NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2(リーグ戦) 第4節
2022年2月13日(日) 14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
釜石シーウェイブスRFC 30-3 マツダスカイアクティブズ広島
マツダスカイアクティブズ広島
中居智昭ヘッドコーチ
「この寒さ、雨の中にも関わらず、無事開催していただきありがたく思っております。セットピースで釜石さんに支配されて、キックでもなかなか前に出れず、釜石さんの素晴らしいゲーム内容で完敗だなと。最後にトライをとろうという気持ちで一丸となったのですが釜石さんのプレッシャーが素晴らしかったです。完敗です」
──今回リーグワンという形でリーグが再編されましたが、マツダスカイアクティブズさんの強化の体制についてお聞かせください。
「強化の部分に関しましては、試合に向けてのトレーニング時間というのは今までよりも多くいただいています。その中で、新加入選手含めて、他チームよりは劣る部分はあるかもしれないですが、自分たちが成長できる機会という形でトレーニングを積めるような環境になっています」
──このディビジョン2は上位3チームがディビジョン1との入替戦に参加して、下位3チームが(ディビジョン 3の)おそらくトップリーグを経験したチームとの入替戦に臨む結構厳しいレギュレーションだと思いますが、これをどのように受け止めていますか。
「各チーム素晴らしいチームが揃う中で、我々も対抗できるような形で成長していこうというのが一番の意味。各チームすごく補強されていいメンバーを揃えている中で、我々は成長するチームというコンセプトをもって、しっかりと結果をもって証明したいと思っているのですが、今日の結果は釜石さんの素晴らしいゲーム内容という形で終わってしまった。相手が本当に素晴らしいラグビーをしたなと思っています。入替戦に関しましても、先を見るというよりはまずはディビジョン2の中で、しっかりと自分たちのラグビーをし、存在感を出して、そこで出た結果をもってしっかりと入替戦にという形に臨みたいと思います」
マツダスカイアクティブズ広島
西野嘉修 ゲームキャプテン
「本日はありがとうございました。この雨の中、FW勝負になることはわかっていたのですけど、前半、スクラムでもラインアウトでもすごいプレッシャーを受けて、なかなか自分たちのラグビーができなかった。後半はスクラムもラインアウトも修正はかけられたと思いますが、その後の時間帯、簡単なミスで 自分たちの流れが作れなくて完敗だったかなと思います」
──ここまでは去年トップチャレンジリーグにいたチームとの対戦でしたが、トップリーグのチームの力の強さを感じてきたのか、そうしたチームとの戦いの中でどういうところが向上できていると感じるか。試合を重ねてきて、このリーグの意味を含めてお聞かせください。
「強豪チームと多く試合ができる中で各選手ひとりひとり自分がやらないとという気持ちが芽生えてきたと思います。その気持ちがプレーに出てきて、ひとりひとりいいプレーが出てきていると思います。ただ、いいプレーというのを80分間続けないと強豪チームには勝てないと感じているので、そうしたところはもっともっと成長できるところだなと感じています」
──このディビジョン2は上位3チームがディビジョン1との入替戦に参加して、下位3チームが(ディビジョン 3の)おそらくトップリーグを経験したチームとの入替戦に臨む結構厳しいレギュレーションだと思いますが、これをどのように受け止めていますか。
「現時点で、ディビジョン3の1位のチームと比べてうちのチームが劣っているとは思いません。中居さんがおっしゃったように、私たちはまだまだこのリーグの中で成長するチームだと思っているので、入替戦に向けてどんどん成長していくのが楽しみです」
釜石シーウェイブスRFC
須田 康夫ヘッドコーチ
「ホストゲーム開催にあたりお集まりいただいた皆様、広島の皆様に感謝いたします。今日のゲームは先週出た課題をしっかり選手たちがひとつひとつクリアし、特にディフェンスのところの課題を克服できたと思いますし我慢比べのところでも相手に勝てたのが勝因と思っております。次に向けて、花園近鉄ライナーズさん、ショートウィークになりますけれども、短い中でも課題をクリアしてしっかり準備できたらと思います」
──初勝利はチームにどんな意味をもたらすと思いますか?
「常に勝利は狙っていたんですけど選手たちには本当におめでとうといいたいです」
──河野さんの起用について、初先発、どんな意図で7番で出場させたのか教えてください。
「しっかりリーダーシップもとれますし前節も大敗した中でしっかりプレーしてくれていたし、リーダーシップに期待して起用しました」
──ディフェンスの部分が良くなったとおっしゃっていましたが、もう少し具体的に。
「特にファーストタックルのところは必ずひとりがひとりを止めるというところをフォーカスしてやっていたんですけど、そこが序盤からしっかりできて我々の流れになったと思います」
──前節まで活躍していた吹越さん、中野さんといったところが今回メンバーに入っていなかった理由は?
「特に隠すつもりもないんですけど本人のコンディショニング不良というところで。今のベストのメンバーで臨んだというところです」
──ヘッドコーチとしても初勝利だと思うのですが。
「特に私は感じるところはあまりないので。選手たちが勝ちにこだわって勝ちに飢えていたので、それが達成できて本当におめでとうという気持ちです」
──3番のモーガン・ミッチェル選手、スクラムで何度かペナルティをとられるところがありましたけど、フィールドプレーではすごいボールキャリーを何度も見せていました。ヘッドコーチからの評価は?
「フロントローとして70分ぐらいのプレータイムで、きつかったと思うのですがハードワークしてくれたと思います。特にコンタクトエリアの部分で今褒めていただいたとおりの活躍をしてくれましたしチームに勢いを与えるトライをしてくれたかなと思っています」
──モーガン・ミッチェル選手の人柄を表すエピソードを教えてください。
「チームのムードメーカー。特にFWの中でもムードメーカーなので。(エピソード)…かわいいパンツをはいています」
釜石シーウェイブスRFC
河野良太ゲームキャプテン(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)
「今日の試合までチームは連敗中で勝ちにこだわるということで試合に臨みました。しっかり自分たちがやるべきことを80分間できたので、こういった勝ちにつながるゲームができたかなと思います。今日の試合をスタンダードに考えて、ここからステップアップしていって、次は花園近鉄ライナーズ相手になりますけれども、今日よりもいいゲームをして勝ちたいと思います」
──初出場、どんな気持ちでピッチに立ちましたか。
「普段の練習からいつ試合に出てもいいように準備はしていたので、今日の試合でもチームに貢献できたかなと思います」
──河野さんの2トライが今日の試合効いたと思いますけど、トライについてはどんなことを考えてやっていましたか。
「モールのトライなので僕ひとりのトライではないんですけど、チームとしてモールを武器にしているのでそこで2トライとれたのは良かったと思います」
──河野選手、ゲームキャプテンとして臨みましたけれど、次戦に向けて意味込みを。
「次戦は今日よりも厳しい戦いになると思いますがチームがやるべきことをしっかりできればいい勝負できると思うので、また次の試合までしっかりと練習していきたいと思います」
──14-0ぐらいの時のジャッカルが凄く際立っていたと思うのですが、あのあたりどういう状況で絡みにいったのか。
「ジャッカルは常に狙っているプレーですし、ヘッドコーチからもそこのところをすごく褒められているところですので、狙っている中でいいタイミングでジャッカルに入れたかなと思います」
──秩父宮でプレーするのはだいたいどれぐらいぶりだったりしますか。
「大学選手権の準決勝以来ですかね」
──いかがですか? 紆余曲折経てここに帰ってきたというのは。
「久しぶりにこの秩父宮のグラウンドで試合できて嬉しいです」
──移籍をして市役所勤務をしながらプレーをしていると思うのですが、ここに来られた経緯と実際どういう暮らしをしてラグビーをしているかお話しいただけますでしょうか。
「大学卒業してから中部電力に入りプレーしていたのですが、やはり自分的にはもっと上のレベルでラグビーやりたいっていう思いがずっとあって、その中で釜石SWと縁がありまして、今釜石市役所で働いているんですけど、普段は朝トレーニングして午前中仕事してまた午後からチームで練習してというような生活を送っています」
──どんな仕事をしているのですか?
「スポーツ推進課のラグビーのまち推進係という仕事をしておりまして、主にラグビーをまちづくりの推進にする仕事なのでほとんどラグビーに関係することをしています」
──1月・2月と釜石を離れての試合が続きます。毎週の試合でしかも遠くまで移動をしながらで練習時間を確保するのが難しいのではと思うのですが。
「釜石はいろんなところに遠征にいかなければならない場所にあるので、そこはしょうがないことであって、それを言い訳にはできないので、普段の練習でも短い時間の中で、しっかり試合をイメージして練習しようということは常にチーム全員で意識しているところです」
──モーガン・ミッチェル選手の人柄を表すエピソードを教えてください。
「FWの中でもいいキャラというかいじられて、モーガンのおかげで雰囲気が良くなっています」
釜石シーウェイブスRFC
美﨑正次選手
「やろうとしたことができたことが今日の良かった点です。河野さんの言ったとおりにこれをスタンダードにして、次の花園近鉄ライナーズ戦は厳しい戦いになると思いますがステップアップしていけるようにしたいと思います」
──美﨑さん、最初のトライの場面を振り返ってほしいのですが。
「22m入った時にアタックとしてもうひとつギアをあげる気持ちでやっていたので、絶対に獲って返ろうという気持ちでトライしました」
──美﨑選手は今シーズン非常に調子良くて、試合に出る機会も増えているしトライも増えていると思いますが、良くなっている部分、自分で感じている部分は。
「練習で意識してきたことを試合で発揮できているかなとは感じています」
──次戦に向けて意気込みをお願いします。
「次戦は厳しい戦いになると思うので、アタックチャンスにしっかり獲り切る、しっかりアタック、ディフェンスしていきたいと思います」
──1月・2月と釜石を離れての試合が続きます。特にリカバリーで注意していること、心がけていることは。
「トレーナーにしっかりケアしてもらっています」
──今日のセットプレーはどんな手ごたえだったか。
「モールはいい手応えがあったが、スクラムは自分たちで崩してしまうところがあったので次回は修正していきたいと思います」