2022.02.28NTTリーグワン 2022 D1 第7節レポート(SA浦安 22-21 BL東京)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第7節 交流戦
2022年2月26日(土) 14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安 22-21 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京の左から、トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ、リーチ マイケル ゲームキャプテン、中尾隼太選手

東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

「いいポジショニングを作れたり、前向きな材料は作れたと思う。ただ遂行する部分でうまくいかなかった。基本的な部分ができなかったことによって、このような結果となった。これがラグビー。作ったチャンスをつかめるかどうかということ。シャイニングアークスは数少ないチャンスをうまくつかんで結果を出せたので、おめでとうと言いたい。自分たちはもっとできたと思っている」

──前節のパナソニック戦からメンバーを入れ替えた意図は?

「この前出てなかった選手にローテーションを兼ねてチャンスを与えた。ただそれが理由で負けたわけではない。プレッシャー下で基本的な部分ができなかったことが敗因。このリーグで勝っていくためには、選手層もしっかり持たないといけないので、学ぶ材料はあったかと思う」

──前節敗れてしまったが、いいプレッシャー下の中でよく練習できていると話していた。今日は同じ部分が反省点になってしまった。この点をどのように捉えているのか?

「パナソニック戦でできた部分が今回はできなかった。コロナの影響があり、通常やっているコンタクトを入れる練習ができず、限られた練習しかできなかった。限られた練習の中で、できることに対応してやらないといけないと考えている」

東芝ブレイブルーパス東京
リーチ マイケル ゲームキャプテン

「まず多くのファンの方々にスタジアムで応援していただいてすごく感謝している。東芝としては言い訳できない試合だった。いい部分もあったが、点数に変えることができず、試合に負けてしまった。シーズンはまだまだ続くので、得るものを得て、反省することは反省して、来週に向けて準備したい」

──後半のスクラムでペナルティが多かったように見えた。前半が良かっただけに、後半ペナルティを重ねってしまったことはフランカーとしてどう見ていたか?

「フロントローの前でどうなっているかはわからない。最終的に修正してスクラムを組めるようになったが、そこは一つの反省点かと思う」

──トンプソン選手が久しぶりに日本に帰ってきてプレーした。試合後に話すことはできた?

「残念ながらコロナの影響であまり話すことはできなかった。試合前に軽く挨拶した。彼のプレーする姿を見れてとてもうれしい」

東芝ブレイブルーパス東京
中尾隼太選手

「プレッシャーの中でどれだけ基本的なことができるかがすごく大事だと最近思っている。プレッシャーの中で遂行できない部分があったことが今日の反省点。練習の中からしっかりいいプレッシャーを作りだして、成功率を上げて、少しずつチームとして良くなっていくしかない。今日の反省を活かして、強くなって次の試合に戻ってきたいと思う」

シャイニングアークス東京ベイ浦安の左から、ロブ・ペニー監督、本郷泰司ゲームキャプテン、石井 魁選手

シャイニングアークス東京ベイ浦安
ロブ・ペニー監督

「シャイニングアークスの選手のことを誇りに思う。ここ3~4週間厳しい状況だった。選手たちは忍耐強く、熱意のあるプレーをフィールド上で見せることができたと思う。ブレイブルーパスのようにクオリティが高いチームに対して勝利を収めることができたので、結果に関してかなり満足している。ファンの皆さんにもエキサイティングな試合を見せることができたのではないかと思う」

──トンプソン選手が加入したが、彼の影響力をどのように感じている?

「トンプソン選手は経験のある選手で、挑戦する部分は彼自身に任せる部分が多かった。彼はキャリアの終盤でチームに好影響を与えられるいい選手だと思っている。ロックの選手だとジミー・トゥポウ選手が今日の試合ではピカイチだったと思う。チームに対してコミットする姿勢、チームを引っ張っていく姿勢はすばらしいものを持っているので、今後の注目選手としてはジミー・トゥポウを挙げたい」

シャイニングアークス東京ベイ浦安
本郷泰司ゲームキャプテン

「東芝は泥臭いプレー、体を当てるプレーが特徴のチーム。自分たちはそこに付き合わずに、仕掛けていくことをチームとして意識して取り組んだ。前半はしっかり仕掛けることができたが、セットプレーや、フェーズプレーの継続でミスも多く出てしまった。そういったところは修正できるところかなと思う。ただ最後に勝ち切れたことは次に繋がることなので、勝って反省できることは素晴らしいこと。今日の試合を称えたい」

──公式戦では初めてのゲームキャプテンだったと思う。どういう気持ちだった?

「いつもと変わらず自分のベストをつくすことに集中した。金正奎選手だったり他にリーダーがたくさんいたので、その人達に助けてもらいながら、リーダーとして自分のアドバイスも付け加えて周りの選手に伝えることを意識した」

──追いかける展開が続いたが、チームにはどういう声かけをしたり、金正奎選手とやり取りがあった?

「前半風下で同点で終わることができた。後半は追いかける展開にはなったが、敵陣でのプレーを継続できれば、絶対にトライはできる確信があった。継続しようということをみんなで認識を合わせてプレーした」

──本郷選手個人としてもラインブレイクであったり、攻守で活躍していたと思う。自身のパフォーマンスについては?

「前半にタックル、ラインブレイクした後のパスでイージーミスをしてしまった点は本当に反省するところ。そこから切り替えてディフェンス、アタックで自分の持ち味を出すことができたのは良かったと思う。用意していたセットプレーがトライにつながったシーンでも、自分たちが準備していたことがうまくできたので良かった」

──石井選手が最後決めた時、落ち着いてオフロードで繋げていたと思う。あの時間帯で焦りはなかったか?

「焦っても何も変わらない。自分の今できることに集中するだけ。あの瞬間では右側は確実に余っていると見えたので、自分が移動して、ハーフからもらって、ずらしてオフロードとイメージして、その通りにできたと思う」

──チームとして難しい時間が長かったと思う。チームとしては試合ができない時間はどのようにモチベーションの維持をして過ごしたか?

「モチベーションの維持が難しいところはあったが、今までの積み重ねがあったので、今週も練習の期間は短かったものの、その積み重ねをみんなで信じてやりきろうと話していた。それを今日は遂行できたのではないかと思う。マインドは難しかったが、みんなで頑張って乗り越えられたのは良かった」

シャイニングアークス東京ベイ浦安
石井 魁選手(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)

「チームとしてはここ3週間我慢しなくてはいけない状況で、試合ができたことがうれしいし、その中で勝利できたことが一つ収穫だったと思う。個人的にはこの試合がアークスのシーズンを通して、ターニングポイントになるのではないかと感じていたので、その試合に勝てたことがチームにとっても、個人にとってもいい試合になったと思う」

──最後のトライのシーンを振り返ってコメントを。

「一人ひとりが役割を遂行した結果、トライにつながったと思う。トライを取れて勝ち切れたことは良かった。僕の仕事は取りきることだけなので、仕事を果たせて良かったと思う」

──今日の試合がターニングポイントになったと感じた理由は?

「なかなか試合ができていなかった状況で、3週間空いての試合だった。ここでチームがさらにレベルアップして、残りのシーズンを戦い抜く中で、難しい状況だったからだからこそ、この一戦はターニングポイントになるのではないかと自分で感じていた。結果として、パフォーマンスとしてさらに成長できる試合になったので良かったと思う」

シャイニングアークス東京ベイ浦安のトンプソン ルーク選手

シャイニングアークス東京ベイ浦安
トンプソン ルーク選手

「久々の公式戦だった。ラグビーができることを楽しめたし、シャイニングアークスの仲間とフィールドに出ることができて楽しかったので満足している」

──日本に戻って来て、この試合を迎えるまで、どういう調整をして、体を戻したり、ラグビースキルでない部分の判断を治してきた?

「ここ2年、牧場でいろいろな動物を追いかけまわしていたので、コンディションは万全だった。ここ最近の取り組みの面では、NTTコミュニケーションズは素晴らしい施設を持っていて、スタッフは素晴らしい人材が揃っていて、素晴らしい選手が揃っているチームだと思うので、そういった環境で自分のコンディションを調整していけるのは素晴らしいこと。まだピークではないので、ここから今までの動きを取り戻していきたい」

──リーチ マイケルとの試合についてコメントを。

「試合に勝ったからメッチャうれしい! リーチは昔から友達だからいつもリーチとの試合はすごく楽しい。ジミー・トゥポウも一緒にロックをやった選手だから懐かしくて楽しかった(このコメントのみ日本語)」

──マイケルのように懐かしい選手とやれたこともあるが、他方でトモさんの半分の年齢の選手とも対戦できた。相手の4番のワーナー・ディアンズ選手との対戦については?

「リーチに関してはワールドクラスの選手で、いつも通りのパフォーマンスを出していた。旧友でリスペクトしているので、彼との対戦はいつも楽しい。ワーナー・ディアンズ選手は自分が来日したときは生まれてなかったので、彼が若いのか、自分が年寄りなのか、どちらかとりづらい。彼は才能ある若い選手で、これからの成長が楽しみ。この先、東芝にとってもジャパンにとっても楽しみな選手になってくるのではと思う」

──前回日本では関西で生活していたが、今回、関東や千葉で生活してみて新鮮に感じることは?

「素晴らしい住みやすい街だと思う。コロナの影響で近くを探索したり出かけたりはできないので行動に気を付けている。落ち着いたら色々なところに出かけたい。子供たちはディズニーランドの花火を毎日楽しんでいる。大阪にも機会があれば戻って旧友たちと時間を過ごしたいと思っている」

──今シーズンを終わってからの今後のプランは? そしてニュージーランドではたくさんの動物を追いかけていたと言っていたが具体的には?

「今シーズン、ないし次の週の試合に勝つことができるか、自分がどのように貢献できるかにフォーカスしている。長期的なものは何も考えていない。ニュージーランドの家は動物園状態。羊、鹿、牛、鶏などを追い回している。子供を追い回すのが一番大変な時がある」

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