NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第1節
2022年1月10日(月) 13:00 秩父宮ラグビー場(東京都)
三菱重工相模原ダイナボアーズ 25-14 花園近鉄ライナーズ
花園近鉄ライナーズ
水間良武ヘッドコーチ
「数日前に積雪があったが、関係者の皆様で対応していただき、とてもいい状態で試合を迎えられたことはチームとしても大変喜んでいる。結果としては負けてしまい、課題であったブレイクダウンのところで、自分たちがやりたいラグビーやっていこうと話をしたがうまくいかず、この展開になってしまった」
──開幕に向けての準備段階ではどこにフォーカスをしていたのか。
「今年からライナーズスタイルを構築し、研ぎ澄ましていく。自分たちで組み上げてきたものを発表する準備はできていたが、やはりブレイクダウンが十分ではなかった」
──ハーフタイムと試合終了後での選手たちへの声がけは?
「ハーフタイムに関しては、うまくいかないこともあるが、丁寧にやること。一つ一つをあせらず、仲間を信じて自分たちのスタイルをやりきろうと。終了後は話をしてない」
──リーグワンになって、トップリーグ、トップチャレンジと変わったところは。
「どこも興行化が進むと思う。ラグビーって面白いな、応援したいなと思えるラグビーをしていくのが我々の使命。新しくファンになっていただける方々にも見ていただければ」
花園近鉄ライナーズ
野中翔平キャプテン
「除雪作業して頂いたり、コロナが増えてきている中で開催できたことは、運営してくださってる皆様のおかげで大変ありがたく思っている。試合についてはヘッドコーチと同じくブレイクダウン、良いテンポでアタックしようと準備をしてきたが、三菱重工さんのコミットで後手をふんでしまうことになってしまい、自陣深くに入ってしまう展開になってしまった。初戦を落としてしまったが、2戦目3戦目と続いていくのでしっかり修正していきたい」
──ブレイクダウンの修正は具体的にどのあたりを。
「ボールのコンテストで、今日は相手の2人目が早かった。練習ではできていたが、やはりしんどい時間、プレッシャーで自分たちの持っているものを出せていない」
──去年までのトップチャレンジからリーグワンになって、コンタクト等ピッチレベルの違いは。
「スペシャルな選手はこちらにも、向こうにもいて、少し受けてしまった部分はあるが、チーム対チームでフィジカルの差は僕自身はあまり感じていない。自分たちが修正しなきゃいけないと思ったところを詰めきれていなかったのが一番の問題」
──リーグワンになって、トップリーグ、トップチャレンジと変わったところは。
「試合自体には感じていないが、入るまでの雰囲気や運営のところにプロ化を感じた。試合会場以外でも各チーム、地域との密着を意識して、より強く地域に支えて頂かなければいけない存在だと自覚して行動している」
三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレッグ クーパー ヘッドコーチ
「まずはこのジャパンラグビー リーグワンの運営、広報チームの力で大勢のファンが来てくれたので、まずは広報チームにありがとうと伝えたい。そしてファンの皆さんにも感謝をしている。(近鉄は)水間ヘッドコーチはじめ、強い選手も多くいるので、いい勝負を選手たちがしてくれて誇りに思う。完璧な試合ではなかったが、1試合目なので次のマツダ戦に活かせるようにしたいが、今日は勇気、コミットメントに満足している」
──新リーグになって感想は?
「この大会はいろいろな方が準備をしてできた。私達もワクワクすることがいっぱいあったが、この10日に集中して強い相手の近鉄と戦うことができて、このような結果にホッとしているし、エキサイティングなラグビーをしていきたい」
──試合が進むに連れてディフェンスの強度があがっていく印象。HCの指示、それから後半取れなかった部分へのアプローチについて。
「最初の20分ではこちらがコントロールできていたが、その後の20分は失った。ハーフタイムでは、そこのコントロールを取り戻すこと、陣地をしっかり取ってプレーすること、危険な選手にチャンスを与えないように敵陣でプレーをすること、強いタックラー、ジャッカルする選手がいるので良いディフェンスで取り戻し、アタック。そしてまたゲームをコントロールする、というメッセージでした」
──シーズンを通しての戦略について、今までと違いは?
「僕たちだけではなく、近鉄さん含めすべてのチームにとって、まずは最初のラウンドでトップ3に入ること。そのためには今からいいスタートを切り、そして順位決定戦でいい形に。今日いいスタートを切れたが、これを落とさずに成長する。新しいストラクチャーになって楽しみです。もちろん入替戦がゴールではなく、そこで勝つこと。トップディビジョンのチームがどういうスタンダードでプレーしているのか(を想定して)、そういう準備もしている」
三菱重工相模原ダイナボアーズ
安江祥光ゲー厶キャプテン
「大変な環境の中で試合ができたことに感謝をしている。ビッグチャレンジということで準備をしてきたが、機能した部分、ブラッシュアップするもの、付け加えるものが見つかったのではないかと感じる」
──新リーグになって感想は?
「1stゲームで選手自身もワクワクしていたし、観客の皆さんも楽しみがあったと思う。ディビジョン2も負けてない、いつでも取って替われる準備をしてきた。少し見せられたのではと感じているし、初戦勝てたことにすごく喜びを感じている」
──1on1やジャッカルへの意識と、37歳という年齢について
「今年の三菱重工相模原ダイナボアーズはディフェンスからアタックにつなげることにフォーカスして、そこにプライドをもって戦うという意識。そこはやってきたとおり。個人的に37歳でラグビーをやらせてもらっていることについては、すごく幸せ。まだまだ負けられない、成長できるという部分を感じながらやれているので楽しい」
──近鉄と対戦することへの意識は。
「近鉄はビッグランナーがいるし、早い展開をされると驚異。だからといってディフェンスを変えるわけではなく、ディフェンスからアタックをすごく意識していた。近鉄だからどうということはなく、我々がやってきたことを出す。手こずった部分は、どのポジションにも主力メンバーがいるチーム。我慢の戦いになると思っていたし、前半巻き返されたところがあったが、自分たちで立て直せたのは僕らの収穫」
──試合が進むに連れてディフェンスの強度があがっていく印象。HCの指示、それから後半取れなかった部分へのアプローチについて。
「後半につれて我々のディフェンスが機能してきたと感じていただける部分があったと思うが、それに関しては80分間しっかり戦う厳しい練習をしている。必然的に、そこにチャンスが生まれるというか、機能してきたと感じられる部分があった」
──トップリーグと比べて、お客さんの入りなどどうか。
「このような状況の中、すごく多くのお客様に来ていただいて、想像もしていなかった。バスの中で『おっ』となった選手もいた。今まで無観客試合をプレシーズンやってきた中、スタンドをグリーンに染めてくれたお客さん、子どもたちはすごく力になると感じた。予想外に来てくれてハッピーでした」