2025.02.14[BL東京]新米パパ&新人の先輩として。“絶対に”勝ちたい『府中ダービー』

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第8節(交流戦)
2025年2月15日(土)14:05 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

木村星南選手。東京サントリーサンゴリアスとの対戦については「絶対に僕らの気持ちの入ったプレーを見せられるので、ファンの方々は目に焼きつけてください」

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は2月15日、秩父宮ラグビー場で東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)と対戦する。

昨季のプレーオフトーナメント決勝の再現となった前節は、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)と激闘を繰り広げ、28対28で引き分けたBL東京。今節は同じ東京都府中市をホストエリアとする東京SGとの『府中ダービー』に挑む。

明るい笑顔でチームを盛り上げる木村星南の表情が優しくほころんだ。先週、第一子となる長男が誕生したのだ。

「埼玉WK戦の前だったのですが、チーム全員のサポートがあって出産に立ち会うことができたので、チームのみんなに感謝しています。より一層、ラグビーを頑張ろうと思いました」

父となった木村は新たに先輩としても、母校・大阪産業大学附属高校出身の後輩を迎えることになる。新加入選手として、日吉健(京都産業大学)がチームメートとなることが、2月7日に発表された。

「すごくうれしいです。僕らは花園(全国高校大会)に出たことがない高校ですが、リーグワンの選手が増えていて、しかも同じチームでできるのはうれしいです」

昨夏や10月の日本代表合宿にも招集された木村は走力があり、アタックでは細かいパスも器用に使って存在感を発揮している。今季はディフェンス面の成長にフォーカスしていて、「ダブルタックルでしっかり肩を当てることを意識して、1試合ごとに成長できています。もっと相手をドミネート(制圧)して、チームを勢いづけたいです」と力強く語る。

死闘となった埼玉WK戦から中5日でライバル、東京SGとの一戦へ。プライベートでも大きな変化があった中でタフな試合が続くが、木村は「絶対に」という言葉を繰り返しながら、全力を尽くすことを誓った。

「府中ダービーは絶対にフィジカルバトルになるので、BL東京のフォワードとしてプライドをもって、接点の部分で絶対に相手に勝ちたいです。絶対に僕らの気持ちの入ったプレーを見せられるので、ファンの方々は目に焼きつけてください」

(安実剛士)

2025.02.14[東京SG]頼もしい男が待望の復帰。サム・ケイン対リッチー・モウンガが実現へ

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第8節(交流戦)
2025年2月15日(土)14:05 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)

第1節以来の復帰となる元オールブラックス、サム・ケイン選手(右)

4戦勝ちなしからの3連勝で、3勝2敗2分。ようやく貯金ができた東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。秩父宮ラグビー場で迎える第8節、4連勝を懸けた一番は、ともに東京都府中市を拠点にする長年のライバル、東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)との『府中ダービー』だ。

昨季の優勝チームであり、今季もここまでリーグ2位と安定感を誇るBL東京。しかも、直近の直接対決では3連敗中。いつも接戦ばかりの『府中ダービー』なだけに厳しい戦いが予想される中、これ以上ない頼もしい男が帰ってきた。昨年、ニュージーランド代表、オールブラックス100キャップの偉業を成し遂げたサム・ケインが第1節以来のメンバー入りとなる。

「ここ3週間はフルトレーニングができていたので、試合に出るチャンスを心待ちにしていました。BL東京とのコリジョンバトルは楽しみですし、ディフェンスやボールキャリーでもベストを尽くしたいです」

昨季限りでオールブラックスを引退。今季から東京SGに専念し、昨季以上のパフォーマンスを期待されていたサム・ケイン。だが、第1節ではHIA(脳振盪)で途中交代。以降、ゲームから離れる形となり、サム・ケインを欠いたチームは序盤4ゲームを2敗2分と苦しんだ。

「脳振盪からは2週間で戻る予定でしたが、その2週間の間に別のけがをしてしまい、さらに時間が掛かりました。チームの結果が出ていない中、チームに貢献したい気持ちはあふれているのにゲームを見ているだけだったのはつらかったし、タフな時間でした」

復帰戦となるBL東京の中心にいるのは昨季のリーグワンMVPで、オールブラックスでチームメートだったリッチー・モウンガ。これ以上ないタフな相手となるのは間違いない。

「リッチーはどの試合でも影響力が強く、さまざまな方法でインパクトを与えられる選手。勝利に結び付けるには、フォワード陣のパフォーマンスを上げることが重要ですし、リッチーが求めるクリーンなボールが出てこないように、ディフェンスで連係していく必要がある。といっても、リッチーにフォーカスし過ぎず、自分たち自身にフォーカスして最善を尽くすことが大事になります」

ファン待望の『府中ダービー』。世界を知る男たちのハイレベルな攻防から目が離せない!

(オグマナオト)

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