2022.02.14NTTリーグワン 2022 D2 第4節レポート(日野RD 22-67 花園L)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第4節
2022年2月12日(土) 12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
 日野レッドドルフィンズ 22-67 花園近鉄ライナーズ

日野レッドドルフィンズの箕内拓郎ヘッドコーチ(右)、堀江恭佑 共同キャプテン

日野レッドドルフィンズ
箕内拓郎ヘッドコーチ

「今日の試合環境を作っていただきました方々、特に雪かきをしていただいた方々に感謝いたします。こういう結果になってしまったことをしっかりと受け止めなといけない。日野としてもいい部分はたくさんあったし、チームの財産として次週以降も生かしていきたい」

──SOの北原選手は去年の夏からチームに参加しているがどういったところを強化してきたのか?

「小さい体で強いプレーをしてくれる。ラグビーに対する取り組みであったりすごく評価している。若い選手だがチームにいい影響を与えてくれている。我々としても彼をどういう風に育成していくのかしっかりと考えていかないといけない」

──今日の試合、前半はいい流れだった。反則数も少なく良かったが、前回のホンダ戦から修正を行ったのか?

「前回は反則でゲームを壊した。その部分については今週しっかりと取り組んできた結果がでたので評価している」

──ラインブレイクが多かったが、相手が良かったのか、ミスが多かったのか?

「前半タックルをいくつか外されたり、後半確実に仕留めなければいけない部分で出足が鈍った。近鉄の高いスキルで外に持っていかれた」

日野レッドドルフィンズ
堀江恭佑 共同キャプテン

「前節のホンダ戦から自分たちがどう成長したか確認する試合だった。いいチャレンジはできたが、ミスだったり反省するところもあった。次週に向けてしっかりと練習していく」

──今日の試合、前半はいい流れだった。反則数も少なく良かったが、前回のホンダ戦から修正を行ったのか?

「試合の入り10分を大事にしていた。試合前にやっていたことは実行できた」

日野レッドドルフィンズの左から、木村勇大選手・北原璃久選手・山崎基生選手

日野レッドドルフィンズ
北原璃久選手

──前半からいい形で進んでいたが、どういうところをイメージしてゲームメイクしていたのか。また、途中で苦しくなったがどういう展開でそうなってしまったのか?

「今日の試合では今までのゲームで入りが悪いというところを意識していた。結果的には良かった。キッキングゲームで裏をつかれたり、キックの精度が悪くけり負ける場面があった。そういうところで走らされてしまった。そこで崩れてしまった」

──良く周囲を見たり、相手のプレイをよく考えながらプレイしているが、ゲームの中で成長した部分、取り組んできた部分は?

「海外のトップでいる選手がいるなかでプレイできるのは勉強になる。今日はうまくいかなかったが、これも今後の学びになる」

──クーパー選手と最後会話していたが何を話していたのか?

「ニュージーランド時代にプレイしていたチームのことをメインに話しました」

──練習、試合でのコンビネーションは北原選手からの提案なのか? チームとして構築しているのか?

「決め打ちでやる事以外は自分の判断でしている。練習の中でこういったプレイはいける、いけないの話しはしている」

──ユニークな経歴だが、ニュージーランドに渡った理由とその4年間でテクニック、フィジカル面で成長できた部分は?

「小さいころからオールブラックスやスーパーラグビーを見て育ってきた。ニュージーランドでプレイしたいと思っていたが、高校卒業のタイミングで機会があったので行きました。自分より大きい相手に対して、どういう風に体を使うのか、テクニック的にもそういう面でいろいろ考えたことが成長につながった」

──クーパー選手とのマッチアップが多かったがどういう印象だったか?

「蹴りあいは完全に負けました」

日野レッドドルフィンズ
木村勇大選手

──2トライ。最後のパスはライン際を走っていたが、プランどおりだったのか?

「1回目のトライはたまたまそこにいた。日野に勢いがあり、相手の9番ひとりだったので、1on1を挑んだ。2回目のトライは同じような場所でモールができて同じ状況だったので、川井に『ブラインドで行こう』と声を掛けてトライにつながった。最後のパスは戦術的にタッチラインにいた」

──後半早々にピンチになったが、ジャッカルに2回成功した。ジャッカルは得意なのか? 成功した後の気持ちは?

「近鉄はテンポの速いチームと話していた。遅らせるために動いていたが、やり続けていたことが後半結果として出た。ジャッカルは好きです」

──キックの攻防については。

「ロングキックの蹴りあいは相手に分があった。近鉄の強みで日野エリアに侵攻してくるというプランが見えた。トップ選手の戦略なのかなと思った。ハイボールの処理がうまくいっていたが、それをさせなかった相手の上手さなのかなと」

日野レッドドルフィンズ
山崎基生選手

──スクラムが少なかったが、プロップとしてはどう思うのか?

「こんなにスクラムが少ないのは人生で初めて。スクラムが少なかったことに対しては特にどちらでもよい。今までミスが多くそのためスクラムを組むことが多かったが、今回ミスが少ないという意味では良かったと思う」

花園近鉄ライナーズの水間良武ヘッドコーチ(右)、野中翔平キャプテン

花園近鉄ライナーズ
水間良武ヘッドコーチ

「『試合の中で成長していこう』としていたが、今日の試合ではそれが顕著に見られて非常に満足している」

──プレイタイムを長くしようとかそういったイメージは持っていたのか?

「とにかくボールを保持してアタックしようとした。キックバトルもあったがその間に整えて攻める。今日はそれが多く見られた」

──成長が顕著だったとあったが、具体的には?

「試合中にプレイの選択、状況に応じて正しい選択をしていく。ハーフタイムだったり試合が終わってからレビューをして次の試合に繋げていったことが成長した」

──10トライとったり、モールやスクラムを途中で修正して良くなったりしたが、今日一番満足したことは?

「ラグビーは生もので状況判断するスポーツ。それを選手たちが試合の中で話し合って改善できた、その成長が満足」

──プレーヤー・オブ・ザ・マッチの片岡選手の今日のパフォーマンスで成長しているところは?

「もともと強気なタイプで、3人抜いてトライしたところが彼の強み。できると思っていたので当然の結果。これまでのパフォーマンスがまだまだという事を本人も思っている。1戦1戦成長していく事が大事」

花園近鉄ライナーズ
野中翔平キャプテン

「今日の試合では点差が開いたが、もっと成長していきたいのでよくなかったところを次のゲームまでにしっかりとしていきたい」

──自陣から積極的に攻めようとしていたが、プレイ選択はどの様なイメージを持っていたか?

「プレイの選択はいいところもあれば改善しなければいけないところもあるが、今日に関しては良い部分が多かった」

──試合の中で選択したり判断したことは?

「チャンスがあればアタックし続けるのが僕らのスタイル。自身のミスが目立ったのでゲームの中で話をして修正に繋げた」

──練習中から意識していたのか?

「もちろん練習の中でも、正解がない中で自分たちが選択したもを正解にしていく作業が今回の試合ではできた」

──片岡選手のインゴールでのミスがあった後、どんな話をしていたのか?

「終わったことはしょうがない。次にそれを挽回するチャンスをしっかりものにしていた。決定的なところで決められないと落ち込む。そこでリーダーやベテランの選手がどのようにフォローしていくのか。そういったところが僕らの強み。色々な選手がチームにいてそれぞれの役割を果たしてくれている。一人が落ち込んでもみんなで支えていく」

花園近鉄ライナーズの左から、クウェイド ・クーパー選手・片岡涼亮選手

花園近鉄ライナーズ
クウェイド ・クーパー選手

──ワンハンドで投げたプレイについてはどんな判断だったのか。

「ボールを持った時相手選手が自分を攻めていると感じていた。反対にいた片岡選手が空いていたのが見えた。判断というよりは体が勝手に動いた。結果あのパスにつながった」

──前半終盤、キックゲームをして結果的にカウンターアタックに切り替えてトライまでもっていったシーンでどういった思いや判断だったのか?

「可能な限り安定した状態で継続的にキックするチームがキックバトルを制する。その思いを持って続けていたら相手のミスがありトライにつながった。バックス、今日の片岡選手みたいな選手がいるので、キックを継続してチャンスを待ってトライに繋げる、そういった流れを作れた」

──後半、日野は14人の中で先にトライをしたが、そのあとでトライを連続してとった。その時どういった意識で戦っていたのか?

「人数が減るとそのチームはゲームのテンポを遅らせようとするのが一般的な戦術。近鉄はテンポの早いゲームをするチーム。それを意識してゲームを取り戻そうとした」

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