2026.04.07NTTリーグワン2025-26 D3 第11節レポート(狭山RG 47-0 L戸田)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第11節
2026年4月5日(日)13:00 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
狭山セコムラガッツ 47-0 ヤクルトレビンズ戸田

聖地で示した鉄壁のディフェンス。これからもひたむきに、同じ方向を向く

狭山セコムラガッツの飯田光紀キャプテン。「ディフェンスに関しては、コミュニケーションの部分が昨季より格段に良くなっています」

日本ラグビーの聖地と呼ばれる東大阪市花園ラグビー場で、今季2度目の無失点試合を記録し、参入から2季連続でのD2/D3入替戦出場を決めた狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。高校時代に花園でプレーした経験のあるキャプテンの飯田光紀(山梨・日川高等学校出身)は、「ここに帰ってこられたという感覚と、新鮮さを感じながらプレーができたのは、本当にうれしい気持ちです。そして、3,000人以上のファンが見に来てくれたことも、本当に幸せなことだと思います」と振り返った。

長年のライバル関係にあるヤクルトレビンズ戸田戦に限れば、今季3試合で相手に許したトライはわずか一つ。ここまで11試合を振り返っても、失点147はD3でダントツに少ない数字となっている。では、ここまで強固なディフェンス力を築き上げられた理由は何なのか。飯田は次のように語ってくれた。

「ディフェンスに関しては、コミュニケーションの部分が昨季より格段に良くなっています。また、マインドセットの部分もかなり変わっていると思います。トライを奪われないようにするには、どうすればいいか。チーム全体に『基本をしっかり守る』という意識が浸透していて、全員が同じ方向を向いて、練習や試合に挑めているのが大きいですね」

強固なディフェンス力は構築できている一方で、この先のD2/D3入替戦を見据えると、改善しなければならない点も多いと、飯田は気持ちを引き締める。

「とにかく規律の部分の改善は必要です。いいディフェンスをしても、ペナルティが多いと自陣に攻め込まれてしまうケースが増えてしまう。あとは、オフェンスのクオリティーを高めること。ブレイクダウンの部分や、空いているスペースを見つけてのアタックの精度などを、もっと突き詰めていければと思います」

チーム随一のコーヒー好きでもある飯田。最近はカフェに行く回数も増え、「いいリフレッシュもできているので、プレーにもいい影響が出ていると思います」と、充実した日々を過ごせていることも教えてくれた。

昨季、悔しい経験をした入替戦を「いい思い出」にするため、残り4試合もひたむきな姿勢でラグビーに取り組み、キャプテンとしてチームを鼓舞する飯田の姿に注目したい。

(松野友克)

狭山セコムラガッツ

狭山セコムラガッツのスコット・ピアス ヘッドコーチ(左)、飯田光紀キャプテン

狭山セコムラガッツ
スコット・ピアス ヘッドコーチ

「前節の試合で規律は大事という話をしました。規律の中でも、尊敬という言葉を使って、敵を尊敬する、グラウンドも尊敬する。それをするといいパフォーマンスが出せると思っていますが、前半でペナルティが多くありました。(守備の)セットの準備、並び方は全然できていないし、浅すぎると感じています。(ハーフタイムに)その話をして、後半最初の10分は良かったですが、その後もう1回(ペナルティが)出てきていました。

今日の勝利でD2/D3入替戦(への出場)は決まりましたが、そういう規律の部分ができないなら、絶対にディビジョン2には上がれないと思います。D2のチームのコンタクトレベルは全然違うので、そこを改善しないと絶対に上がれません。でもディフェンスは相手を0点に抑えたので良かったです。ディフェンスのエラーもありましたが、そこからの判断は良かったと思います。来週にフォーカスすることももちろんですが、その先を見据えた準備もしていかないといけないです。次節に向けてはエラーの部分をフォーカスするつもりです」

──スコアを見れば大勝でしたが、ゲーム内容は満足のいくものではなかったと思います。D2昇格を成し遂げるために、どのような点の修正が必要だと考えていますか。

「今日の最初の2トライはとてもイージーに取れたことで、その後悪い部分が出てしまいました。これまでも何度も言っていますが、まだこのチームは80分間をとおして、規律の部分でしっかりとしたパフォーマンスを出せていません。ディフェンスは良くなっていますが、オフェンスのほうでうまくスペースを使い切れていない部分などは、全然変わっていないと思います」

狭山セコムラガッツ
飯田光紀キャプテン

「まずはリーグワン関係者の皆さま、そして花園近鉄ライナーズの皆さま、このグラウンドをお貸しいただき本当にありがとうございました。ゲームの総括ですが、前半はハンドリングミスやセットアップなどであまり得点に絡めないシーンがありました。後半はそこを徐々に改善しつつ、セットアップも含めて外側のスペースを使えるようになり、トライも奪えるようになってきましたが、規律の部分で苦しんでしまいました。今日でD2/D3入替戦(進出)は確定しましたが、今後の戦いにおいては、規律のエラーを減らしていかないと、その得点につなげられませんし、簡単には勝てなくなってくると思います。その部分もう1回見直して、次のゲームをしっかり戦っていきたいと思います」

──スコアを見れば大勝でしたが、ゲーム内容は満足のいくものではなかったと思います。D2昇格を成し遂げるために、どのような修正が必要だと考えていますか。

「いま足りない部分でいえば、規律の部分と、アタックでのセットアップの部分だと思います。キツい場面になるとセットアップでのコミュニケーションが取れなくなってきます。この二つは、練習の中でも常に出ていることなので、この点をもっと改善していかなければいけないと思います」

ヤクルトレビンズ戸田

ヤクルトレビンズ戸田の河野嵩史ヘッドコーチ(左)、土井將聖 共同キャプテン

ヤクルトレビンズ戸田
河野嵩史ヘッドコーチ

「まずは、本日の試合開催にあたりご尽力いただいた皆さま、そして狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)の皆さまに感謝申し上げます。

試合については、チームとして『スタートダッシュ』をテーマに取り組んできました。これまでの狭山RGさんとの対戦では20分以内に3トライを許していたため、その改善を意識して臨みました。今回も2トライは奪われましたが、特にフォワードはこれまで以上に粘り強く我慢できた点は成長だと感じています。

一方で、バックスのキックを中心にミスが重なり、前半で点差を広げられてしまったことが大きかったと思います。後半はチームとして修正できた部分もありましたが、狭山RGさんの粘り強いディフェンスに阻まれ、得点までつなげられなかった点は悔しく思います。ただし、次節につながる内容はあったと感じていますので、必ず次の試合に生かしていきたいと考えています」

──相手のミスも多く、もう少し攻め切れた部分もあったと思いますが、いかがでしょうか。

「相手のミスに対する反応自体は、悪くなかったと思います。ただ、狭山RGさんはミスのあとの対応やカバーが非常に良く、そこでこちらがアタックにつなげ切れなかった場面はあったと感じています。残りの試合に向けては、大きく何かを変えるというよりも、これまで継続して取り組んできたことの精度をさらに高めることが重要だと考えています。チャンス自体は作れているので、それを確実に仕留める精度をどこまで維持・向上できるかがカギになります。基本的なプレーを最後までやり続けられるよう、精度向上に取り組んでいきたいと思います」

ヤクルトレビンズ戸田
土井將聖 共同キャプテン

「まずは試合開催にあたりご尽力いただいた皆さま、そして狭山RGの皆さまに感謝申し上げます。本日の試合は、(河野)ヘッドコーチの総括にもあったとおり、ディフェンス面では改善が見られた内容だったと感じています。一方で、アタック面においては細かな精度、特にバックスを中心としたキックの精度に課題が残り、試合全体を通じて失点につながる要因になったと考えています」

──相手のミスも多く、もう少し攻め切れた部分もあったと思いますが、いかがでしょうか。

「相手のミスから得たチャンスを十分に生かし切れなかった点が課題です。アタックの最終局面で取り切れないミスを修正していく必要があります。また、外国籍選手やセンターの強い選手に頼る場面も見られるため、チーム全体でハードワークし、フェーズを重ねながら素早いアタッキングラグビーを体現していくことが重要です。自分たちが目指すラグビーを徹底し、残り4試合は勝利を目指して戦っていきます」

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