NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン3(リーグ戦) 第3節
2022年1月30日(日) 14:30 ベスト電器スタジアム (福岡県)
九州電力キューデンヴォルテクス 10-17 宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
松園正隆監督
「コロナの感染拡大が広がっている中、試合ができたことに感謝している。
試合全体としては、福岡ダービーということで負けられない試合だった。予定していた戦術通りに進まず手こずる場面もあったが、最後は勝ち切ることができた」
宗像サニックスブルース
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ
「レフリーの皆さんがゲームをうまくコントロールしてくれた。しかし、自分たちのミスが多く練習でやってきたことをゲームで出すことができなかった。持ち帰ってレビューし、微調整をする。そういったシンプルな修正を経て、次は良い試合をしたい」
──戦術通りにいかなかったのは相手の圧力が影響していたからなのか、チーム内の問題なのか?
「二つが合わさったものが原因と感じる。九州電力さんのプレッシャーはすごく良かったし、直前の練習ができなかったことも影響していた。しかし、逆境の中でもポジティブにできたことは、プレーヤーのステップアップにつながったのではないか。九州電力さんは規律、我慢が非常に優れていた。自分たちのプレーは、盛り上がれる箇所がいくつかあったが、そういった部分ではなく、80分をキープしなければならない」
──思っていたプレーができなかったとは、どのように攻略して勝とうとしていたのか?
「セットピースの部分など、用意したプレーを遂行することができなかった。九州電力さんのプレーは前もって確認していたが、単純なスキルであるとか、ハンドリングエラーなどで上手くいかなかった」
──メンバーに関しては、今のベストなのか、対戦相手で変えているのか?
「先ほど言ったように、練習できない状況で変更を余儀なくされたこともあった。ケガもあり、スコッドの層の厚さが試された。来週は試合が無いので、しっかりリカバリして100%準備していきたい」
宗像サニックスブルース
屋宜ベンジャミンレイ キャプテン
「サニックスと九州電力さん、九州ダービーということで負けられないプレッシャーのある試合だったが、最後まで戦い抜くことができた。九州電力さんのディフェンスのプレッシャーがすごく強く、自分達の用意したプレーができなかったが、フォワードの強さでカバーし、トライすることができた」
──ゴール前まで攻め込むところもありもう少し点が取れそうなところがあったが、なかなか得点に結びつかない場面があったように見受けられた。今後はどう修正するのか?
「ゴールラインまで行ったが九州電力さんのプレッシャーが強かった。特にブレイクダウンにプレッシャーをかけられ、ボールを出せない状況がいくつかあった。ブレイクダウンをクリアにし、ゴール前はフェーズを重ね我慢してトライにつなげたい」
宗像サニックスブルース
ジョセフ・トゥペ選手
「タフなゲームになると思っていたが、実際にタフだった。九州電力さんも昨シーズン戦ってきたが、我々は対応し、我慢強くプレーできた。ハンドリングミスもあったが、選手たちはよくやってくれた」
──コーラからサニックスの一員となり勝利に貢献したが、コーラ魂があったのか、どういう思いでプレーをしていたのか?
「今日はアタックですごく盛り上がり、総じて良かったというのが感想。今はブルーのジャージを着てプレーをしている。もちろん慣れるまで時間は少しかかったが、チームに順応している」
九州電力キューデンヴォルテクス
ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチ
「まず、宗像サニックスブルースにおめでとうと伝えたい。勝利に相応しい試合だった。宗像サニックスのプレッシャーによって、我がチームはキーとなるプレーを遂行させてもらえなかった。この試合で得た経験を次戦以降へ活かしていきたい」
──前半しばらく0-0で拮抗した展開となったが狙いとしては?
「宗像サニックスにプレッシャーを与え続けることができなかった。途中、プレッシャーが緩んでしまう場面があったことは、我々が改善すべきポイントだ」
──ディフェンスで大事にしているところは?
「ディフェンスはチーム独自の文化だと考えている。選手達は日頃サラリーマンとして勤務しているが、それは良いことだ。仕事をちゃんとすることがラグビーの助けになることもある。そういうこともチームの文化の一つとして、お互いの為に働く『キューデンならでは』のディフェンスに繋がっている」
──チームスローガン『BROTHERHOOD』については?
「お互いのプレーとその理由を理解すること。それに加えて、選手間の強い繋がりや関わり合いを築くことが、私たちのスローガンBROTHERHOOD』として表現されている」
九州電力キューデンヴォルテクス
高井迪郎 共同キャプテン
「本当に悔しい。もちろん宗像サニックスのプレッシャーは強かったが、もう少し我々らしいプレーをしたかった。しかし、まだ試合は残っており成長できるチャンスはある。次戦に向けて切り替えていきたい」
──前半しばらく0-0で拮抗した展開となったが狙いとしては?
「宗像サニックスのプレッシャーを受ける側になってしまった。我々の側がもっとプレッシャーをかける展開にするべきだった」
──「九州ダービー」はチームとして意識したか?
「もちろん強く意識した。両チームの試合を観ていただいてラグビーの楽しさを感じてもらったり、地元チームの選手の頑張りを見てもらうことが九州からラグビーを盛り上げることにつながると思っている」
──チームが昨シーズンから変わったと思う点は?
「ゼイン・ヒルトン ヘッドコーチが来てから積み重ねてきた内容の精度が上がり、強豪チームともしっかり戦えるようになってきている」
──今日の試合で自信が付いたという実感は?
「キューデンレガシーにある我慢し続けるディフェンスを、今日の試合でもできていたと自信を持って言える」
──キューデンならではのディフェンスとは?
「相手に対してしっかりプレッシャーをかけるために、チームメイト同士を信じる心やコミュニケーションを大事にしている。今日のゲームは80分間、それが出せていた」
──社員として仕事をしながら、というチーム形態の中ハードな試合をしているが、どう思っているか?
「走り込み等の練習量は多く、体力面についての自信の裏付けになっている。また、確かに日常はサラリーマンだが、リーグワンに参加し、お客様の前でフィールドに立っている時点で『我々はラグビー選手だ』という自覚はチームで強く持っている」