2026.05.11NTTリーグワン2025-26 D1 第18節レポート(相模原DB 22-29 浦安DR)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第18節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月10日(日)14:30 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
三菱重工相模原ダイナボアーズ 22-29 浦安D-Rocks

自分の役割と向き合い続けた1年。その覚悟を、入替戦で示す

リザーブからの出場が多かった今季、三菱重工相模原ダイナボアーズの佐藤弘樹選手は「短い時間でもエネルギーを注入して、タックルにたくさん行く。それが自分の役割」と振り返った

レギュラーシーズン最終戦のあと、三菱重工相模原ダイナボアーズの佐藤弘樹は、今季を振り返りながら静かに言葉を選んだ。先発出場の機会が限られ、多くをリザーブとして過ごしたシーズン。しかし本人はその状況を「自分の役割を深く考えさせられた1年」と位置づける。

「スタートは2試合だけで、ほとんどがリザーブ。2〜3分の出場もあった」。そう語る一方で、「短い時間でもエネルギーを注入して、タックルにたくさん行く。それが自分の役割」と明確に定義する。出場時間の長短ではなく、“グラウンドに立った瞬間に何をするか”。その思考の整理こそが、今季最大の収穫だった。

悔しさも隠さない。メンバー入りしながら出場機会がなかった試合もあり、「めちゃくちゃ悔しかった」と率直に振り返る。それでも、その時間を「自分の意味を考える機会」と捉え、役割理解を深めた。チームにおける自分の立ち位置を言語化できたことは、プレー以上の成長といえる。

守備については、この試合が今季初出場となった坂本侑翼との関係にも触れた。「彼のタックルは僕にはできない。ただ、自分には自分の持ち味がある」。互いにリスペクトしながら競い合う中で、自身の特性をより明確に認識していった。「恐れず刺さりにいくこと」とともに、「技術」を強調するあたりに、近年の意識の変化がにじむ。

浦安D-Rocksとの試合で課題に挙げたのは、ペナルティとブレイクダウン。「相手にスティールを許した。自分たちで変えられる部分は多い」と語り、「しんどいときにもう一歩踏み込めるか」がカギになると指摘した。

チームが掲げるブレイクダウンへの強い意識を、いかに全員で体現できるかが今後の焦点となる。D1/D2入替戦に向けては、「絶対に勝てるというマインドは持っている」と強い言葉を残した。苦しい戦いが続く中でも、「自分たちを信じてやり続ける」姿勢を崩さない。

限られた時間でも役割を全うする覚悟。その積み重ねが、チームをディビジョン1に残す力となるか。入替戦は、その答えを示す舞台となる。

(宮本隆介)

三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズのグレン・ディレーニー ヘッドコーチ(左)、吉田杏キャプテン

三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレン・ディレーニー ヘッドコーチ

「こんにちは。今日は残念な結果でした。前半は風が強かったですが、私たちのパフォーマンスも良く、ハーフタイムのスコアも素晴らしかったと思います。後半は風もありましたが、ミスが多く、正確性も足りませんでした。最後のラインアウトやノックオンなど、そういった場面でもっと集中力が必要だと思います。小さなことの積み重ねが、私たちのシーズンにとっては大きなことになります。これから残り2試合ありますので、その間違いを直したいです。みんな本当に頑張って、良いエナジーと三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)のDNAも見せてくれましたが、少しミスが多かったと感じています」

──今季を振り返ってみて、どのような印象を抱いているのかを教えてください。

「私にとって一番の問題は一貫性です。最初の試合もギリギリで負けてしまいました。シーズンの中では、東京サントリーサンゴリアス戦のように素晴らしいラグビーを見せた試合もありました。やはり一貫性が、いまの私たちにとって最も重要だと考えています」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
吉田杏キャプテン

「試合をとおして、前半は風下で我慢の時間が続きましたが、良い内容で終えられたかなと思います。後半、風上になった途端に軽いミスが続いたり、最後のトライを取るチャンスで自分たちの細かいミスでチャンスを失ったりしてしまいました。シーズンをとおして、こうした細かいミスで自分たちの首を絞めてきたシーズンだったと振り返っています。今日はシーズンをとおしてたくさんの方に応援していただいた恩を返したい、絶対に勝ちたいという思いを試合前に伝えましたが、悔しい結果で終わってしまいました。残り2戦、必ず勝って、またここに戻ってきたいと思います」

──今季を振り返ってみて、どのような印象を抱いているのか教えてください。

「今季は2連勝がなく、パフォーマンスが良い試合もあれば、次の週はガラッと変わってしまうことがありました。細かいミスや規律の部分での波が、今季は荒かったと感じています。その結果、逆転負けを喫したり、ボーナスポイントを失ったりして、自分たちの首を絞める苦しいシーズンでした」

浦安D-Rocks

浦安D-Rocksのグラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ(左)、ヘル ウヴェ ゲームキャプテン

浦安D-Rocks
グラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ

「こんにちは。チームのことを、特に隣にいるキャプテンの今日のパフォーマンスを非常に誇りに思っています。この試合に向けて良いプランを立て、風への対応もうまくいきました。相模原DBの攻撃は鋭く、自分たちがボールをコントロールできずにピンチになった場面もありましたが、最後まで粘り強く戦い抜きました。この結果にとても満足しています。

今週の初めから風が強くなることは分かっていたので、前半にその利点を生かすことが重要でした。後半も賢くキックを使い、何より素晴らしいアタックを見せられたと思います。今日のスクラムやラインアウトからのアタックは非常に印象的でした。完璧ではありませんが、誇れる点が多い試合でした」

──18試合のレギュラーシーズンを終えて、チームとして伸びた点と、逆に改善できなかった点、あるいは新たに生まれた課題などがあれば教えてください。

「話し出したらきりがないですね。多くのポジティブな面を学びましたし、改善すべき点も多く見つかりました。このリーグは実際に戦ってみるまで、そのレベルの高さを実感できません。リーグのペースや強度はすさまじいものです。敗戦した試合には、それぞれ異なる背景がありました。毎週月曜日の朝にその学びを確認することが重要で、この2試合の結果は、自分たちがそこから学べていることを示しています」

浦安D-Rocks
ヘル ウヴェ ゲームキャプテン

「(グラハム・ラウンツリー)ヘッドコーチが言ったとおり、自分たちのプランがあり、それを今日遂行できたと感じています。多くの学びがありましたが、同時に良い点もたくさん見られた試合でした」

──埼玉パナソニックワイルドナイツに続いて、今節と連勝が続いていますが、D1/D2入替戦に向けてチームにとってどのような意味を持つか、いまの手ごたえを教えてください。

「勢いもそうですが、同時にいつも応援してくれるファンのためにプレーしなければなりませんでした。シーズンを強い形で締めくくれたことが、次の2試合に向けての大きな勢いにつながると思います」

試合詳細

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