2022.05.14NTTリーグワン 2022 D3 1位〜3位 順位決定戦 第3節レポート(S愛知 55-29 宗像B)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン3 1位〜3位 順位決定戦 第3節
2022年5月8日(日) 16:00 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
 豊田自動織機シャトルズ愛知 55-29 宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルースの左から、ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ、松園正隆監督、高島卓久馬 ゲームキャプテン

宗像サニックスブルース
松園正隆監督

「関係者の皆様、今シーズン初めてシャトルズとの試合をこの瑞穂でできて感謝したい。
今日の試合は、前節の清水建設戦の敗戦から勝ちたい気持ちを強く持って、1週間準備して臨んだ。難しい状況の中、選手は諦めずに頑張ってくれて感謝している。敗戦は残念だが、宗像サニックスブルースの324試合の1試合と結果が残るもの。試合は1週間、コーチングスタッフ、選手が準備した、得意の展開となり、大きな選手に対して、ボールを動かすプレーをすることができた。全員、前向きに進んでいきたい」

──最終試合を終えて、どのように感じますか?

「誰よりも長くかかわってきた。チーム発足の3年目から現役でプレーし、スタッフとしてチームに戻り、一生の半分以上かかわった。実感はまだないが、自分の大事な一つが欠け、抜け落ちた感じがする。かつてはオールブラックスの2名に加わってもらい、勢いがついた。ラグビー、チームの文化を学び、もっとラグビーをしたい、学びたいと思った。ファンには感謝しかなく、トップリーグで昇格、降格があったが応援してくれた。全国のファンに感謝したい」

──(宗像サニックスブルースが)築き上げたもの、残さなければならないものは?

「他のトップチームに比べ、大きくなく、環境も違う。それでも、トップチームに立ち向かう最後のチーム。チームが一つになって、ビックチームに挑戦するチーム。その姿勢を大切にすることを築いた。サニックスという面白いチームがあった。大きくない会社でトップチームに立ち向かうために、与えられた環境で前向きでひたむきに挑戦し続けた」

宗像サニックスブルース
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ

「前半は、ディフェンスが前に出ることができずにプランがうまくいかなかった。追いかける展開になったが、ハーフタイムには、シンプルで宗像サニックスブルースらしい攻撃をすることを確認した。後半は、ワイドな攻撃でトライを取ることができた。シャトルズはトップチームらしい、貫禄のあるチームで良いトライを取られた。清水建設にも入れ替え戦で頑張ってほしい。双方とても良いチームだった」

宗像サニックスブルース
高島卓久馬 ゲームキャプテン

「試合後の宗像サニックスブルースセレモニーに、参加してくれたシャトルズに感謝したい。最終試合で、宗像サニックスブルースらしいラグビーを目指した。点差がついても消極的にならず、アタッキングラグビーをすることができて満足する部分もあった。ファンには愛知に全国から来ていただいて、セレモニーにも残っていただいて、サニックス愛を感じた」

──試合の終盤追い上げた。1週間の準備はどのように?

「先週の試合が終わり、残り1試合となった。宗像サニックスブルースらしいラグビーができるよう微調整し、良い準備ができた。宗像サニックスブルースセレモニーでは、写真や動画を作ってもらい終わりを感じた。試合後、選手一人一人はまだ実感がないと思う」

──(試合後の)円陣での歌の思いは?

「シーズンの初めにヘッドコーチと話し、勝利のために一つになれる歌を作ろうと選手にヒアリングした。勝利の時の歌だが、円陣を作った時、自然とみんなで歌った。歌詞にはチームの軸となる、ライフアップ、タフチョイス、タイトトゥギャザーを入れた」

宗像サニックスブルースの左から、西井利宏選手、屋宜ベンジャミンレイ キャプテン、竹中太一選手

宗像サニックスブルース
屋宜ベンジャミンレイ キャプテン

「点差がついてしまい、要所でシャトルズのパスが良かった印象。両チーム頑張って、良い試合だった。怪我があったが、最終戦は見届けたい思いだった。この試合を見ることができてうれしかった、出場メンバーに感謝したい。これで終わる実感がなく、まだ続いていく感覚。数日後に改めて実感することになると思うが、寂しい気持ちはある」

宗像サニックスブルース
竹中太一選手

「防御で受けすぎて、攻めたら失点が多くなってしまい、巻き返しが難しかった。
トライアウトで加わった。スタンドオフの経験は少なかったがすごいチャンスと思い挑戦した。登録後、出場は4月以降であったが、自分の準備がしっかりできた。プレースタイルがあっていたと思う」

宗像サニックスブルース
西井利宏選手

「ペナルティーが多く、自分たちの時間が少なかった。長くできていれば変わっていた。これが最終戦という実感がなかったが、悔いが残らないようにと取り組み、良いプレーができたのは良かった。これで終わるという実感は湧かない」

宗像サニックスブルースのカーン・ヘスケス選手(左)、石垣航平選手

宗像サニックスブルース
カーン・ヘスケス選手

「今日のラグビーは、サニックスそのもの。点差が開いたが、後半はエナジーを出し切って、サニックスらしい試合ができた。日本に来た当初は、1年1年、どんなことも起きると思っていた。ニュージランドに似ている宗像が好きになり、素敵な場所でハードワークできた。ファンは大きな存在で、負けが多くても最後までサポートしてくれたことに感謝したい」

宗像サニックスブルース
石垣航平選手

「最終戦は、勝利で終わりたかった。コカ・コーラから移籍しての1年間であった。ミスがあり点差が開いたが、取り組んできたことが試合でできた。コカ・コーラレッドスパークスが廃部になり、好きだったサニックスに受け入れてもらえた。途中で休部と聞き、またかと考える時間が必要だったが、2チームの仲間の思い、このチームで戦い抜きたいと思った。現役は続けていきたい」

豊田自動織機シャトルズ愛知の右から、徳野洋一ヘッドコーチ、山口知貴キャプテン、中村大志ゲームキャプテン

豊田自動織機シャトルズ愛知
徳野洋一ヘッドコー

「ご来場いただいた多くの観客、コロナ環境のなか、良い環境を提供していただいた関係者、チーム、記者の皆様に感謝したい。
ディビジョン2への昇格が決定した後の最終戦で、相手は活動休止となる宗像サニックスブルース、自身にフォーカスを当てるというよりは相手を意識した。宗像サニックスブルースは、会社としてもチームとしても、背景を学んでリスペクトしている。勝利した結果に満足しているし、宗像サニックスブルースの思いも背負ってディビジョン2で戦っていきたい」

──外までボールを動かすシャトルズらしいプレーができたが、モチベーションを高めることを行ったか?

「特に行っていない。目指すところは、ディビジョン1での優勝。選手、スタッフは、それぞれモチベーションを十分コントロールできている。3年後を見据えて準備していきたい」

豊田自動織機シャトルズ愛知
山口知貴キャプテン

「ディビジョン2への昇格は果たしたが、満足することなく、今日の試合は完璧な内容を目指し臨んだ。試合を見ていて、宗像サニックスブルースのワクワクする攻撃でトライを取られた。勝利したことは良いが、ディビジョン2、さらにディビジョン1での挑戦を考えると、ディフェンスに課題が残る。この1年間、優勝を目指し頑張ってきた。選手たちを称えたい」

豊田自動織機シャトルズ愛知
中村大志ゲームキャプテン

「試合は苦しい80分間だった。どちらのチームも、強みが出せていた。この試合が来シーズンにつながり、さらに良いチームにしていきたい」

──良かった点、課題は?

「ボールを大きく動かすことは、確実にレベルアップしている。スクラムなどのFWのセットプレーは完璧でないので、こだわっていきたい」

──ラストプレー、試合を終わらせることもできたがプレーを継続した。宗像サニックスブルースに対する思いは?

「最後まで攻撃することを共有できた。宗像サニックスブルースへのリスペクトだと思うし、自分たちが1年間努力したことを思っても、蹴り出す判断はしなかった」

豊田自動織機シャトルズ愛知の大道勇喜選手

豊田自動織機シャトルズ愛知
大道勇喜選手 ※プレイヤー・オブ・ザ・マッチ

「宗像サニックスブルースのボールを動かす攻撃を防ぐため、防御で圧倒しようと前半はリズムを作れた。後半は、宗像サニックスブルースの攻撃に防御がかわされて接戦になってしまった。宗像サニックスブルースとは、今シーズン初めての対戦となってしまったが、宗像サニックスブルースの外への攻撃にウイングとしては詰めるしかないと対処した、厳しい防御だった。攻撃は、ボールをキープして機能した。前半の後の方から、意思統一できた。トライを取ることは意識していて、2トライあげ、勝つことができた」

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