2022.05.16 NTTリーグワン 2022 D2 1位〜3位 順位決定戦 第3節レポート(相模原DB 22-34 花園L)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2 1位〜3位 順位決定戦 第3節
2022年5月8日(日) 12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
 三菱重工相模原ダイナボアーズ 22-34 花園近鉄ライナーズ

三菱重工相模原ダイナボアーズの右から、グレッグ・クーパー ヘッドコーチ、安江祥光ゲームキャプテン、石田一貴選手

三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「花園近鉄ライナーズの皆さん、昇格・勝利おめでとうございます。素晴らしい試合をしました。サポートしてくれたファンの皆さん、サポートありがとうございました。エナジーをもらえました。いい準備を1週間通してしたと思いますが、スタートのところで花園さんがよく、常に追っている状況で苦しんだところがありました。後半はアタックでいい部分もあり、追いつくところもありました。最初のスタートで開きすぎてしまった」

──レギュラーシーズンでは2勝している相手に、力を発揮できなかった部分を具体的に。

「最初の2試合は真ん中でフィジカル勝負ができたが、今日はエッジまでボールを運ばれてしまい、自分たちがやりたいラグビーができなかった。オフロードを止める必要もあった」

──入替戦はおそらく首都圏のチームで手の内は見ていると思う。今日の反省を踏まえてどう戦う?

「勢いのところ、最初の9連勝はそのモメンタムが作れた。連敗で勢いを少し失ったかもしれないが、こういう結果の後はメンタルが重要。メンタルに集中したあとにフィジカル、そして試合に臨む。まだどこが相手かわからないが、もちろんD1の試合も見ているし、相手を分析し、自分たちがいいパフォーマンスを出せるように準備をして、戦っていきたい。レギュラーシーズンで1位をとれ、順位決定戦では取れなかった、これを反省して、準備をしていきたい」

──終盤まで勝ち続けるなど、チームは強化できている印象。クーパーHC自身による評価と、入れ替え戦に向けた意気込みを。

「シーズン通してレベルアップしてできたと思うが、目標は昇格すること。今日勝つのが最短の道だったが、まだチャンスは十分ある。昇格しないと成功と言えないので、残り3週間2試合に、思い切り昇格にフォーカスしていいパフォーマンス、勝利できるよう集中したい」

──コリン・スレイド選手の現状は?

「残念ながら最後の2試合に出るのは難しいと思う」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
安江祥光ゲームキャプテン

「観客席を緑に染めてくれたファンの皆様、すごく力をいただきました。ありがとうございました。また、昇格を決めた花園近鉄ライナーズの皆さん、おめでとうございます。我々としましては、今週一週間、いい準備ができたとおもいました。ここに関してはミスはなかったのかなと思うのですけれども、最初のゲームの入りに関してのモメンタム、力強さにおいて、ちょっとライナーズさんの後手を踏んでしまったかなと感じています。また、我々は8点差で勝たなければいけないっていう状況下で、自分たちで前半絞めてしまったのかなと感じました。後半に向けては、自分たちで前半の反省を修正することが少しできたかなと。まだ2試合チャンスがあるので、それに向けていい準備をしていきたいと思います」

──レギュラーシーズンでは2勝している相手に、力を発揮できなかった部分を具体的に。

「ライナーズさんはすごくよいラインナーがそろっていますし、一方で我々はミドルレンジには自信がありました。今回の試合ではエッジで強いランナーが出てきて、ゲインをきられ、ミドルレンジのエリアでのプレッシャーをかけにくかった。それによって自陣に張り付けられてしまった。ゴールラインを背負ってのディフェンスがプレッシャーになった」

──相手に研究されていた部分があった?

「もちろん花園さんも研究はしていると思う。我々の強みを避けて、自分たちが強いエッジを使うゲーム展開をしていたのは分析されているなと思った」

──試合に入る前にフォーカスしていた部分は?

「前回、ラインアウトがうまくいかなかったこともあり、スクラム含めたセットプレーの安定。それといいランナーをしっかりあててバックスでとりきるのが花園さんなので、ミドルレンジで我々からしっかりいいディフェンス」

──9連勝から連敗となり、チーム内で変わってしまった部分はあったか?

「我々がやってきたプロセスに変更はない。結果に結びつかなかったのは、それが間違いではなく、相手がいるスポーツでお互い手を尽くすので、この連敗はボタンの掛け違えというだけ。何かを変更するわけではない。軸としてぶれずにやっていく。怪我人が増えた部分ですこしタレント力、それぞれ強い部分弱い部分のすり合わせをしていく必要はあると思う。軸としては間違ってないのでこのまま続けていく」

──入替戦に向けてどういった戦いをするか、ファンにメッセージを。

「これだけ多くの方々に来場いただき、すごく感謝をしたい。バックアップしてくれるチームのみんながすごく頑張ってくれて、どうすれば観客が来てくれるかを毎日考えてくださる。我々選手としては感謝の一言。その熱いファンの方々に見せられるプレーは体を張って泥臭く戦い続けること。みんなで喜びあえる結末を迎えることにフォーカスして準備をしていきたい。いつも応援ありがとうございます」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
石田一貴選手

「前半の入りで勢いに乗せてしまいました。個人的には自分たちから取りたい気持ちがあった中で止めることができなかった。入りのところがゲームで一番重要なところだったと思います」

──レギュラーシーズンでは2勝している相手に、力を発揮できなかった部分を具体的に。

「自陣ゴールラインの近くは、ゲームマネジメントする立場として避けたい部分だったが、それが遂行できなかったのは敗因」

──相手に研究されていた部分があった?

「エリアマネジメントとしては特になかったが、蹴りあいの後どうチャンスを活かすかという部分で向こうが優位に立つところがあった。そこは個人として反省点です」

──キックゲームについては?

「キックは蹴り分けてくるのはわかっていたが、クリーンキャッチができなかった場面は向こうが優位にたってしまったところの一つ。スキルがないと狙えない」

──入替戦に向けてどういった戦いをするか、ファンにメッセージを。

「スタジアム、観客席が緑に染まっている中で勝って終わりたかった。それが2戦先延ばしになったってだけ。またスタジアムを染めて喜べるように、チームに勢いを与えるプレーにフォーカスして残り2試合準備したい」

花園近鉄ライナーズの水間良武ヘッドコーチ(右)、野中翔平キャプテン

花園近鉄ライナーズ
水間良武ヘッドコーチ

「コロナ禍の中で試合にたどり着けて、たどり着ければこれぐらいのパフォーマンスを発揮するっていう自信がありました。その中で2つトライを取って、その後とられてという流れもありましたけど、自分たちのスタイルを信じて仲間を信じてやった結果、最終的にスコアにつながって、今シーズン求めていた結果が出たので非常に満足しています」

──入りの勢いは意識をした? 過去2戦を踏まえた部分は?

「そんな(入りを意識した)ことはない。むしろハーフタイムでは、リードしていたのでこのままの勢いでいくぞといった。
初戦に相模原さんに負けて課題をもらって、毎試合毎試合課題をもらって、選手が理解して、修正して、成長したシーズンだった。それが今日の結果につながった。怪我で出られない選手がいてもライナーズスタイルで勝ち切ってチーム力は上がって、帰ってきた選手に対してもそのメンバーたちがいいプレッシャーをかけて良い準備ができた。非常に満足している」

──前半2トライ後、追いつかれて取っての試合、切り替えの早さがあったと思うがどうか。

「プレーの面でも気持ちの面でも、切り替えについてはチームとしても重点的に強化をしてきた。例えばクイックスローも我々のスタイル。遂行しきってくれた」

──ようやく1部に上がれたという発言について。コロナの中断や再編で2部となった部分も含めて?

「私は今シーズン加入で、そこはないが、長くいる選手・スタッフの想いを含めてD1に上がれたのは良かったと思う」

──レッドハリケーンズ大阪の件、関西、大阪のチームとしてどうか。

「レッドハリケーンズ大阪は残念だがまだチームはあるので、大阪のチームとしてお互い切磋琢磨できたらと考えている」

──ヘッドコーチはパナソニックでやってきた経験を踏まえ、このチームで苦労した部分は?

「苦労はなかった。(野中)翔平にキャプテンしてっていう話をして、考えさせてという段階があって。チームとも話して、やっぱりいいチームを作るには、いい人間がいてこそできる。良い文化を作っていこうって話をして、とにかくみんなが正直に話し合えるような環境作りをして、チームファーストで行動すること、それから責任を持つこと。それから我々はラグビー部だけではない、会社があってのラグビー部っていうこともあり、近鉄漢というスローガンを掲げて、会社・クラブの代表として、地域の方々にも愛されるような、そんな存在になっていこうと話をして。オフフィールドでも行動理念をしっかりしてやっていこうということを話して、リーダーもチームの方向性ぶれずにやってくれて。グラウンドでも結果が出だして、自分たちが進んでいる道は間違いないんだなって本当に非常に良い一年目。10年、20年、30年経ったとき、我々はいないと思うが、そんな中でも、この文化が残って行く、そういうチームにしていこうと話をして。いいチームになってきている」

花園近鉄ライナーズ
野中翔平キャプテン

「試合が終わって嬉しい感情と同じタイミングで、改善、自分達の成長点を振り返ったっていうのが本心。自分たちはまだまだ強くなれる。この結果に満足せずに、ディビジョン1で上を目指してやっていけるチームなんだっていうふうに自分も思いましたし、周りの雰囲気見てもそう感じました。来年もう一段階強くなって、また皆様の前に出て来れたらと思っております」

──入りの勢いは意識をした? 過去2戦を踏まえた部分は?

「前回2試合と違う点は、同じミスを繰り返さず、だれかがミスしても違うところで取り返せた。ミスの回数では変わらないかもしれないが、それでも前に進もうと意識が高かった」

──前半2トライ後、追いつかれて取っての試合、切り替えの早さがあったと思うがどうか。

「やってても、見ても楽しい試合をシーズン通して。スイッチを80分間入れて動けた」

──相手チームがエッジのほうにボールを動かしたとコメントがあり、クーパー選手も飛ばしたパスを投げていた。もともとのゲームプランだったか?

それもあったが、同時に、どこでも攻められるようにしていた。真ん中が開けば真ん中。状況の判断で外に行くことが多かったのだと思う」

──ようやく1部にあがれたという発言について。コロナの中断や再編で2部となった部分も含めて?

「あの発言は個人としての発言。僕がライナーズに行くと決めたときはトップリーグだったが大学の卒部式の納会へ行く途中に2部となったことを知った。チャレンジリーグからのスタートで、1年目は観客席で入替戦をみて、その後はチャンスがなくて。トップリーガーになるつもりで選んだチームで、ようやく1部リーグのプレイヤーとなれた、というところでの発言」

──レッドハリケーンズ大阪の件、関西、大阪のチームとしてどうか。

「ずっと大阪でラグビーをしてきたので関西も盛り上がればという個人的な思いはあるが、D1に関西が少ないからというよりも、花園近鉄ライナーズとして目標を達成することに注力してきた」

──ヘッドコーチはパナソニックでやってきた経験を踏まえ、このチームで苦労した部分は?

「水間ヘッドコーチはびっくりするくらい頑固で本当にぶれないので僕らもぶれることができない。勝つに値するチームになれる、その想いが合致して、いいチームを作っていこうとキャプテンを引き受けた。正直、水間さんがヘッドコーチでなければキャプテンを引き受けてなかった」

──ノーサイド後にクーパー選手がハドルを組んでいたが?

「先を見据えていることです。勝ったことはうれしい、相模原へのリスペクトもあるが、自分たちの理想はもっと高いところにある、そこを見ようと」

花園近鉄ライナーズのクウェイド・クーパー選手(左)、片岡涼亮選手

花園近鉄ライナーズ
片岡涼亮選手

「自分たちのフォーカスポイントとして、しっかりテンポを出して、自分たちのフィジカルを生かそうって話をしていた所で、前半しっかりボールがテンポよく出せていたのと、ブレイクダウンのところで前に入れていたので、外にスペースができるっていうのはチーム全員で統一してわかったこと。そこをうまく攻めることができた結果がこのスコアになったと思います」

──フィフィタがクーパー先生と呼んでいたりと、クーパー選手から多くの選手が学んでいることについて。

「お父さんと呼んでいます。ラグビーの面では役割やポジショニングを教えてもらう。練習から要求してくれるし、指摘してくれる。学び続けたらゲームでは自分のいいプレーができた。オフフィールドの部分もいろいろ学んでいる。家族です」

──2017年以来のトップディビジョンについて

「2部にいるときに入団した。上でやりたい気持ちはもちろんあった。今日の勝利はあくまでスタートライン。うれしい気持ちはあるが、切り替えて次を見ている」

花園近鉄ライナーズ
クウェイド・クーパー選手

「この試合に臨むにあたって、どういう戦い方をすれば勝ちが得られるかわかっていました。フォーカスすべきは自分自身であるということ、自分達であるということ。そのためにシーズン最初からずっとビルドアップしてきた。思い起こせば、今年初めての記者会見は、相模原との初戦で負けた後にここに来たはずなのですけれども、その時に言ったことを覚えているんですね。相手がどうこうじゃない、自分たち自身だと。シーズン通して最終的には昇格を得られるように、シーズン通してしっかりビルドアップしていくと、その場でも話をした思うのですけど、そういうことをシーズン通してできて、チームとして、選手全員、スタッフ全員が成長して今ここに居るのだろうなと思っています。これがわれわれの旅の終わりではなくて、ここが始まりだと思っています」

──攻撃のどういうところを意識していたか?

「今日言っていたのは、特別なことをする必要はない。いつも通りのプレー、役割。敵陣に行き我々のやっているプレー、ストラクチャー、システムをすればスコアにつながる。今シーズンも当初からずっとそうビルドアップしてきた。相模原に負けた初戦も気にしておらず、これからこのシーズンは自分たちのアイデンティティを築き上げていくシーズンになるとわかっていた。それを信じられるか。みんなの積み重ねが我々のやりたいラグビーにつながり、それはすごくいいラグビーが今できている。このラグビーを私自身も楽しんでいる」

──相模原はディフェンスに自信があり、真ん中でぶつかりたいと思っていたようだが?

「相手のディフェンスがどうくるか対策は立てていた。ミドルでハードに当たってくるのはわかっていたので、我々はミドルでラックを作らない。相模原はそこでスローダウンをしてフィジカルで勝負をしてくる。代わりにエッジからエッジに展開して、強いランナーを使っていこうというプラン。計画通りに進んだ。時には相模原に勢いがいって我慢の時間帯もあったが、プランを信じて、できたので良かったと思う」

──フィフィタがクーパー先生と呼んでいたりと、クーパー選手から多くの選手が学んでいることについて。

「片岡の好きなところはすごく学びたい気持ちが大きい。ミスもするけど、チャレンジを忘れない。ミスを恐れてチャレンジしない人もいると思うが、ミスをすることから成長する。私自身もミスをたくさん続けてきた。そこから学んで、この生き方があう、あわないを経験してバランスを取れるようになった。ミスをすることで成長するのは自分でも身をもって体験している。ミスを恐れずチャレンジするところは片岡のいいところ。他の選手も」

──2017年以来のトップディビジョンについて

「ウィル(ゲニア)と話をして、面白い3年間だった。加入したとき、チームは本当に上がりたいという想いで、いい選手をたくさんとっていた時期だった。3年間のちょっとした旅だったなと。組織が成長したと実感した。降格を知るスタッフや選手の顔をみると、こみ上げてくるものがあった。このチームで家族になったような想い。自分自身もこの先楽しみで、D1にいられるようにしなければならず、さらに努力、成長が必要。最終的には日本一を目指す。すごく大きな目標だが、それがみんなの望みであり、これからその山をみんなで登っていく」

──来季も花園でプレーをする?

「そうだといい。契約はまだあるが、いらないといわれるかもしれない(笑)。本当にチームには感謝している。日本に来て、素晴らしい国で、出会った人たちも素晴らしく、ラグビー選手としても人間としても成長できた。チャンスをくれたチームには感謝をしている。この先も楽しみだが、今はこの勝利も楽しみたい」

──試合終了した瞬間、みんなを落ち着かせ集めて話をしていたことについて。

「特別な一瞬ではあるが、負けたチームもある。前回、我々が負けたときは相手がとても喜んでいたが、その時は嫌な想いをしてそれをしたくない。我々は勝つべくして勝ったから、これ見よがしに喜ぶ姿を見せつける必要はなく、ロッカーに戻ってから仲間内で喜んだらいい。勝ちは特別な一瞬ではあるが」

──シーズンを通して分岐点になったと思う試合はあるか?

「いくつか違う意味でいろんな試合がある。まずは初戦の敗戦。その時に言ったのは、勝たなくてはいけないタイミングで勝てばよいということ。そういうチームに今からなればよい、落ち着いてライナーズスタイルでやっていこうと話をして努力した。今年集合してから今日で41週目の努力が実った。他では、私が試合に出ない経験をここ3シーズンしてなかった中で、出なかった試合。若手中心にタイトな3試合を勝ち切って、ハートも強くなって、ファイトできるようになった。今振り返れば怪我をしてよかった。私自身もリフレッシュできたし、若手にとってもチームにとってもいい機会になって今ここにいる」

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