クボタスピアーズ船橋・東京ベイのバーナード・フォーリー選手(文:大友信彦)
3月7日に秩父宮ラグビー場で行われた東京SG対相模原DBの一戦で、東京SGのWTB尾﨑晟也が「リーグワン通算50トライ」を達成した。ジャパンラグビー リーグワンが誕生して5シーズン目。ジャパンラグビー トップリーグからの合算だけでなくリーグワン独自の記録もじわじわと積み重ねられてきたことを実感する。尾﨑選手と東京SGのみなさん、サポーターのみなさん、改めておめでとうございます。
さて、記録の分野ではトライと並ぶもうひとつの大きなトピック「得点」でも節目の記録が続々と生まれている。
表は3月8日現在の「リーグワン通算個人得点ランキング」だ。
| 1 | バーナード・フォーリー | S東京ベイ | 714(118) |
| 2 | 松田 力也 | 埼玉WK/トヨタV | 662(76) |
| 3 | 田村 優 | 横浜E | 505(34) |
| 4 | ブリン・ガットランド | 神戸S | 488(81) |
| 5 | コンラッド・バンワイク | 江東BS(D2) | 441(7) |
| 6 | リッチー・モウンガ | BL東京 | 385(77) |
| 7 | 萩原 蓮 | 九州KV(D2) | 366(38) |
| 8 | オテレ・ブラック | 浦安DR | 347(22) |
| 9 | 髙本 幹也 | 東京SG | 345(11) |
| 10 | 李 承信 | 神戸S | 329(53) |
(3月8日現在。カッコ内はリーグワン2025-26の数字。バンワイクと萩原はD3での、ブラックはD2での数字を含む)
1位はS東京ベイのバーナード・フォーリー714点。以下、松田力也(トヨタV)が662点。田村優(横浜E)が505点と続いている。
では達成順がどうだったかというと、リーグワン500得点第1号は松田力也だった。達成されたのは埼玉WK時代、2023-24シーズン第14節、相手は奇しくも翌年度から自身が移籍するトヨタVだった。前戦まで通算491得点だった松田はこの試合で5度のコンバージョンを成功。この試合で最後の得点となった後半20分のキック成功が、記念すべきリーグワン500得点突破の瞬間だった。
松田力也選手(左:現所属トヨタヴェルブリッツ 右:500得点達成時所属していた埼玉パナソニックワイルドナイツ)2人目の500得点達成者となったのがフォーリー。昨季(NTTリーグワン2024-25)、通算得点499で迎えた第12節横浜E戦の後半38分、この日2度目のキックとなるコンバージョンを成功したのが節目の500点目となった。
そして3人目が田村優。通算得点498で迎えた今季第9節の東京SG戦、前半36分に決めたコンバージョンがジャスト通算500点目となった。
横浜キヤノンイーグルスの田村優選手さらに4人目の誕生も目前に迫っている。神戸Sのブリン・ガットランドは第10節の浦安DR戦で9度のコンバージョンを成功。18点を稼いでリーグワン通算得点を488とした。あと12点。第11節は相模原DBと、第12節は横浜Eと、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場でのホストゲーム2連戦での達成に期待がかかる。
コベルコ神戸スティーラーズのブリン・ガットランド選手ちなみに、トップリーグからの通算最多得点は五郎丸歩の1282点が燦然と輝いている。2位はニコラスライアンの1188点。次いで現役トップで追うのが田村優で、昨季までの1040点に今季は34点を加え、3月8日現在で1074点。以下、現役勢を並べると松田力也は758点に76点を加え834点、フォーリーは706点に118点を加え824点となっている。リーグワンになってからキャリアを積み始めた選手で最上位はガットランドの488点が最多で、トップリーグからの通算得点ランクでは23位。前日本代表アシスタントコーチで現在は南アフリカ代表アシスタントコーチのトニー・ブラウンが三洋電機時代(パナソニックになる前)に積み上げた480点を抜いたところだ。
トップリーグからの通算最多得点は五郎丸歩氏(ヤマハ発動機)の1282点(ⓒNOBUHIKO OTOMO)トップリーグの記録、リーグワンの記録、トップリーグとリーグワンの合算記録……いろいろな尺度があって混乱しちゃうぞ……という悲鳴も聞こえてきそうだが、選手たちはそれぞれの時代、それぞれのフォーマットに従い、置かれた環境でできるプレーに全力を尽くした。そのハードワークの積み重ねの結果がこの数字であり、見る角度、光を当てる角度によって異なる選手が輝き、違った景色が浮かび上がることも、ラグビーという競技の多様性を象徴していると思う――そう思うと、トライひとつ、キックひとつも見逃せないぞ……という思いがますます強くなる気がする。
さあ今週もリーグワンを、D1からD2、D3まで楽しませてもらいましょう!



























