2026.05.28[SA広島]「マジか!」の大抜擢も役割は理解。スクラムにすべてを尽くす

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D2/D3入替戦[D2 8位 vs D3 1位]第2戦
2026年5月30日(土)13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 日野レッドドルフィンズ

マツダスカイアクティブズ広島(D3)

マツダスカイアクティブズ広島の金山忠次選手。「自分が選ばれた理由は明確。スクラムのところだと思うので、もうそこだけに集中して頑張ろうと思います」

運命のD2/D3入替戦第2戦のキーポイントが第1戦で劣勢を強いられたスクラムになることは間違いなく、マツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)は3番に金山忠次を起用することを決断した。

フォワードを担当する長岡智之アシスタントコーチは、金山を起用する狙いを端的に説明する。

「日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)のスクラムに対して、自分たちのやりたいスクラムを体現してくれるから彼を起用します。チームに元気や勢いを与えてくれるパーソナリティーももっていますし、やらないといけないことをしっかりやり続けてくれるので、1試合をとおして計算できる選手です」

金山はシーズン中盤に負傷して2カ月半ほど実戦から遠ざかっていたため、大抜擢と言ってもいい。本人も「発表されたときは、自分も『マジか!』って思いました」と苦笑いを浮かべるが、自分の役割をしっかり理解して準備を進めている。

「自分が選ばれた理由は明確。スクラムのところだと思うので、もうそこだけに集中して頑張ろうと思います。ずっと練習していて感覚が戻っていないということもない。どれだけ力を発揮できるかだと思っています」

一緒にスクラムを組む加藤滉紫と武田知大は「やりたいようにやればいい。俺らが合わせるから」と言ってくれている。そして、これまで3番で出場してきた先輩の小栁友徳も「チュウ(金山の愛称)がやってきたことをやったらいい」と声を掛けてくれた。

フロントローの先発予定メンバー、右から1番の加藤滉紫選手、2番の武田知大選手、そして3番の金山忠次選手

大役を任された金山は、自分に言い聞かせるように語った。

「誰が出てもSA広島のラグビーをやれば大丈夫だと思うんですけど、休んでいた今までのぶんまで自分が最後の大一番で力を出し切りたい。小栁さんはここまでずっと頑張ってきてくれたので、自分は最後にディビジョン2へ上げるだけだと思っているし、本当に頑張りたいと思います」

日野RDの2番・谷口永遠は天理大学で同期。4年間ずっとスクラムを組んできた相手と戦うことになるのも運命的だ。否応なく緊張感が高まる状況だが、金山は「普段どおりにやれば絶対に勝てる相手。特別なことはせず、今までやってきたことの集大成を出せればなと思っています」と話し、決戦へ挑んでいく。

(寺田弘幸)

2026.05.28[日野RD]決着の大一番。実は熱き男の“俯瞰”が、冷静な攻撃を引き出す

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D2/D3入替戦[D2 8位 vs D3 1位]第2戦
2026年5月30日(土)13:00 Balcom BMW Stadium (広島県)
マツダスカイアクティブズ広島 vs 日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズ(D2)

日野レッドドルフィンズの東郷太朗丸(とうごうたろま)選手。「自分の中で一呼吸置く時間を作りながら試合を進めていくイメージで」マツダスカイアクティブズ広島との決戦に臨む

勝てばディビジョン2残留が決まる“決戦”を前にして、この男は自然体だ。マツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)とのD2/D3入替戦の第2戦、背番号12で東郷太朗丸が先発メンバーに入った。東郷の先発は第11節の花園近鉄ライナーズ戦以来となる。苑田右二ヘッドコーチは東郷の落ち着き、安定感あるプレーこそ、この大一番に必要だと判断した。

「日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)には熱い選手が多いので、少しクールダウンするような意識で、全体を俯瞰して戦いたいと思っています」と、東郷自身も先発起用された自分の役割を十二分に理解している。

「選手みんながボールキャリーをすればゲインラインを切れるし、バックスにはスピードある選手も多い。そのストロングポイントを生かしながら試合を優位に進めたいと思っています」

東郷のような視点をもつ選手の存在は貴重だ。入替戦第1戦はトライを取り切れない場面も多かった。そのような場面で後方から冷静にディフェンスのほころびを見つけることができれば、また第1戦とは違った攻撃の形が構築できる。

「第1戦では敵陣22mラインに入った回数も相手の3倍から4倍あったのに最終的にあの点差(3点差の勝利)だったのは正直課題ではあります。自分がゴール前に入ったらトライを取り切る、相手がペナルティをしたらそこのチョイスをうまくする。そういうことを手助けしていきます」

13試合に出場した昨季とは違い、今季の東郷は1月から3月下旬まで出場がない時期が続いた。

「正直、メンタル的にもつらい時間だったことは確かでした。でも悲観していてもやるべきことは変わらないので、『良い準備を自分の中で積み上げて、試合に使ってもらえたら自分のベストパフォーマンスを常に出そう』と考えていました」

東郷はその厳しい時期を「あえてラグビーに入れこまない」ことで乗り越えたという。

「そうなったからといって自暴自棄にはもちろんならないし、ちょっと勉強を自分で始めてファイナンシャルプランナー2級の資格を取るなどしました。それから家族の支えもすごくあって、子供と触れ合う時間を多く設けることができました。ラグビーだけに集中するとストレスが溜まるので、ほかのところで発散して、気持ちを切り替えてまたラグビーに向き合う、そんな感じでした」

実は東郷も熱い男だ。ただ、その点を自分で理解し、自らの心に向き合って行動をコントロールできるところに東郷の“すごみ”がある。

「自分の中で一呼吸置く時間を作りながら試合を進めていくイメージで、広島での試合には臨みます。自分が手助けできるところと引っ張っていかなければいけないところをしっかり使い分けて、前にチームを進めたいと思っています」

決着の大一番。東郷の“俯瞰”が、日野RDから新たな攻撃の形を引き出していく。

(関谷智紀)

試合詳細

見どころ・試合レポート一覧

ページトップに戻る

Teams

DIVISION 1

  • 浦安D-Rocks
  • クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
  • コベルコ神戸スティーラーズ
  • 埼玉ワイルドナイツ
  • 静岡ブルーレヴズ
  • 東京サンゴリアス
  • 東芝ブレイブルーパス東京
  • トヨタヴェルブリッツ
  • 三重ホンダヒート
  • 三菱重工相模原ダイナボアーズ
  • 横浜キヤノンイーグルス
  • リコーブラックラムズ東京

DIVISION 2

  • グリーンロケッツ東葛
  • 九州電力キューデンヴォルテクス
  • 清水建設江東ブルーシャークス
  • 豊田自動織機シャトルズ愛知
  • 日本製鉄釜石シーウェイブス
  • 花園近鉄ライナーズ
  • 日野レッドドルフィンズ
  • レッドハリケーンズ大阪

DIVISION 3

  • クリタウォーターガッシュ昭島
  • 狭山セコムラガッツ
  • 中国電力レッドレグリオンズ
  • スカイアクティブズ広島
  • ヤクルトレビンズ戸田
  • ルリーロ福岡
ページトップに戻る