後も少し得点を急ぎ過ぎた印象です。若い選手も多かったので、早く点を取りたいという気持ちが先に出たのかもしれません。敗戦が続いていますが、前を向き、残りの試合に向けて修正し、すべて勝つつもりで臨みたいと思います」
──今季2回目の3連敗となりましたが、敗戦が続いている影響はありますか。
「負けが続くと、どうしてもプレッシャーが掛かります。『早く点を取らなければならない』と焦ったり、失点した際に強い圧力を感じたりしてしまう。勝ち星が先行していればリラックスしてさまざまな判断ができますが、黒星が続くことでプレッシャーが増します。今日は若い選手も多かったので、なおさら影響があったと思います。ただ、それも一つひとつわれわれの学びになっていくはずです」
静岡ブルーレヴズ
クワッガ・スミス キャプテン
「今日は残念な結果となりました。三重ホンダヒート(以下、三重H)さんのディフェンスが非常に良かったと思います。われわれとしては前半こそ良い内容でしたが、ラグビーは80分間プレーし続けなければなりません。後半に入ってモメンタムを失ってしまいました。最後は押し込む場面もありましたが、そこで攻め切れなかった部分もありました。前半と後半が対照的な試合になってしまったと感じています。自分たちのゲームを分析し、修正しながら次の試合に向かいたいと思います」
──前半は良い形でしたが、後半にモメンタムを失った理由はどうお考えですか。
「後半はペナルティを連続して犯してしまい、そこで三重Hさんに22m内へ侵入を許した点が大きかったと思います。ただ、まだ試合を分析できていないので、現時点で具体的にお答えするのは難しいです。これから映像を確認し、自分たちが何をしてしまったのかを整理して修正していきます」



























