NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスB
2026年5月3日(日)13:00 ハワイアンズスタジアムいわき (福島県)
リコーブラックラムズ東京 8-52 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
どんな状況でも最大限のパフォーマンスを。縁の下を支える32歳
リコーブラックラムズ東京の髙橋敏也選手。9番での出場は今季初。10番の伊藤耕太郎選手と綿密に話し合って準備を進めたという先発メンバーを大幅に入れ替えたリコーブラックラムズ東京において目を引いたのがハーフ団の二人。特にスクラムハーフには、髙橋敏也が名を連ねた。
キャプテンとして圧倒的な存在感を放つTJ・ペレナラが存在するそのポジションで、毎試合ベンチに入りながらフィールドに立つために準備を進めてきた。試合終盤の数分でも出場すれば安定したパフォーマンスを表現。ただ、ここ数試合はベンチにフォワードを増やすチーム事情もあってメンバー外となっていた。それでも、目標のプレーオフトーナメント出場が迫っていたチームにおいて、ノンメンバーでもメンバー組にプレッシャーを掛けながら背中を押した。
迎えたいわき開催となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)戦でスタメン入りをした髙橋。今季初めてとなる先発が知らされた中で「スタートからプレーするということはゲームメークを自分と(伊藤)耕太郎の二人でやらなければいけない」と、スタンドオフで出場する伊藤とともに綿密に話し合って準備を進めた。
「いろいろなシチュエーションを想定して、風上もそうですし風下になったときはこうするとか。あとはどのエリアでどういうプレーするかというのもクリアだったので、試合をやりながら、とてもやりやすかったですし、コミュニケーションもうまく取れていました」
コンビとしていい準備ができていた中で、個人としては1週間の過ごし方はこれまでと変えなかった。「あまりそこでたぎり過ぎると僕は痛い目を見るので。しっかり毎日やることをやって、あまり掻き立て過ぎずに取り組みました」と冷静に、普段どおりのメンタルで最大限にパフォーマンスが出せるように努めた。
S東京ベイとのゲームは「フィジカルやブレイクダウンでも、準備したものを出せたらよかったですが、そこで後手に回ってしまった」と個人としての悔しさも明かす。それでも『プレーオフゲーム』と銘打って臨んだ上位との対決で得られたものは大きいはず。肌で感じた収穫をいかにチームに還元できるか。頂点を目指すには、この経験も財産だ。
そして、「スタートから出るほうが個人的には好きですし、そのタイプのスクラムハーフだと思っています」と話しながらも、髙橋はサブやメンバー外を経験しながら出番が来ればしっかりと自分の仕事を遂行する。縁の下を支える32歳の貢献度も見逃してはならない。
(藤井圭)
リコーブラックラムズ東京
リコーブラックラムズ東京のタンバイ・マットソン ヘッドコーチ(右)、松橋周平バイスキャプテンリコーブラックラムズ東京
タンバイ・マットソン ヘッドコーチ
「スコアボードが示しているとおりの内容だったと思います。今日のようなトップチームとの試合では、ほんの数%でも自分たちらしさを欠いてしまうと、戦うのは非常に難しくなります。ほとんどのエリアで相手を上回ることができませんでした。特に試合開始1分からコンタクトの部分で後手に回っていました。ラグビーはコンタクトのスポーツなので、そこを制することができなければ戦えません。本当に残念なパフォーマンスだったと思います。次は東京サントリーサンゴリアス戦がありますので、そこにしっかりフォーカスしたいです。改善すべき点は多くありますし、しっかり取り組んでいきます。また、(マクカラン)ブロディが今日でチーム通算50試合出場となりました。クラブにとっても、彼自身にとっても大きなマイルストーンだと思います」
──今日は今季初めてハーフ団を入れ替えましたが、その意図と評価を教えてください。
「プレーオフトーナメント進出にはリーグ戦を戦い抜くことが必要ですし、さまざまな理由がありました。TJ(・ペレナラ)は毎試合本当によくプレーしてくれていますが、ナンバー2の髙橋(敏也)があまり出場できていなかったことも考えていました。やはりプレーすることは大事ですし、彼はよくやってくれたと思います。(伊藤)耕太郎についても同じです」
リコーブラックラムズ東京
松橋周平バイスキャプテン
「福島でのホストゲームに来てくださった多くのお客さま、さまざまな形でサポートしていただいたみなさんに感謝したいです。自分たちとしてもフィジカルバトルになることは理解していましたが、その部分を示すことができませんでした。順位が上の相手に対して、精度や規律、自分の役割の遂行力を欠いてしまうと、ネガティブな流れが続いてしまいます。本来はポジティブな要素を積み重ねていかなければいけませんが、相手のプレッシャーを受け、自分たちの役割を遂行できず、フィジカルでも後手に回ることで不安が生まれてしまいました。ただ、それも良い学びだったと思います。来週には修正するチャンスがあります。自分たちのパフォーマンスをもっと信じて精度を上げ、一貫したラグビーができるよう、リーダーとしてさらにチームを引っ張っていきたいです」
──難しい展開だった前半をどのようにコントロールしようとしていましたか。
「風上だったので、しっかりエリアを考えながら、相手の攻撃に対して自分たちのディフェンスを遂行すること、そしてボールを持った際には正しいエリアでプレーすることを意識していました。ただ、風上だったにもかかわらず、自陣でプレーする時間が長くなってしまいました。さらにペナルティが続き、14人になる時間帯もあり、スクラムハーフも欠けてしまうと、自分たちでゲームをコントロールするのが難しかったと感じています」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
クボタスピアーズ船橋・東京ベイのフラン・ルディケ ヘッドコーチ(右)、マキシ ファウルア キャプテンクボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「自分たちとしては良い試合ができたと思います。ゲームをとおしてしっかりコントロールし、チャンスを作り、最後まで良い形でフィニッシュできました。また、リコーブラックラムズ東京にも敬意を表したいです。今季非常に調子の良いチームですし、特に後半はアタッキングラグビーの質を見せつけられる場面もありました。その中で良い試合ができたと思っています」
──今日のトライはセットピースからファーストフェーズ、セカンドフェーズで取り切る形が多かったですが、要因はどこにあると分析していますか。
「コンビネーションと選手たちの遂行力がうまくかみ合った結果だと思います。もちろん事前の分析もありましたが、重要な場面で選手たちがしっかりチャンスを取り切ってくれたことが大きかったです」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
マキシ ファウルア キャプテン
「今日の相手はアタック面で非常に力のあるチームでしたし、リスペクトをもって1週間準備してきました。その準備が結果につながったと思います。タフな試合になることは全員が理解していましたが、80分間をとおして我慢強く、自分たちのプロセスとラグビーをやり続けることができました。それが結果につながって良かったです」
──前節からマキシ選手以外、フォワード7人全員が入れ替わっていましたが、違いや手ごたえを教えてください。
「誰が出場しても、やるべきことやプロセスは変わりません。その信頼関係が大事ですし、それがチームとしての強みにつながっていると思います」



























