NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第11節 交流戦
2022年3月27日(日) 12:00 新潟市陸上競技場 (新潟県)
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 34-3 NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
ヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ
「まずはスピアーズさん勝利おめでとうございます。そして、応援に来て頂いた方々ありがとうございます。前半はかなりプレッシャーのかかった展開となってしまい、ほとんど自陣でのプレーが続きました。それはペナルティやミスといったものは要因としてあります。スコアは許してしまいましたが、決して諦めず、そのまま後半に入りました。後半では、若干勢いをつけることができましたが、自分達が狙っていたような攻撃の勢いというものはつけることができませんでした。ラックの球出しがスローになったり、パスが後ろに逸れてしまったりなどで、リズムに乗れず、自分たちのペースをつかむことができませんでした。そうしたことで自分たちがトライをすることができず、逆に相手にトライをされてしまいました。しかしそんな状況でも、最後まで諦めず攻め続けた選手たちを称えたいと思います。今後は攻撃面での精度を高めていきたい」
──ディフェンス面で力を発揮していたと思いますが。
「ここまでの試合で、自分たちの力を見せることができたところはあります。ただ、一貫して80分通してできていません。遂行力というところで、求めているほどの形になっていません。ディフェンス面では良い部分がありますが、そこでもミスをしてしまって得点を重ねられてしまうことがあります。それがこれからの課題だと思います」
──チームの将来が発表されたなかで、選手たちにはどのような言葉をかけているのか。
「人生においてコントロールできないことに注力しても仕方ないと思います。今日どのように過ごすか、今回の試合はどのようにプレーするのか、というような目の前のことに集中するように選手たちに伝えています。
未来のことに気を取られると前に進めません。選手たちには、目の前の状況を精一杯行うことで周りに感動や希望といったものを、インスパイアさせることができるというようにも伝えています。また自分たちが関わる人たちに対して、精一杯に今の現状を戦うことを示すことで、いい変化を与える機会があるんだ、ということを話しています。
事務的な面では常に GM とコミュニケーションできる環境を整えていますし、ラグビー面ではエンジョイできる環境作りにこだわっています。過去も変えられませんし、将来もコントロールできない中、『重要なのは今だ』ということを念頭においてチーム作りを行っています」
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
フランコ・マレー ゲームキャプテン
「非常に残念な結果になりました。しかし十分にファイトできていたと思います。特に前半の20分は、相手にスコアさせず、ファイトできていました。また自分たちの個性を発揮できたと思います。
しかし、試合を通してずっとディフェンスをしていたら試合に勝つことはできません。得点を重ねなければいけません。攻撃面に関してはヘッドコーチからもあった通り、チャンスを得点に結びつけることができませんでした。いいプレーがあっても、その後にミスをしてしまうという課題は、シーズンを通しての課題でもあります。ポジティブなプレーがあった後に、しっかりとそこから得点につなげていくようなプレーをしていかないといけません。しかし、その中でも相手に対して自分たちの力を試すということができました。今日の試合の課題をしっかり修正し、次戦以降戦っていきたいと思います」
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
李 智栄選手
「今日、私たちがプランしていたプレーを100%行うことができなかったところが課題です。個人的にはタックルなどのディフェンスの面においてチームに勢いを与えようと挑んだのですが、セットピースのところで相手に勢いを与えてしまったところが反省です」
──ここまでの振り返りと、チームの将来が発表されたことについて。
「一戦一戦しっかりと準備していいプレーができていると個人的には思います。
チームの将来については、もちろん動揺はありましたがファンの方々のために一戦一戦全力でプレーすることが重要、これに尽きると思います。最終戦までは試合があるのでそれに集中しようという考えが個人的にもチーム全体としても統一されています」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「まずはこの新潟という場所で、ラグビーができたことを嬉しく思います。個人的にも景色もよく、いい街で、素晴らしい印象を持っている場所です。多くのファンの方々にも来ていただき、クボタウェイのラグビーを見せられたことを嬉しく思います。
ボーナスポイントを取り、多くのトライを取れた事は、選手達の頑張りのおかげです。またレッドハリケーンズを3点に抑え、トライは与えなかったということは、チームがプライドを持って行なっているディフェンスを示せたと思います。その他、アタックではエキサイティングな攻撃を見せることができたと思いますし、ハーフタイム直前のトライも素晴らしいものでした。アンストラクチャーでのアタックもできることを示せたと思います」
──いままでの戦いを振り返ってどう感じるか。
「とてもいい質問ありがとうございます。各チームと戦うことによって、どのような戦いをしてくるのか我々もわかることができました。私達のラグビーはとてもエキサイティングなラグビーですが、まだ発展途上でもあります。そういったところはまだまだハングリーに完璧を目指してやっていこうとは思っています。まだまだ改善点はありますが、トライが取れるエキサイティングなラグビー、そしてハードワークが生むディフェンスなどポジティブな面が多くあり、現状には満足しています。
また、シーズン中での怪我や感染症の関係で出場できない選手がいた中で、若い選手達がしっかりとステップアップしてチームを良い方向に進めてくれました。それがチームとして全員で戦っているということにつながっていると思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
立川理道キャプテン
「新潟で試合ができ、たくさんの方々に応援に来て頂いて、嬉しく思います。今回チームとして、新潟にしっかりと自分たちの足跡を残していくというテーマを持って臨みました。そういった中でこのような結果になったことはとても嬉しいことです。
課題は多くありますがしっかりとボーナスポイントを取った上で、次の戦いに臨むことができることは大きいです。一週間オフを挟みますが、今日の試合の課題を次の試合に生かして戦っていきたいと思います」
──新潟での試合、地方で試合することについて。
「自分たちがこの地で試合をすることによって良いものを残してくということは重要だと思います。試合をすることもそうですが、新幹線での移動など、そういったところまで全てにおいて良い足跡を残してくことがチームの価値を高めると思います。試合の結果を追いすぎるのではなく、自分たちがやろうとしていることをすれば、結果がついてくるということが理想で、今はそれができていると思います。たくさんのオレンジを着たファンの方々に来ていただいて、とても力になりました。そういった方々に勝利を届けることができて嬉しく思います」
──前半は苦しい時間が続いたと思いますが、どのような声をチームに掛けたのか。
「どこが相手でも最初の20分は接戦になります。そこでトライを取れないことに対してストレスを溜めるのではなく、自分たちのやりたいプロセスを行っていくことが重要だと考えています。
前半はペナルティだったり、ノットストレートが続いたりと、うまくいかない点もありましたが、そこを早い段階で修正した事によって後半のトライにつながったと思っています。そういった試合中での修正が重要で、その学びを活かせた試合だったと思います」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
オペティ・ヘル選手
「応援に来てくださった方々ありがとうございます。新潟の方々に良い印象を与えたいと思って試合に臨んだので、今日の試合はそれができたんじゃないのかな、と思っています。ミスもありましたが、総合的に言うといいプレーができたと思います。応援に来ていただいた方々に感謝したいと思います。また、相手チームであるレッドハリケーンズさんに関してもディフェンスだったりセットプレーだったりというところで大きくプレッシャーを受けました。素晴らしいチームだと思います」
──これまでの経歴と、今シーズン活躍していることについてお聞かせください。
「簡単にまとめると、私の(宣教師としての)布教活動中に義理のお兄さんのトゥパ選手にスピアーズでプレーしてみないか、と誘われました。その後トライアル期間を経て、チームに入団することになりました。
プレシーズンから、公式戦に出場できるように、一生懸命ハードワークした結果がいまのパフォーマンスに繋がっていると思いますが、それもチームメイトに助けてもらった部分も多くあります。自分もチームのために貢献していること、そして他の選手もハードワークしていることが、いい形になっていると思っています」
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
ゲラード・ファンデンヒーファー選手
「私たちはこの試合にしっかりとプランを持って臨みました。新潟の地で多くのファンの方々に見守られながらプレーできたことを嬉しく思います。また我々のパフォーマンスも新潟の方々に誇ってもらえるようなプレーができたと思っています」