NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン2 第14節
2025年5月11日(日)14:30 柏の葉公園総合競技場 (千葉県)
NECグリーンロケッツ東葛 vs レッドハリケーンズ大阪
NECグリーンロケッツ東葛(D2)

前節、花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)との直接対決に敗れ、NECグリーンロケッツ東葛(以下、GR東葛)は3位に後退した。D1/D2入替戦に進出できる2位に食い込むためには、5月11日に柏の葉公園総合競技場で行われるレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)戦に勝つことが必須。加えて、10日に行われる豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)対花園Lの試合で、花園Lが引き分け以下となることが条件となる。
今週の練習でGR東葛がチーム内で掲げてきた言葉がある。それが“Confidence(自信)”だ。
自分たちの力ではどうすることもできない他会場の結果を意識するのではなく、宮島裕之は「僕たちは僕たちのやることをしっかりやる。うまくできているところはたくさんあるので、それを、自信をもってやれればいい」と言う。
1シーズン、チーム全体でひた向きに練習に取り組んできた。したがって積み上げてきたものには自信をもっており、「自分たちの力を100%発揮できれば、どんな相手にも負けない」と宮島は自負する。そして、100%の力を発揮する上で後押しをしてくれる存在として宮島が挙げたのが、柏の葉公園総合競技場のスタンドを埋めるCREW(GR東葛ファンの総称)だ。
「CREWのみなさんが勝てる雰囲気を作ってくれている。昨季に比べて『俺らのチーム』『地元のチーム』という感覚が、CREWのみなさんの中で強くなってくれている気がします」(宮島)
宮島が強調する理由はよく分かる。例えば、『Re:柏の葉1万人CREW計画』と銘打った第3節の日野レッドドルフィンズ戦では10,646人の観客が集まり、昨季第9節に記録した8,682人という動員を大きく更新した。また、今季の上位直接対決となった第12節のS愛知戦では、スタンドからの自発的な応援がチームの奮起を促し、GR東葛は魂が揺さぶられるかのような激戦を制した。
「僕らが目指しているのは、チームだけが盛り上がるのではなくて、僕たちがいる地域も一緒に盛り上がること。僕らはみなさんのおかげで強くなれる。そういう相乗効果にしたいと思っているから、選手はCREWのみなさんのためにも勝たなければいけない」(宮島)
2024-25シーズンのリーグ戦ラストゲーム。今季の集大成として、GR東葛はCREWと一体となり、1シーズンを掛けて積み上げてきた力を、自信をもって発揮する。
(鈴木潤)