NTTジャパンラグビー リーグワン2025ー26
プレーオフトーナメント準決勝
2026年5月30日(土)12:05 秩父宮ラグビー場 (東京都)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 東京サントリーサンゴリアス
コベルコ神戸スティーラーズ(D1)
オールブラックスことニュージーランド代表で106キャップを数え、2023年にはワールドラグビー男子15人制年間最優秀選手賞に輝いた、コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)のアーディ・サベア。世界のラグビー界を代表する、まさにスーパースターだ。
そんな彼にも苦しんだ時期はあった。およそ9年前、オールブラックス、ハリケーンズ(ニュージーランド)でプレーしていたころ、メンバーに入れない難しさに直面した。「やっぱり自分の頭の中とのバトルになると思います」。葛藤との対峙。それは多くの人を魅了し、圧巻のパフォーマンスでスタジアムを沸かせるバックローでも経験してきたことだ。
「自分の頭の中でグチャグチャに考えてしまうのではなく、そこでどれだけ楽しめるか。そこに立ち返ることができたので、壁を乗り越えられたかなと思います」
神戸Sの若い世代を中心に、サベアから「多くのことを学んでいる」という話をよく耳にする。圧巻のスキル、前を向く心。自らの行動をもって、多くのメッセージを発信するサベアだが、自身の若いころも同様に多くのことを学んだという。元ニュージーランド代表のマア・ノヌーの名前を挙げつつ、こう語ってくれた。
「そうやってリスペクトした選手に関しては、口数よりもどちらかというと行動で示す選手が多かった。そこから学んだというのが最もあると思います。自分のチームがどうすればベストなパフォーマンスを出せるのか。それを分かった上で行動しているところがあったので、そこを参考にさせてもらっていますね」
学んだことを次代につなぐ。32歳は若い世代にメッセージを贈る。
「楽しむ。一貫性をもつ。一貫性は自分の準備から来る。そこを理解して取り組んでもらいたいと思います。そして、一貫性をもつこともすごく大事ですけど、どれだけ楽しむことができるか。ラグビーすること自体を楽しめるように。そこを失ってしまってはいけません」
5月2日の第17節・三重ホンダヒート戦。メンバー外だったサベアは、戦う選手たちに水を届ける給水係を担当。フィールド外から仲間を支えたが、茶目っ気たっぷりにこう振り返った。
「ウォーターボーイはもうやりたくないです。プレーしたかった。仲間と一緒にちゃんと走りたいので、もうウォーターボーイはなしでお願いします(笑)」
共闘への思いを存分に込め、サベアはプレーオフトーナメント準決勝のフィールドに立つ。いつもどおり、激しく勇敢に。それでいて、とても楽しそうに。
(小野慶太)




























