2025.03.14[東京SG]海外でのプレー経験で感じた己の甘さ。思い出の地でプレーするために目指す代表入り

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2025年3月16日(日)14:30 たけびしスタジアム京都 (京都府)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 東京サントリーサンゴリアス

東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)

ポジションは1番、小林賢太選手。オフシーズンの海外での経験がおおいに刺激になったという

現在4勝2分4敗。なかなか『貯金』が作れず、順位も7位が続く東京サントリーサンゴリアス。たけびしスタジアム京都で戦う今節、相手は昨年1月の前回対戦ではわずか2点差、しかも80分経過のホーンが鳴ってからの逆転トライという辛勝だった三菱重工相模原ダイナボアーズだけに、油断はできない。

各ポジションで負傷者が続出し、なかなかフルメンバーが組めない中、ここまで全試合に出場し、前節ではトライも決めるなど奮闘を続けるのは小林賢太だ。この安定したプレーの原動力となっているのは、シーズンオフのたびに経験してきた海外での刺激だという。

まずは2023年夏、世界の一流選手たちで構成される選抜チーム『バーバリアンズ』に招集され、ヨーロッパのクラブと対戦。人生観が変わるほどの刺激的な夏を過ごした。

そして2024年夏には約1カ月間、ラグビー大国オーストラリアでの武者修行を敢行。『バーバリアンズ』でのチームメートたちと再会を果たすとともに、現地クラブへの練習参加をとおしてあらためて大きな刺激を受けることができたという。

「自分のラグビー経験値を上げるため、オーストラリアのクラブで練習を重ねたことで、日本での現状に満足していた自分の甘さに気づきました。自分の知らない環境で、自分という存在を周りに認めてもらうために、どう自分を表現すればいいのか。どう自分の強みを出していけばいいのか、という点においては確実に成長できた自信があります」

オーストラリアでの日々で再確認できた「自分の強み」とは?

「運動量です。そして、運動量をもとにボールキャリーで結果を出すため、いかに適切なポジションで自分をセットするか。それがしっかりできれば、自分の思い描いているようなプレーができるのかなと思っています」

その成長曲線の先に目指すのは、思い出の地オーストラリアで開催される次のラグビーワールドカップでの日本代表入りだ。

「去年の代表期間はバックアップメンバー止まり。次こそ代表入りを果たすためにも、今季のリーグワンでさらに結果を出す必要があります。しっかり自分のパフォーマンスを発揮してアピールしたいです」

(オグマナオト)

2025.03.14[相模原DB]京都でのリーグワン初開催。子どもたちに「夢を与えられるように」

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第11節(交流戦)
2025年3月16日(日)14:30 たけびしスタジアム京都 (京都府)
三菱重工相模原ダイナボアーズ vs 東京サントリーサンゴリアス

三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1 カンファレンスA)

敵はいつも自分たちの中にいる、と語る岩村昂太キャプテン

京都府でのリーグワン初開催。三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)が、西京極総合運動公園のたけびしスタジアム京都に東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)を迎える。キックオフは3月16日14時30分だ。

昨季の長崎県初開催に続き、三菱重工と関わりのある場所にトップレベルの選手が集結する。特に南アフリカ代表の両ウイング、カートリー・アレンゼ(相模原DB)とチェスリン・コルビ(東京SG)のマッチアップが実現すれば、多くの人の耳目を引くだろう。

南アフリカ代表のカートリー・アレンゼ選手。やはり南アフリカ代表である、東京サントリーサンゴリアスのチェスリン・コルビ選手とのマッチアップは楽しみだ

相模原DBは試合直前の3月12日、クフチャ・ムチュヌとの契約を発表。ブルズなど南アフリカの名門チームでキャリアを積み重ねてきたプロップが、負傷者が相次ぐフロントローに加わるのは心強い。練習ではチームメートよりもひと回り大きいのではないかと思える巨軀が目を引いた。セットピースが弱点となっている相模原DBの救世主として期待したい。

また、福岡県久留米市出身で中学は同じチーム、高校からは別チームで対戦してきた岩村昂太と流大のスクラムハーフ対決にも注目だ。

岩村は「テンポやボールさばきは流選手が起点となってどんどん前に出てくるチーム」と警戒するも、「いつも話していますが」と前置きして、「敵はいつも自分たちの中にいて、ミスで自分たちの首を締めているというのが今季は多くなっています。自分たちがどれだけグラウンドでいいパフォーマンスを出せるか、準備したことをしっかりと出せるかにフォーカスしてやっていきます」と力を込める。

たけびしスタジアム京都は岩村にとって、同志社大学4年時に関西大学リーグ優勝を決めた験がいいスタジアム。

「京都にもリーグワンを目指している小学生、中学生、高校生がたくさんいると思います。長崎でもみんなが目を輝かせて試合を見てくれて、帰りのバスに手を振ってくれました。そういった子たちが今回も来てくれると思うので、夢を与えられるように僕らのラグビーを見せたいです」

東京SGとしても母体企業であるサントリーのビール工場があるなど京都との関わりは深い。

京都で美酒を味わうのはどちらか?

(宮本隆介)

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