2025.03.13[トヨタV]尊敬する仲間の存在が力になる。パワフルランナーが燃やす対抗心

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2025年3月15日(土)13:05 豊田スタジアム (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs 東芝ブレイブルーパス東京

トヨタヴェルブリッツ(D1 カンファレンスB)

シオサイア・フィフィタ選手が東芝ブレイブルーパス東京との対戦を楽しみに思う理由とは‥‥

シーズン終盤戦に向け、反攻に転じたいトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)にとって、この第11節はこれまで以上に重要な試合となる。ホストスタジアムの豊田スタジアムで2位の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)を迎え撃つ。

前節、トヨタVはようやく今季2勝目を挙げた。序盤から主導権を握り、スティーブ・ハンセン ヘッドコーチも「ボールを大事にすることと、ボールを奪い返すことについては今季のベストだった」と選手を称賛。久しぶりの勝利で気持ち良くバイウィークに入れたことで、今週の練習は気合いに満ちていた。

中でもBL東京戦を楽しみにしているのがシオサイア・フィフィタだ。この試合で50キャップを飾ることになるパワフルランナーはトンガ出身。高校1年生のときに来日し、日本航空石川高校から天理大学に進むと同校初の大学選手権優勝に貢献した。そのときの同期がBL東京の小鍛治悠太と、松永拓朗。二人には昨季、ひと足先にリーグタイトルを奪われているだけにフィフィタとしても思うところがある。

「二人とも大活躍をしていてすごくうれしい気持ちはあります。昨季は負けてしまったので、ビッグチャレンジになりますけど、絶対にあの二人に負けないように、今節は僕も暴れたいなと思っています」

さらにフィフィタをエキサイトさせる選手がチームメートのジョセフ・マヌである。フィフィタにとって13人制ラグビーで大スターのマヌは憧れの存在。「ようやく緊張しなくなった」という言葉からも、どれだけ敬愛しているのかが分かるだろう。

フィフィタ選手の憧れの存在、ジョセフ・マヌ選手

「マヌはスペースを見つけるのもすごく速いし、フィジカルも強い選手で、ハイボールのキャッチもうまい。近くで見てあらためてすごい選手だなと思うし、本当に学ぶべきところがたくさんあります」

ピッチ上で激しくぶつかり合う選手たち。敵にも味方にも尊敬できる仲間がいることで自身の力を高めることができているのだなと笑顔で語るフィフィタの姿を見て思った。

(斎藤孝一)

2025.03.13[BL東京]ボールも勝利もつかみ取る。世界基準の相手を前にワーナー・ディアンズが見せる自信

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2025年3月15日(土)13:05 豊田スタジアム (愛知県)
トヨタヴェルブリッツ vs 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京(D1 カンファレンスA)

日本代表でも主力に定着した感がある東芝ブレイブルーパス東京のワーナー・ディアンズ選手

東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は3月15日、豊田スタジアムでトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)と対戦する。

BL東京のワーナー・ディアンズは、これまで日本代表で21キャップを獲得し、リーグワンでも52試合に出場。22歳にして日本ラグビー界の中心選手としてフル回転しているが、バイウィークは故郷のニュージーランドで過ごし、笑顔でチームに戻ってきた。

「ニュージーランドに1週間、帰ったのですが、向こうは夏の終わりぐらいで天気も良くて、すごく楽しかったです。良いリフレッシュになりました」

今季は第6節からけがで欠場していたが、第10節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)戦で復帰し、ラインアウトで相手ボールを奪うなど、31対27の勝利に大きく貢献した。

ラインアウトの攻防がカギを握るか

チームは第8節、第9節とスクラムに苦しむシーンがあったが、強力フォワードを擁するS東京ベイ戦では、スクラムが改善されたことも勝利のポイントだった。

ディアンズは「プロップの選手が修正してくれて、ロックは押しただけです」と、こともなげに語ったが、プロップの小鍜治悠太は「ワーナーはやっぱりデカいですし、口ではあんな感じですけど、細かく調整してくれるので、メッチャやりやすいです」と、信頼を口にした。

トヨタVはここまで10位と苦戦しているが、身長208cmのリッチー・グレイ(スコットランド代表79キャップ)らを擁する大型フォワードが武器。ディアンズは「もちろん相手の身長が高いぶん、自分たちにプレッシャーは掛かります」と認めつつ、「自分たちも良いラインアウトをもっているという自信があるので、それを信じてやっていきます」と、力強く言い切った。

世界基準の高さを相手に“制空権”を握ることができるか──。ディアンズは確かな自信を胸に、両手を高く伸ばし、勝利をつかみ取る。

(安実剛士)

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