NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第13節(交流戦)
2026年3月29日(日)14:30 ユアテックスタジアム仙台 (宮城県)
浦安D-Rocks 17-43 三重ホンダヒート
友の言葉が、すべてを変えた。もう一度つかんだ舞台で刻む“第2章”
三重ホンダヒートの坂和樹選手1月の宇都宮でのゲームに続き、今回の仙台でのゲームを終え、三重ホンダヒートの坂和樹はキャリア初の古巣戦をかみ締めるように振り返った。
「(古巣戦ということを)あまり意識しないようにしていましたけど、今日も宇都宮のときと同じでいつもとはちょっと違う心意気みたいなものや浦安D-Rocks(以下、浦安DR)を見返したい気持ちもありました。特にスクラムの部分で恩返しというか、魅せたいと思っていたので、今日は1本しか組めなかったですけど、そこでペナルティを取れたのですごくポジティブかなと思います」
坂選手にとって浦安D-Rocksとの古巣戦は感慨深いものになる昨季限りで一度は途絶えたと思われたラグビー選手としての道が、常に刺激をし合っていた同期・竹内柊平(東京サントリーサンゴリアス)の「絶対にラグビーを続けたほうがいい」という一言で再び動き出したことはすでに知られた話だが、それが浦安DR時代にはプレーがかなわなかったディビジョン1の舞台で、さらに古巣戦という形まで導いてくれるとは面白いもの。「自分の中でも『まだできるんじゃないか』と思っていたところでの柊平の言葉はかなり響きましたし、いまこうして試合に出させてもらっていて『本当に続けて良かった』と思います」という坂の表情は充実に満ちあふれていた。
それでも、坂の原点はNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安時代から含めて5年間を過ごした“浦安の地”にある。竹内をはじめとする「かなり熱い」同期たちと出会えたのも、ナンバーエイトからプロップへの転向に挑戦したのも、浦安での時間があったからこそ。初の移籍を経験し、新たな場所で自分のスタイルを築き上げるのに多少の時間が掛かった中でも「ベースは何も変わっていないですね。シャイニングアークスとD-Rocksで培ったものが大きいですし、自分のスタイルを再確認できたことはいい経験でした」と、あらためて己を見つめ直す機会となった。
まだ見ぬ景色が、次に坂が目指すものである。チームはこの勝利でプレーオフトーナメント進出圏内の6位に1ポイント差まで接近した。「いまこの新しいチームで結果が付いてきているのは、個人としてもすごくうれしいことです。この波にうまく乗ってプレーオフトーナメントを目指していきたいと思っています」。28歳の苦労人の“第2章”はまだまだ始まったばかりである。
(須賀大輔)
浦安D-Rocks
浦安D-Rocksのグラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ(左)、藤村琉士キャプテン浦安D-Rocks
グラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ
「結果に対しては大変失望しています。勝機はたくさんあったのに逃してしまいました。ハーフタイムでもまだ競っていたのにかかわらず、特に4つ目のクウォーターで規律の乱れや精度を欠くキックから、自滅をしてしまったことはかなりガッカリしました。ただ、いい部分もありました。特にボールを持ってアタックしているときはたくさんいいシーンを見られたと思います」
──敵陣深くまで入りながらも、スコアを取り切れないシーンが多くありました。
「まったくそのとおりですね。敵陣深くまで入り込んだときの決定率がないことが事実ですし、それはシーズンをとおして課題にしてきたことでもあります。先ほど、ロッカールームで選手たちと話したときもとてもガッカリしていました。その中で、『正直にお互いに思っていることを言い合っていくことが大事だ』と伝えました。もう一つ話したことは、『このチームはすごくいいチームで、結果が実力を確実に反映しているとは思わない』と。もっといい結果を得られるような選手たちがそろっていると思います」
浦安D-Rocks
藤村琉士キャプテン
「規律の部分が課題ですね。特にディフェンスしているときにペナルティを取られてしまって、ラインを下げられてしまいました。特に前半はモールで押し込まれて、そこでまたペナルティをしてしまうなど、自分たちで自分たちの首を絞めたという試合でした。アタックもボールを持っているときはすごく良かったので、そこの精度を高めていければと思います」
──敵陣深くまで入りながらも、スコアを取り切れないシーンが多くありました。
「良いシーンもあったと思います。後半の一発目でヤスパー(・ヴィーセ)が取ったトライは、モールを2回くらい組んで、そこで得たペナルティから取りました。すごくいい流れだったと思います。良いときは良いので、あとは取り切れなかったあとのディフェンスや切り替えの部分をもっとちゃんとしていかないといけないと思います」
三重ホンダヒート
三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(左)、フランコ・モスタート ゲームキャプテン三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ
「結果はもちろんとてもうれしく思っています。メンバーに選ばれなかった選手たちがしっかりと準備してくれたおかげで今日の結果につながったと思っています。プランどおり実行してくれた部分もありましたが、どうしても取り切れなかったポイントもたくさんありました。その中でもネクストジョブに向けて、集中力を切らさずにプレーを続けられたことは良かったと思っています。試合の終わり方についても、次のパフォーマンスにつなげられるところがありましたし、満足しています」
──今日の勝利でプレーオフトーナメント進出圏内に1ポイント差まで詰め寄りました。
「もちろん、そのとおりですが、自分たちのフォーカスをそこに当てることはありません。毎週の試合、そして成長していくこと。6日後には東京サントリーサンゴリアスさんとの試合もあります。今日の試合を来週に振り返って、自分たちのパフォーマンスにどうつなげていくかというところに焦点を当てていきたいと思います」
三重ホンダヒート
フランコ・モスタート ゲームキャプテン
「1週間を通じていい準備ができたと思っていますし、自分たちに集中して矢印を向けて取り組んできました。先週、東芝ブレイブルーパス東京さん相手にとてもいいパフォーマンスができたんですけど、そこからさらに続けること、もう1試合重ねていくことを課題として取り組んできました。前半はかなり強度の高い試合でしたが、後半はそういう面でスコアを広げることができたと思っています。ヘッドコーチが言ったとおり、取り切れなかったポイントも多かったですが、プラスの面も多くありましたし、チームメートたちを誇りに思っています」
──今日の勝利でプレーオフトーナメント進出圏内に1ポイント差まで詰め寄りました。
「ヘッドコーチと同じ意見ですね。確かに頭の片隅にはあるものの、毎試合に全神経を集中させていくことが大切だと思います。先のことを考え過ぎないことが大切だと思います。それではマイナスの方向にいってしまうことがどうしても多いと思いますので。トップ6を狙える状況にあるのは素晴らしいことだと思いますが、試合ごとに自分たちに集中してやっていきたいです」



























