NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
プレーオフトーナメント準決勝
2025年5月24日(土)14:05 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs コベルコ神戸スティーラーズ
コベルコ神戸スティーラーズ

5月24日(土)に秩父宮ラグビー場で開催されるプレーオフトーナメント準決勝。コベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)は、昨季ディビジョン1王者で今季レギュラーシーズン1位の東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)と対戦する。最強の敵との対戦を前に、デイブ・レニー ヘッドコーチは「自分たちが最高のパフォーマンスを出せるかどうか」と見据え、共同キャプテンのブロディ・レタリックは「しっかりといい準備ができた」と充実の表情。神戸Sは総力をもって、決勝の地・国立競技場への切符をつかみにいく。
「リーグワン最高峰のバックローを打ち破れ」
そうタイトルの付いた見どころ記事を書いたのは第14節・BL東京戦のこと。リーチ マイケルやシャノン・フリゼルらリーグ屈指の実力を持つバックローに挑む、神戸Sのバックローの一人、ナンバーエイトのサウマキ アマナキに話を聞いた記事だ。だが、結果は28対73の大敗。「正直、恥をかかされたと感じています」とサウマキは強い言葉で現実を見つめた。
それでも、神戸Sは練習と試合のサイクルを着実に積み重ねながら、それぞれが自らの成長と向き合ってきた。プレーオフトーナメント準々決勝・静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)戦。バックローのパフォーマンスにサウマキは確かな手ごたえを感じたという。
「この準決勝は、(準々決勝の)静岡BR戦と同じバックローです。その静岡BR戦を振り返ると、バックローはチームをリードできたと思います。特にディフェンスの面でしっかりフィジカリティーを出せましたし、ボールを取り返す部分でもチームに貢献できました。フリゼル選手やリーチ選手に対しても、自信をもっていいプレーをしていけると感じています」
今季D1では、オフロードからのトライ数で1位がBL東京、2位につけるのが神戸S。さらにオフロード成功率は神戸Sがトップの数字を叩き出す。サウマキは状況判断の大切さに触れつつ、「オフロードする上ではコンタクトに勝っていくことが第一。まずはそこからどれだけ仕事を完遂できるかだと思っています」とフィジカルバトルで上回る覚悟を話す。
そして、勝利のために必要なメンタリティーをこう口にした。
「自分たちにフォーカスを置いた上で、信念をもって、自分たちのバックローに対して、チーム全体に対して信頼をもってプレーすることが大事です。特別なことは何もありません。シーズンで積み上げてきたものを出すだけです。自分の仕事内でどれだけ突き詰めて、こだわりをもってやっていけるかの勝負です」
リベンジの先にある決勝へ。神戸Sのナンバーエイトは、仲間とともに、リーグ最高峰を打ち破る。
(小野慶太)