NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン2 第13節
2026年5月2日(土)12:00 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 78-17 レッドハリケーンズ大阪
自らの人生を懸けて、日本でチームのために身を粉にする。同じ日に節目を迎えた二人の思い
今季のレギュラーシーズンでのホストゲーム最終戦を78対17で勝利した。豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)は、今節をもってD1/D2入替戦進出を確定させ、来週に迫ったレギュラーシーズン最終節を前にして首位に浮上した。
この試合で、ケレビ ジョシュアとジェームズ・モレンツェがともにリーグワン通算50キャップに到達。同じ日に二人がマイルストーンを達成する珍しい瞬間となった。
33歳のケレビは天理大学入学を機に来日。26歳のモレンツェは2022-23シーズンからS愛知に所属し、日本でのプレータイムを重ねてきた。そんな二人が口にしたのは、S愛知で、ひいては日本で節目となる記録に到達したことへの喜びだった。
「特別なチームで達成することができてとてもうれしいです。S愛知がチャンスを与えてくれて、日本に初めて来たときはここまでできることを想像していませんでした」(ケレビ)
「50キャップまで試合に出ることができてうれしいですし、それをS愛知で成すことができたこともうれしいです。日本でのキャリアの初めはスロースタートでしたが、コーチやスタッフのおかげでここまで来ることができました」(モレンツェ)
海外出身選手が日本で50キャップを取ることは並大抵のことではない。言語も文化も何もかもが違う環境で、自分の人生を懸けて、身を粉にしてS愛知のために努力を続けてきた。そんな二人が、お互いについて称え合った。
「ジミー(モレンツェの愛称)は若いときに南アフリカから来て、どんな役割でもプロフェッショナルな姿勢でプレーできる素晴らしい選手です。僕は歳だから(達成できるか)分からないけど、彼には100キャップを目指してほしいですね」(ケレビ)
「スア(ケレビの愛称)は僕が日本に来てからずっとサポートしてくれていた一人なので、一緒に達成できて光栄です」(モレンツェ)
そして、すでに視線は次節の花園近鉄ライナーズ戦に向いている。(第13節終了時点での)1位と2位の最終節での直接対決はディビジョン2の優勝決定戦であり、S愛知にとって4年連続で挑むD1/D2入替戦へ向かうためのレギュラーシーズン最後の試合になる。
彼らの51キャップ目は、そんなしびれるマッチメークになるだろう。ここまで刻んできた軌跡と同じように、彼らはS愛知の未来のために動き続ける。
(齋藤弦)
豊田自動織機シャトルズ愛知
豊田自動織機シャトルズ愛知の徳野洋一ヘッドコーチ(左)、鄭兆毅 共同キャプテン豊田自動織機シャトルズ愛知
徳野洋一ヘッドコーチ
「本日は(今季のレギュラーシーズンの)ホストゲーム最終戦ということで、ゴールデンウィークにもかかわらず、たくさんのファンの方々に応援いただけた中でプレーできたこと、本当にうれしく思っています。チームを代表して感謝申し上げたいと思っております。
試合につきましては、最初の20分は少しタイトなゲームになると当初から想定していた中で、少しミスも続いてリズムには乗れなかったですが、徐々に自分たちのリズムを取り戻していけたというところは、すごくポジティブだったと思います。また、この試合の勝利でD1/D2入替戦への出場権を獲得できるということについてもうれしく思っています。また、今日の試合でジェームズ・モレンツェとケレビ ジョシュアが(リーグワン通算)50キャップを取ったということも、チームとしては大きな出来事だったと思っております。本日はどうもありがとうございました」
──次節の花園近鉄ライナーズ戦はディビジョン2の優勝を決める戦いとなりますが、どんな思いで臨むのか教えてください。
「もちろん、われわれが連覇を狙っているということは間違いないです。ただ、その試合に勝つかどうかというよりも、目の前の試合で成長できるかどうかが大事だと思っています。その成長なくしてリーグ(D2)を連覇したとしても、D1/D2入替戦では勝てないということはわれわれが一番理解していると思っています。来週はさらにチャレンジしながら成長する、その中で連覇したいと思います」
豊田自動織機シャトルズ愛知
鄭兆毅 共同キャプテン
「今季(レギュラーシーズン)ラストのホストゲームにファンのみなさんや家族の方々に熱い応援をいただき、ありがとうございました。今日の試合に関しては、徳野(洋一ヘッドコーチ)さんが言ったとおり、前半はミスが多くてなかなかリズムに乗れませんでしたが、一度自分たちの仕事とファンダメンタル(基礎)のところを見直して、そこからは自分たちのスタイルをはっきりとプレーで出すことができたと思います。今日の試合でも良い課題が出たと思うので、そこを修正して、次の試合に向けて良い準備をしていきたいと思います」
──試合後にはファンの方々と交流する機会がありましたが、どのような気持ちになりましたか。
「毎回のホストゲームで自分も都度、そう思いますが、ファンのサポートがあるからこそ、自分たちのパフォーマンスが引き出されると思っていて、今回交流できてうれしかったです。こういった環境でラグビーができて幸せだと思います」
レッドハリケーンズ大阪
レッドハリケーンズ大阪の松川功ヘッドコーチ(左)、島田久満キャプテンレッドハリケーンズ大阪
松川功ヘッドコーチ
「今回、試合開催にあたりまして、豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)の皆さま、協会関係者の皆さま、レフリーの皆さま、多くの愛知県の皆さまが来る中でゲームをできたこと、すごく良かったと思っております。迫力のあるS愛知さんにどれだけしっかりプレッシャーを掛けられるか、そういったところが勝負になってくるのかなというところでゲームに臨みましたが、彼らのモメンタムや、クイックボールを止め切ることができずに受けに回るシーンが多かったと思っています。ただ、われわれの強みであるしつこさや粘り強さ、接点での激しさをもう一度見つめ直して、次週に向けてさらに成長できるように頑張っていきたいと思っています」
──久しぶりに大差がつく試合になりましたが、今節の反省点をどのように来週に生かしていくのかを教えてください。
「やっぱりわれわれは受けに回ってはいけないチームかなと思います。どのチームも力強いですけど、特にS愛知さんは力強いチームですので、アタックをどれだけしっかり止められるか。そういったところはほかのチームに対しても生かしていけると思いますし、われわれの売りではあると思います。良いゲームをするために必要なものを1週間掛けて取り戻したいなと思います」
レッドハリケーンズ大阪
島田久満キャプテン
「まずは試合開催にあたり、ご尽力いただいた皆さま、本当にありがとうございます。また、ビジターゲームの遠方にもたくさんのファンの方々が駆け付けてくれて、本当に力になりました。試合を振り返ってみると、前半は先制されて、そこから立て直してトライを取れたところはすごく良かったです。ただ、そこから自分たちのミスであったり、うまくいかない状況が続いたりして、流れをなかなかつかむことができず、このような結果になったと思います。この負けを忘れることなく、次の試合が今季のラストゲームになるので、最後までしっかりとレッドハリケーンズ大阪らしく、泥臭く戦っていきたいなと思います」
──次節のホストゲームに向けて、今日の悔しさをどのように変えて臨むのかを教えてください。
「今日の試合はここまで点差が開くような試合ではなかったと思っています。ちょっとしたマインドや試合に対しての準備で、少し気が抜けていたように感じたところもあります。もう一度勝つことにこだわって、1週間しっかり準備して最終戦に臨みたいと思います」



























