2026.03.09NTTリーグワン2025-26 D3 第9節レポート(SA広島 33-30 狭山RG)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第9節
2026年3月7日(土)13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 33-30 狭山セコムラガッツ

タックルへの譲れない思いで新境地開拓。子供たちに見せたパパの新たな一面

マツダスカイアクティブズ広島の﨑口銀二朗選手

マツダスカイアクティブズ広島が狭山セコムラガッツとの首位攻防戦を制した。

強い風が宙を舞い、お互いに負傷者も多く出た。アクシデント含みの展開だったからこそ、ダミアン・カラウナ ヘッドコーチは頷く。

「最初、うまくコントロールができたと思っています。それからけがも重なっていってしまったんですけど、ベンチ(メンバーが出場した際)のインパクトがすごく良かった」

4ポイントを獲得した上にチーム力が高まっている実感も得られた今節は、ディビジョン2昇格へ向かうシーズン終盤に向けてチームに大きな自信をもたらしている。

試合後には、ここ数試合で50キャップを達成した6選手のセレモニーが行われた。この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍を見せた﨑口銀二朗も祝福の場に立ち、家族とともに記念撮影を行う際は3歳と1歳の2児のパパの横顔を覗かせていた。

50キャップを祝う試合後のセレモニーでは3歳の長男くんから花束が贈られた

そして、とても朗らかな表情で長男がラグビーを楽しんでいる様子を話してくれた。

「一人で“試合ごっこ”をしてよく遊んでいるんです。スクラムのコールを自分で掛けて、自分一人でスクラムを組んで、一人で転がったりしながら、トライをしてゴールキックまでやっている。たまに入場から始める日もあるらしくて、試合の一連の流れが終わったら、整列してハイタッチして着替えるところまでを保育園から帰ってきてやっているみたいです。僕はあまり見たことがないんですが、ハマってくれているみたいでうれしい」

きっと子供たちは父親のプレー姿がカッコよくて仕方ないのだろう。

この日、﨑口は初めてウイングでプレーした。これまで主にフルバックでプレーしてきたため驚きのコンバートだったが、﨑口はコーチ陣の期待に応えてディフェンス力を存分に発揮した。

「ずっとタックルにはこだわりがあって、試合に出るからには絶対に譲れない部分だと思ってやってきました。今日はウイングとして(フルバックより)前のラインに立つ回数が多かったのですが、そこで自分の良さを発揮できたので自信になりました」

大きな選手に立ち向かう﨑口の姿は、息子たちの目にも焼き付いたはず。これから家でタックルも見せるようになるに違いない。

SA広島は選手たちがしっかりとそれぞれの役割を果たし、チーム全員で充実したシーズンを戦っている。

(寺田弘幸)

マツダスカイアクティブズ広島

マツダスカイアクティブズ広島のダミアン・カラウナ ヘッドコーチ(右)、芦田朋輝キャプテン

マツダスカイアクティブズ広島
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ

「(狭山セコムラガッツ、以下、狭山RGは)思ったとおり、強いチームでした。最初は、うまくコントロールができたと思っていますし、ゲームプランどおりにうまくできたと思います。それからけがも重なっていってしまったのですが、ベンチメンバーのインパクトがすごく良かったです。今日の試合は完璧じゃないんですが、勝利できて良かったです」

──試合終盤は非常にハラハラする展開になりましたが、どのようにご覧になっていましたか。

「すごく緊張感がありましたし、すごくフィジカルな試合でした。そして、ブレイクダウンのところでのペナルティがすごく多い試合でしたし、最後のほうにもペナルティがありました。いろいろと課題はあると思うのですが、いまは勝ったことを喜んで、また次の試合に向かっていきたいと思います」

マツダスカイアクティブズ広島
芦田朋輝キャプテン

「今日は前半から自分たちの役割を出し切れたので、この結果につながったと思います。今週に限っては、ヘッドコーチからもあったように、相手の狭山RGさんは本当に強いチームだということで、そこに対しての役割と、プラス自分たちがどれだけやろうと努力するかを強調して準備してきて、その結果が出たのかなと思っています」

──試合終盤は非常にハラハラする展開になりましたが、どのようにご覧になっていましたか。

「自分は後半23分で交替したんですけど、いまはベンチのメンバーも本当にすごくいい準備をしてくれていますし、試合に出ていないメンバーもすごく準備をしていたので、交替で入ったメンバーを信じて見守っていました。結果として本当に一人ひとりが勝ちたいという思いを前面に出してプレーしてくれたので、3点差でしたけど、勝つことができたのかなと思っています」

狭山セコムラガッツ

狭山セコムラガッツのスコット・ピアス ヘッドコーチ(左)、フェトゥカモカモ・ダグラス バイスキャプテン

狭山セコムラガッツ
スコット・ピアス ヘッドコーチ

「試合前には、コンタクトが強いチームが勝つと思っていました。ゲームが進んでいく中で両チームともけがが多くて、レフリーの判断も興味深いと思いましたが、両チームにとって同じレフリーだったので、それはしょうがないと感じています。

もちろん、(マツダスカイアクティブズ広島、以下、SA広島、との対戦が)もう1試合あります。試合前は3ポイントだった差が6ポイントになりましたが、まだ僕たちにもチャンスがあると思っています。最後の試合が意味のあるものになるかもしれないですね。

今日の試合で良かったところは、狭山RGがラストプレーまですごく頑張ったということです。でも、ペナルティが多すぎました。前半は9回のペナルティがありました。今季の狭山RGのパフォーマンスにはペナルティが大きく影響していて、そこは残念だなと思いました。今日の試合はシンプルにエラーとペナルティの影響があったと思います」

──後半に盛り返せたのは、何が良くなったからでしょうか。

「前半は最初のコンタクトが少し遅かったと感じています。SA広島はラクにプレーしていました。後半はそこにフォーカスできて、いいテンポのラグビーができてゲインがだんだん良くなりました。

両チームはすごくフィジカルで激しい中で、エリアマネジメントのところで風をうまく使えませんでした。後半も自陣のエリアでいることが多くなりましたが、ラストの20分は風をうまく使いながら相手にプレッシャーを掛けて、SA広島のエラーが多くなってからゲームは変わったと思います。でも、キーはペナルティの数。前半は多くて後半は少しだけ減ったと思います。それが一番の違いだと思います」

狭山セコムラガッツ
フェトゥカモカモ・ダグラス バイスキャプテン

「まずは選手のみなさんに感謝したいと思います。今日は素晴らしいラグビーができました。サポーターの方々も多かったので、そのことにもすごく感謝しています。

試合を振り返ると、とてもいい試合でした。拮抗した試合で、上位のチーム同士の本当にいい試合だったと思います。スコット(ピアス ヘッドコーチ)が言ったように、この試合は相手も体の大きな選手が多いので、シンプルなところをうまくやれば勝てると思っていました。でも、前半はそれができなくて、逆に相手がどんどんこちらにプレッシャーを掛けてきました。

ハーフタイムでは、『いろいろあるかもしれないけどベストを尽くすしかない』と。勝ち負けに関係なく、今日はチームからパフォーマンスがすごく見えたというか、いい気持ちで試合ができたなと思います。スタッフだけでなく試合に出ていない選手たちにも感謝したいと思います。

まだシーズンは終わっていないし、まだ仕事が残っているので、一度リフレッシュしてから強くなって帰ってこようと思います」

──後半に盛り返せたのは、何が良くなったからでしょうか。

「試合中はセットピースも少しうまくいっていなかったですし、前半は相手の敵陣の22mラインでのラインアウトに行くまでに、20分以上掛かりました。そこまで行ったときはトライを決めて帰ってきましたけど、最後のラインアウトはうまくいきませんでした。それがラグビーのおもしろさでもあるかなと思います。サポーターもすごくドキドキしたと思います。

あとは、リザーブで入ってきた武智(成翔)がすごくいいインパクトを与えてくれて、アタックの質が上がったと思いました」

試合詳細

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