2025.05.22[三重H]確かな自信を胸に、“4年目の入替戦”へ。しびれる戦いで培った、メンタリティー

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
D1/D2入替戦[D1 11位 vs D2 2位]第1戦
2025年5月24日(土)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
花園近鉄ライナーズ vs 三重ホンダヒート


三重ホンダヒート(D1)

三重ホンダヒートの古田凌選手。「燃えながらも落ち着いています。メンタル面には何の不安もありません」

ディビジョン1のレギュラーシーズンを11位で終え、D1/D2入替戦に臨むことになった三重ホンダヒート(以下、三重H)。相手はD2で2位となった花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)だ。

三重Hは第9節までに4勝を挙げたものの、その後は9連敗。一方の花園Lは、逆に序盤で苦戦しながら後半戦で調子を上げて直近は7連勝。両チームの流れは対照的だ。

それでも三重Hに重苦しい雰囲気はない。リーグワン創設以来、3年連続で入替戦に挑んできた経験に加え、今季の試合内容にも手ごたえを感じているからだ。昨季までキャプテンを務めた古田凌は、現在の状況をこう語る。

「いい雰囲気です。緊張感というよりは、『絶対に来季もD1でプレーするぞ』という思いで一丸になっていますし、ポジティブなイメージで準備できています」

2022年、当時D2の三重HはNECグリーンロケッツ東葛とのD1/D2入替戦に臨み、惜しくも敗れた。しかし、翌シーズンは同じ相手との再戦を制して昇格に成功。古田は「あのときはうれしかったですね。前年に敗れていたこともあって、気合いが入っていました。グラウンドでも負ける気がしませんでしたし、達成感も大きかった」と振り返る。

そして昨季は、逆に『守る立場』で入替戦に挑むことに。D2の豊田自動織機シャトルズ愛知を相手に戦い、なんとか残留に成功した。

「両方の立場を経験しました。D2からはい上がる気持ちも、絶対に残留するという気持ちも知っている。燃えながらも落ち着いています。メンタル面には何の不安もありません」と、古田は経験が大いに生きていると明かす。

第1戦のキックオフは24日の14時30分。会場は東大阪市花園ラグビー場だが、三重からも多くのファンが詰め掛けるはずだ。

「とても重要な試合ですし、HEATER(三重Hファンの愛称)のみなさんの応援が必要です。ぜひ会場に足を運んで、熱い声援を送ってください」と古田は取材を締めくくった。

「勝ちましょう」という声が掛かると、古田から「絶対に!」という力強い声が返ってきた。“4年目の入替戦”に向け、三重Hは確かな自信をもって臨む。

(籠信明)

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