2025.01.17[横浜E]“愛するイーグルスのために”。新たなスタートとなる51キャップも思いは不変

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第5節(リーグ戦) カンファレンスA
2025年1月18日(土)14:10 ニッパツ三ツ沢球技場 (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

横浜キヤノンイーグルス(D1カンファレンスA)

リアキマタギ・モリ選手。かつてはサンウルブズでもプレー、けがで出場はかなわなかったが日本代表にも選出されている

開幕2連敗からの逆襲で2連勝を達成。勝敗を2勝2敗の五分に戻した横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)は今節、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)と“神奈川ダービー”を戦う。横浜Eのホストゲームとしてキックオフされる因縁の試合は、ニッパツ三ツ沢球技場で1月18日(土)14:10開始だ。

常に先手を奪い、試合を優位に進めた前節の静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)戦。終了間際のトライでボーナスポイントを獲得したその試合で節目の瞬間を迎えた選手がいる。ロックで先発出場し、後半22分までプレーしたリアキマタギ・モリだ。来日9年目のニュージーランド人プレーヤーは、ジャパンラグビー トップリーグを含めた節目の50キャップを達成。日野レッドドルフィンズで始まった日本でのキャリアに一つの勲章が加わった。

トップリーグでの“ファーストキャップ”は苦難の道を乗り越えた末にたどり着いたという。「スーパーリーグで重度の脳振盪を負ってしまい、この先選手として続けられるのかどうか分からなかった。それを乗り越えてプレーできたのは、とてもうれしかったんだ」。

万感の思いでグラウンドを踏み締めたあの日から約7シーズン。50キャップを達成するまでには新型コロナウイルスの影響で満足にラグビーをできない時期も過ごしてきた。「いろいろな障害」がある中で少し時間は掛かったが、「1キャップ目から50キャップ目まですべての試合を楽しめてきた」とモリは目を細める。

新たなスタートとなる51キャップ目の試合は、相模原DBとの“神奈川ダービー”。3連勝がかかったホストゲームに向けて、モリは言う。

「僕はこのチームに来て、みんながハードワークをし続ける集団であることや、向上心のある文化に魅了されたんだ。そんなイーグルスの勝利のためだったら何でもできる。自分にできる限りのことをすべてやるだけだよ」

“愛するイーグルスのために”。チーム愛の結晶を、勝利という結果につなげてみせる。

(郡司聡)

2025.01.16[相模原DB]加入3季目で“日本流のタックル”を習得。強靭なフィジカルで相手を食い止める

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第5節(リーグ戦) カンファレンスA
2025年1月18日(土)14:10 ニッパツ三ツ沢球技場 (神奈川県)
横浜キヤノンイーグルス vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1カンファレンスA)

南アフリカ出身のウォルト・スティーンカンプ選手

三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)と横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)による4回目の“神奈川ダービー”が1月18日、神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場で行われる。

前節、クラブ史上初めてコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)に勝利した相模原DBが、今節もリーグ戦で未勝利の難敵・横浜Eにも土をつけられるか。

試合4日前、相模原DBの練習風景は明るく活気にあふれていた。「上位チームを食えるような立ち位置にいるチームだと証明できた」と岩村昂太キャプテン。けがや出場停止で十分にメンバーがそろわないチーム状況ながらも強敵に勝ったことが大きな自信につながっているのだろう。

横浜E戦に向けたマインドセットを、ウォルト・スティーンカンプは「前節の勢いを続けよう」と話す。

神戸S戦で1トライを挙げたスティーンカンプは、203cmのチーム最高身長と強靭なフィジカルを備え、どんな相手にも当たり負けしない頼りになる存在だ。大敗した第2節の東芝ブレイブルーパス東京戦はコンディション不良で欠場したが、現在のコンディションは「100%です」と胸を張る。

前節では1トライ。カートリー・アレンゼ選手(写真中央奥)とは南アフリカでチームメートだった

南アフリカ出身だが、相模原DBでプロラグビー選手としてのキャリアを上積みするために来日した。以前所属したブルー・ブルズではカートリー・アレンゼのチームメートだった。

「南アフリカは国内で激しい競争もありますが、日本の高いレベルでプレーする機会が増えてきています。リーグワンだけでなく大学でもその機会が増えているので、南アフリカの人たちにとってはいい進路となっています」

そして、今季で加入3シーズン目となり、日本のラグビーにもしっかりと適合できてきたようだ。

「日本に来て一番苦労したのはタックルです。南アフリカはドミネートタックル、相手を押し返すような高い位置でのタックルが多いのですが、日本は低い位置へのタックルが多いです。規律の部分でも体格差の調整が必要でしたが、いまは問題ありません」

横浜Eにもファフ・デクラークとジェシー・クリエルといった同郷の選手たちがおり、“南アフリカ勢対決”も見どころになる。

「南アフリカの選手同士の激しい戦いを見ていただけると思います」(スティーンカンプ)

ラグビーファン注目の一戦になるはずだ。

(宮本隆介)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧