2022.02.01NTTリーグワン 2022 D1 第4節レポート(BL東京 23-33 トヨタV)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第4節 カンファレンスB
2022年1月29日(土) 12:00 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 (東京都)
 東芝ブレイブルーパス東京 23-33 トヨタヴェルブリッツ

トヨタヴェルブリッツのサイモン・クロン ヘッドコーチ(左)、姫野和樹 共同キャプテン

トヨタヴェルブリッツ
サイモン・クロン ヘッドコーチ

まずはプレシーズンならびにシーズンが始まってからもいくつかの試合が中止となったことからも本日の試合に関しては、貴重なラグビーの時間が取れたと感じています。東芝ブレイブルーパス東京は非常に手ごわい相手ですので、接戦になった時間もありましたが、立ち上がりから上手くゲームに入ったと思います。しっかり自分たちのゲームプランに忠実に沿った形で結果につなげられたこと、多くのプレーヤーが80分出場したことは自信につながると思います」

──後半の福田選手のプレー評価と先発意図について。

「福田選手に関してはここ数年間で急成長しているプレーヤーです。昨年特に輝きを増し、コーチ陣としても見ていて非常に興奮するプレーを見せてくれている。スピードは稲妻のように速く、非常に良いゲームのメンタリティも兼ね備えたプレーヤーです。ブレイクダウンにあたっては凄く速く、ゲームのペースを非常に盛り上げてくれるようなプレーヤーです。パフォーマンスに関しても非常に安定感があり、そういった点がトレーニングでも試合でもコーチ陣として満足している。本日POM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)ということで、彼しかいないと思いますし、チームにとって大きな選手となります。非常にユーモアを持った選手なので、今後の活躍に本当に期待しています」

──注目のトゥイプロトゥ選手とデュトイ選手は日本のテンポの速いラグビーにアジャストしている段階なのか。

「両選手とも非常に素晴らしい人間性を兼ね備えた選手で、本日皆さんがご覧になったように非常に大きなプレーをしてくれます。ピーター(ステフ・デュトイ選手)に関しては、ランドクルーザーのようなエンジンを兼ね備えたプレーヤーですし、パトリック(トゥイプロトゥ選手)はキャリーがドミネートできるプレーヤーです。隣に座っている姫野はもちろん残りの選手ともいい形でチームのカルチャーに馴染めていてチームにとって大きなプラスとなっていると思います。しかしながら、本日に関しては姫野選手が先ほど言ったようにチームとして勝ち取った勝利であると思います。東京SG戦については個人のパフォーマンスに頼ってしまったようなところがありましたが、今回はチームとして勝つことができたと思いますし、パトリックとピーターに関してはチームに活かす価値が非常に大きい選手であると思います」

トヨタヴェルブリッツ
姫野和樹 共同キャプテン

「まずはチームとしてもい試合ができたと思います。(第2節)東京サンゴリアス戦で少し自分たちの個に走ってしまったところがあったので、今週に関してはしっかりチームにコミットして1つのチームとして戦うということに取り組んできました。その中でしっかりとプランニングを遂行することであったり、コンタクトやプレーの精度が凄くあったので良い結果を得ることができました。また、新しくスターティングメンバーに入った選手が良いプレーをしていたので、今後自分たちのラグビーを重ねて行ってより良いものにしていきたい」

──直前で試合中止が2試合ありましたが、気持ちの持っていき方について。また、福田選手のパフォーマンスについて。

「本当に自分自身もこういった経験は無いので、試合の前日夜9時に試合が中止となり、コロナ禍という状況で仕方ない部分もあるのですが、そこにフォーカスを置かずに自分たちのコントロールできない部分はあるので、自分たちにできるコントロールするべきところにフォーカスしてやろうということ。自分たちには素晴らしいメンタリティの文化があり”Now Forcus”今に集中するんだという文化があるので、そこにフォーカスして集中してやりました。
福田選手に関してはポテンシャルのある素晴らしい選手だと思うので、南アフリカのデクラーク選手のような良い意味で”ウザい”選手になれるのではないかと思います。チームからも期待されている若手の選手なので、そういう選手が活躍することで、チームとしてのエネルギーというか、他の選手にも”やるんだ”という相乗効果も生まれますし、チームにとって本当に(POM選出の活躍は)大きなプラスです。これからも期待していきたいと思います」


東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(中央)、小川高廣 共同キャプテン(右)
©TOSHIBA BRAVE LUPUS TOKYO


東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

「様々な感情が正直なところありますが、良いプレーができていた時間もあったと思います。そこで取り切れなかった部分が4トライくらいあったと思います。プレーが良くできている時は、自分たちがボールを使って何ができるかという部分を見せることができたと思います。
逆にトヨタヴェルブリッツが良かった思う部分は自分たちのEXITのところにプレッシャーを良く掛けてきたことです。自分たちのほうが良いチームだと思って戦いましたが、その勢いを見せることができなかったと感じています。次週の静岡ブルーレヴズ戦に向けて自分たちが何にフォーカスすべきかの良い材料にはなったと思います」

──新加入のジェイコブ・ピアス選手について評価を。HCと同じポジションとして何かアドバイスをしているか?

「凄く良い印象を持っていますし、良いスキルを持った選手でダイナミックに動くことができます。実際にここまで良くやってくれるというのは良い意味で想像していませんでした。まだ若い選手ですのでこれからどんどん成長していくと思います。FWの中でもリーダーシップを発揮してくれている、そういった部分でも非常に重要な選手です。ルース・フォワード、ロックとして良い選手だと思います。それに気づいていただいて、良い質問に感謝します」

東芝ブレイブルーパス東京
小川高廣 共同キャプテン

「まずは最初のホストゲームで勝つことができなかったことが残念に思います。ただ、今日の試合に関しても全体的にはポジティブな面がたくさんあったと思います。トヨタヴェルブリッツに対して最初はフィジカルな戦いで挑みましたけど、その部分もできていたと思います。自分たちのアタックやディフェンスに関してもそうですが、本当に大事なところでトライが取れなかったり、小さな部分でペナルティもそうですがゲームを勝ちきれなかったと思います。
静岡ブルーレヴズに対してはポジティブにまたチャレンジしていきたいと思います」

──試合中にファウルを取られていてどう改善しようとしていたか? 相手の選手がシンビンになった際はどうしようとしたか?

「まずはレフェリーの方としっかりコミュニケーションを取って、うちがもっとどうするべきなのかをしっかり聞きながら、自分たちとしてはクリアな絵を見せようとしてプレーしていました。
(シンビン後)特に大きなチェンジはありませんでしたが、もっとボールをキープしてアタックしたかったというのがあります。ペナルティの部分が一番大きな理由でできなかったと思います」

──何度かインゴールに持ち込んでグラウンディングできなかった点について近くで見ていてどう感じたか。

「自分としてもそんなにはっきりトライしたことが見えるわけではなかったので、自分としてはもう1度ボールを使いたかったと思っていたのですが、そのまま笛を吹かれてしまったという感じでした」


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