NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン2 第11節
2025年4月12日(土)12:00 釜石鵜住居復興スタジアム (岩手県)
日本製鉄釜石シーウェイブス vs 豊田自動織機シャトルズ愛知
日本製鉄釜石シーウェイブス(D2)

ディビジョン2第11節、日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)は豊田自動織機シャトルズ愛知とのホストゲームに臨む。釜石SWは3連敗中、さらに直近2試合は大差を付けられての敗戦となっているだけに、今季のレギュラーシーズンでは最後となる釜石鵜住居復興スタジアムでの試合を転換点としたいところだ。
勝利のカギを握るのはセットピースだ。前節のNECグリーンロケッツ東葛戦でも、特にラインアウトの成功数が低く、須田康夫ヘッドコーチも「まずはセットピース。そこでボールを確保できないと得点に結び付かない」と課題に挙げた点をどう修正できるか。加入5年目、“ベン”の愛称をもつベンジャミン・ニーニーは「基本的なところをしっかりやること」が成功のポイントと強調する。
「スロー、リフト、ジャンプ、キャッチ。そういったベーシックスキルの一つひとつでベストのプレーをすることが一番大事。相手が研究や対策をしても、そこができていればスピードで勝てるので成功させられると思っています」
3月は4週連続で試合をこなすというタフな月になったが、今節はバイウィークを挟んで行うホストゲームとなる。セットピースへのフォーカスだけでなく、頭の中のリカバリーもそれと並ぶポイントだった。
チームは前節終了後、5日間のオフを取った。ニーニーは1月にそれまで住んでいたアパートから一軒家に引っ越しを済ませており、趣味のガーデニングを楽しんだ。
「ほかにも盛岡市のショッピングモールに出掛けて買い物をしたり、子供たちとラウンドワンのスポッチャで遊んだり。家族との時間を過ごしてリフレッシュできました」
ニーニーは今季全試合でスタメン出場し、フル出場は6試合とチームを支え続けてきた。特に彼にとってこのオフは頭も体もリカバリーし、シーズン終盤の逆襲に向け、英気を養う時間となったはずだ。
釜石SWは残り4試合中3試合がホストゲームという状況であり、“うのスタ”ではレギュラーシーズン今季最後の試合となる。
「うのスタでは『ファンに支えられている』ということを特に感じてプレーしています。前回は東日本大震災復興祈念試合という大事な試合ですごく大きな声援をもらって勝てたので、それをもう一度お見せできればと思っています」
前回の“うのスタ”での試合では前半戦を首位で走ってきたレッドハリケーンズ大阪に勝利した。今回も首位チームを相手に、“あの試合”の再現を期す。200cmのフランカーはときおり笑顔を見せながら強いまなざしで勝利を誓った。
(髙橋拓磨)