NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第2節
2024年12月29日(日)14:30 ウェーブスタジアム刈谷 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 vs レッドハリケーンズ大阪
豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)
大事なシーズンの初戦を24対20で勝利し、今節がホストゲーム開幕戦となる豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)。レッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)をウェーブスタジアム刈谷に迎えての一戦だ。
ディビジョン1昇格を争うであろう花園近鉄ライナーズと相対した前節、激しいフィジカルバトルを繰り広げながら、先行逃げ切りの形で勝ち点4を得た。昨季よりも攻守でさらにレベルアップした姿を見せ、昇格に向けた第一歩を順調に踏み出した。
ただ、見つめるべきは目の前の一試合。こちらも開幕節で勝利を収めたRH大阪に対し、全力をぶつけるだけ。2024年ラストゲームで地元・刈谷市に集まったファンを喜ばせたい。
前節リーグワンでファーストキャップを獲得したジョネ・ケレビは「自分のできることに集中して、試合の流れを変えたい」と闘志を燃やす。同じくS愛知に所属するケレビ ジョシュアと浦安D-Rocksに所属するサム・ケレビを兄にもつ。当初はフランカーだったが、2年前にフッカーに挑戦し始めた。
「フッカーにポジションを変えて一番難しかったのはスクラム。さまざまなテクニックが必要だし、フォワードの中心となって引っ張らないといけない」
転向以来、たゆまぬ努力を重ねてついにつかんだファーストキャップ。それでも、現在の自身のセットピースの完成度について「80%くらい。スクラムでミスが起きたら、それはフッカーの責任。ディテールにまだまだ課題がある」と話す。強靭なフィジカルを生かしたボールキャリーが最大の魅力なだけに、まだまだ伸びシロを残すセットピースの実行力が上がれば、S愛知に必要不可欠な選手となれるポテンシャルがある。
「最終的な目標は日本代表です。でも、そこまでの過程のほうが大事なので、セットピースの精度を100%にするところや、いろいろな課題をクリアしていきたい」
S愛知のラグビーにおいてセットピースはまさに“生命線”。大事な瞬間のカギを握るジョネ・ケレビの成長曲線は、いま急激に上昇している。
(齋藤弦)