2022.02.22NTTリーグワン 2022 D1 第6節レポート(静岡BR 18-28 横浜E)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第6節 交流戦
2022年2月19日(土) 14:30 ヤマハスタジアム(磐田) (静岡県)
 静岡ブルーレヴズ 18-28 横浜キヤノンイーグルス

横浜キヤノンイーグルスの左から、田村優キャプテン・沢木敬介監督・庭井祐輔バイスキャプテン

横浜キヤノンイーグルス
沢木敬介監督

「前節でスピアーズに負けた後、今週に向けていろいろ準備してきた。今日の収穫はフォワードがしっかりタフに戦ったというのが勝利につながったこと。自分たちのボールを出すスタイルができないこういうコンディションの中で戦ったので、優と庭井がゲームをリードして、ゲーム内容よりもいい結果につながったと思う」

──この2週間にどういうところにフォーカスをあてて、どういう成果を出し、どういうところに反省点が出たか。

「シンプルにプレッシャーの中でしっかりプレーすることをやった。ゲームに出られないメンバー達がしっかりメンバーにゲームプレッシャーをかけて、その中でいい練習ができていたので、チームがつながった一週間だった」

横浜キヤノンイーグルス
田村優キャプテン

「先週負けてからトップ4のチームに入りたい、勝ちたいという思いがあったので、チーム全員でしっかり準備するところから見直してやってきた。同じような流れで前半あがってしまったが、そこから立て直した。自分たちのラグビーをやれる状況ではなかったが、勝つことが大事。皆が成長していると思う」

──レフリングの判定で思うようにいかない部分もあったと思うが、どうコミュニケーションをとって、どう流れを立て直していったか。

「最初ブルーレヴズは勢いがあったのでプレッシャーはあった。レフリーの方は英語だったので自分が理解できず聞き返したら怒られてしまったので、これから英語を勉強します(笑)。13人の時間が20分あったが、勢いは後からついてくると思ったので、今日のように我慢強く、気持ちを切らさずに勝てたのが良かった。これがラグビー、成長する試合だと思う」

──前半イーグルスがいいスクラムを組んで組みなおそうとしたときに、すぐにフロントローのところに駆け寄って話していたようだが、どんな話をしたのか。

「『いけるのか?お前ら』と言ったら、『いける』と言っていたので‥‥人数が少なかったが、時間を使いながら、またペナルティを取りながら、いろいろなチョイスがあった。試合を通じ難しい試合で、体は他の人に使ってもらって、自分は頭を使う試合だったので‥‥そういうシーンは多々あった」

──田村選手から体より頭を使ったとコメントがあったが、ゲームの中でポイントとなった場面はどこか具体的に教えてほしい。

「全部は覚えてないがトータルして20分人数が少ない場面があったので、そこでどうエネルギーを消耗せずに勝てる点差にいるのかということ、負けない点差にいること。通常と違うプレーを選択したこともある。ラグビーなので点を多くとればいいので、フォワードが力を発揮してくれたので、(試合全体で)優位に立てるところを探しながら、そこで力を出せるようにエネルギーを与えるのが自分の仕事なので‥‥」

横浜キヤノンイーグルス
庭井祐輔バイスキャプテン

「二人が言ったようにいい準備が今週できて試合に臨むことができた。なかなか試合の流れがつかめなくてフォワードがあまり良くなかった。ただし持ち直すことができて最後勝ち切ることができたことが収穫だった。ブルーレヴズのセットプレーは脅威に感じた部分だったが、そこをしっかり抑えられたことが自信になった」

──モールで有効に前進してトライまでとりきる場面が多かったが、事前に意識していたのか、それを踏まえたやり方だったのか。

「押せるときは押そうというのがうちのスタイル。毎回押すメンタルはできている。そこがうまくいっていた。ペナルティをもらった時の選択も蹴りだしてモールという選択をとって、結果的にトライになったので、そういう意味ではうまくいっていたと思う」

──スクラムを押せていた時の理由と、形勢逆転した時にどういうことが起きていたのか。

「自分たちのやりたいことがうまくできたこと。後半最後がだめだった理由は、3番が足を痛めてうちのプレーがなくなってしまって、全体としてバランスを崩してしまった」

静岡ブルーレヴズの堀川 隆延GM兼監督(右)、大戸裕矢キャプテン

静岡ブルーレヴズ
堀川 隆延GM兼監督

「前半非常にいいプレッシャーをかけることができ、しっかり得点に繋げることができましたが、取り切る力がまだまだ足りないということがこのゲームの一番の大きなポイントかと思っています。この点は次のNECグリーンロケッツ東葛戦に向けて改善していきますが、前回の東芝ブレイブルーパス東京戦からのよかった点は、チームとしてディフェンスにフォーカスを当ててきましたが、大きな改善がみられました。次への課題としては取るべきところでしっかり取り切るということ。モールで3トライ獲られているという点は真摯に目を向けないといけないと思うので、次の試合までに改善していきたいと思います」

──ディフェンスについて、この2週間で具体的にどこを改善して、どのようなことがうまくいっているように感じたか。

「しっかりアライメントを整えること。1人1人のポジショニングを修正し、それができたら、相手に圧力をかけることが修正できたポイントかと思います」

静岡ブルーレヴズ
大戸裕矢キャプテン

「試合内容としては、取れるところで取れなかった、それに尽きると思います。課題はたくさんありますので、修正しながら、NECグリーンロケッツ東葛戦に向けて前を向いていきたいと思っています」

──ディフェンスについて、この2週間で具体的にどこを改善して、どのようなことがうまくいっているように感じたか。

「キープレーヤーへの対応でしょうか。毎試合レベルの高いキープレーヤーを止められるようなレベルに達していかないといけない。今後も伸びる点かと思います」

──相手のモールはどのように感じたか。

「ビデオを見ながらでないとわからない部分もありますが、勢いはありました。組ませたら本当に強いと感じたので、組ませる前の問題なのか、組んだ後の自分たちの対応の問題なのか、ビデオを見ながら改善していきたいと思います」

──スクラムについて、2列目から押しながら、どのような感触を持ったか。

「スクラムに関しては、回った場面が多くありましたが、まっすぐに関してはいつでもいけるという感触はありました。ストレートではないボールが入ってきた時に、まだ対応する力が弱いと思いますが、後半日野選手が入ってきて、後半は修正できたのかなと思います」

──日野選手が入る前と後で何が具体的に変わったのか。

「回る場面が多かったですが、そのような状況でもぶっちぎっていけるような力の部分かと思います」

静岡ブルーレヴズ
三村 勇飛丸選手

「東芝ブレイブルーパス東京に大敗してから、ディフェンス面をもう一度チームで見つめ直して取り組んだことについては、成果があったなと思いますが、細かいところや、私がこのチームに入ってから11年間、フォワードで完全に力負けというか、フォワードで負けた試合は初めてでしたので、今まで芯となっていた部分でやられたというのが一番悔しいかもしれない。しかも、ヤマハスタジアムという自分たちのホームで不甲斐ない試合をしてしまったというのは、何より悔しいです」

──ディフェンスは具体的にどのようなところを改善されて、よい状態になったのか。

「東芝ブレイブルーパス東京戦で言うと、スペーシングの部分でおかしい部分があり、内に寄っているし、前に出られないというディフェンスだったので、チームとしてどのようなディフェンスをするかという共通認識の時間に使いました」

──キックオフ早々にマフィ選手への強いアタックがすごかったと思うが、そのあたりどのような思いがあったか。

「クリエル選手とマフィ選手というゲームを動かす選手にプレッシャーをかけるというテーマがあったので、マイボールキックオフになった時からゲームプランとしてよい入りができたのではないかと思います。個人的にも7番で久しぶりの試合でしたので、そこはやってやろうという気持ちでやりました」

──1年ぶりのヤマハスタジアムでのスターティングメンバーでの出場ということで、どのような思いでこの試合に臨んだのか。

「 2シーズン前もシーズン1週間前にシーズンアウトする怪我をして、昨年もNECグリーンロケッツ東葛との試合の後に1か月立てないほどのヘルニアで苦しんだ時期があった。チームやトレーナー、家族のいろいろなサポートがあって立ち上がれたので、そのような人たちに感謝の気持ちを込めてプレーして勝ちたかったので、本当に悔いが残っています。
フォワードであれだけやられた試合をヤマハスタジアムでしてしまった。ヤマハ発動機ジュビロから支えてくれたファンからするとどうなっているんだということだと思いますので、そこは目を逸らさずに、土台はありますので、ちゃんと修正して成長した姿をお見せできるようにしたいと思います」

──後半スコアが動かなかったのは、どのようなことが大きいか。

「動かない時に自分たちのペースに持っていくことができなかった。いろんなプレーが絡んでいますが、小さなミスが重なってしまった。前半に(横浜キヤノンイーグルスが)13人になった時も、時間をかけてくる相手に不用意にペナルティをして敵陣に入られ、トライを取られた時が、今日の試合で言えば、ターニングポイントだったのではないかと個人的には思っています」

静岡ブルーレヴズ
鹿尾 貫太選手

「ディフェンスの部分では、東芝ブレイブルーパス東京戦を振り返るとよかった部分もありますが、バックスだけでいうと、相手チームが13人になった時に取り切れなかった、アタックをコントロールしきれなかったというところが、今回の敗因に繋がったというのもあると思います。ディフェンスや、トライを取り切るところなどいいところもありましたが、反省が残る試合ではありました」

──(相手が)13人の時間帯はどのような展開にしたかったのか。

「ボールを回してスコアしたかったのですが、キックを蹴った時間帯が多く、それによって相手にボールを与えてしまい、自分たちがアタックできなかった」

──ディフェンスは具体的にどのようなところを改善して、よい状態になったのか。

「前回東芝戦は、個人でディフェンスをしているというイメージでしたが、今回の試合はチーム全体でディフェンスするという意思が全員にあり、その結果各フェーズでいいディフェンスができたと思っています」

──13番として意識したことを教えてください。

「前回の東芝ブレイブルーパス東京戦では個人でいってやるという気持ちが前のめりになってしまい、その結果外されるというシーンが多くなってしまいましたが、今回はチームメイトをしっかりコントロールすることにフォーカスして、ディフェンスしました」

──ツイタマ選手のトライ時のような連係が後半なくなったように思ったが、それについては」

「敵陣に入る段階でミスが繋がって、敵陣に入っても簡単にペナルティがありましたので、取り切れるところで取り切れなかったことが響いて、後半はスコアができなかったというのがあります。自分たちのミスによって、自分たちの首を絞め、その結果相手のペースになってしまった。得点を重ねられ、雰囲気も相手に飲まれてというのも多少ありました」

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