2022.03.15NTTリーグワン 2022 D1 第9節レポート(トヨタV 26-51 埼玉WK)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第9節 交流戦
2022年3月12日(土) 12:00 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
 トヨタヴェルブリッツ 26-51 埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツの金沢 篤BKコーチ(左)、坂手淳史キャプテン

埼玉パナソニックワイルドナイツ
金沢 篤BKコーチ

「天気も良く、観客も多く、3位4位を争うという試合でエキサイトでき、良いゲームだった」

──序盤からキックを効果的に使ったトライがあったが、試合前から準備したことか、ゲームのなかで進めたことか?

「強いタックルを受けてうまくいかない時もあったが、試合中スペースを見つけキックする判断ができた」

──次戦に向けての準備は?

「良い形で終わることができたので、今日の勝ちをそのまま引き継いでいく。ルーティンは変わらないので、自分たちの強みを試合に出していく。しっかりリカバリーして、来週1週間しっかり準備をして良い流れを維持したい」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
坂手淳史キャプテン

「良い形で試合に入ることができ、良い環境で試合ができて楽しかった。山沢選手が50キャップの試合だったが良い形で終わり、ポジティブなマインドで次も頑張りたい」

──序盤からキックを効果的に使ったトライがあったが、試合前から準備したことか、ゲームのなかで進めたことか?

「試合前の戦術ということではなく、プレーしながらスペースを見つけることができた。50:22のキックが3つあり、10番、ウイング、フルバックが良い判断をしてくれた。前でプレーするフォワードにとってはありがたかった。
50:22のキックを練習で意図的には行っていないが、攻めながらスペースを見つけられた。精度が良かったので、ビデオを見返して考えたい」

──次戦に向けての準備は?

「アウェイが2試合続いたが、ホームに戻っての試合になる。良い準備をして、良いラグビーを見せたい」

埼玉パナソニックワイルドナイツの松田力也選手(左)、山沢拓也選手

埼玉パナソニックワイルドナイツ
松田力也選手

「アウェイで、簡単な試合とは思っていなかった。相手のすごいプレッシャーの中、しっかりフィジカルを準備して試合をすることができた。しっかり防御して、数的優位を作って得点することができたが、キック処理が良くなく3本、簡単にトライを取られてしまった。バックスリーのコントロール、コネクトを修正する。反省することがあるが、しっかり勝ち切ることができたので次につなげたい」

──キックカウンターからのトライ、キック後のプレッシャーを受けながらもうまく攻略できたか?

「分析というよりは、試合の流れでキックを判断しコミュニケーションをとりながらスペースを探し、防御をよく見て、良いゲインと得点に絡めることができた」

──50:22は、練習でも意識しているか?

「チームに勢いを与えるプレーでもある。今日も3つできたのでマイボールからスタートできるということで、相手にもメンタル的にプレッシャーを与えられ、良いい形でエリアをとってマイボールでスタートできた。バックスとしては意識しているし、チャレンジして良い結果、精度がでた」

──後半戦の初戦勝利したが、後半戦の意気込みは?

「一戦一戦落とせない試合が続くが、チーム一丸となって取り組みたい。疲労が溜まるが良いリカバリーをして、週末の試合に良いパフォーマンスが出せるように準備したい」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
山沢拓也選手

「難しい時間が何回かあったが、チームとしてまとまり良い時間にトライ、PGで得点をすることができた。うまくいかなかったプレーも多くあったが、結果的に勝ち切れたことは良かった。

質疑応答
──松田選手と連係してプレーできたように見えたが?

「攻撃面で外からの景色を伝え、相手の情報を常に伝えるよう心掛けている。10番の立場にたったときに必要な情報を伝えることができるように意識した」

──特に前半、エリアをうまく進めるキックやカウンターアタックの判断をしていたか?

「前半は追い風でもあるので、シンプルにキックを使って相手陣でプレーできればと思っていた。後半、相手に風やスキルを有効に使われてエリアを取られたのは反省点」

トヨタヴェルブリッツのサイモン・クロン ヘッドコーチ(右)、姫野和樹 共同キャプテン

トヨタヴェルブリッツ
サイモン・クロン ヘッドコーチ

「前半は非常に良い形であった。ポゼッションも自らコントロールできた。ただグラウンドの真ん中へのキックをしてしまい、相手にチャンスを与えてしまった。前半終了間際にトライを取られたが、非常に良いパフォーマンスであった。後半は膠着状態が続いたが、残り20分でキックカウンターからトライを取られ、最後2分でも2トライとられてしまった。スコアは離れたが、接戦だったと感じている。次の試合に向けてミスから学び次に生かしたい」

トヨタヴェルブリッツ
姫野和樹 共同キャプテン

「試合前にメンタリティーにフォーカスして、チャレンジしようと話した。今回の試合では、チームメイトがメンタリティーをみせ前に出てくれて誇りに思う。ミスがあり、後半相手にチャンスを多く与えてしまった。スティーブ・ハンセンも加わり、チームも明るくエネルギッシュな状態であるので、今後のトヨタに期待できるし、もっと成長できる」

──試合は負けであったが、良い試合で内容的に修正や手応えがあったと思うが?

「様々なスキルのことはあるが、今週は自分たち自身のメンタリティーが大事だと前の試合よりも強く伝え、チームメイトの成長を感じた。結果的に負けであったが、チームに満足している」

──タックルに修正が見られたように感じるが?

「全員が相手を前に出さないメンタリティーで、全員が組織的な防御ができたと感じている。スキル的にはそれぞれが幅を保ち、キープしながら防御できるようにフォーカスして練習してきた」

トヨタヴェルブリッツのウィリアム・トゥポウ選手(左)、ライオネル・クロニエ選手

トヨタヴェルブリッツ
ライオネル・クロニエ選手

「埼玉パナソニックワイルドナイツは、強いと分かっていた。85分、良いパフォーマンスができないと勝てないのも分かっていた。相手のタックルの強さを感じながらも、フィジカルで十分に対抗できた。65分まではいけたが、最後の15分で相手に追い込まれてしまった。選手全員が85分、良いプレーができれば次につながる」

──キックから自ら取って2トライだったが、チームとしてはどんな準備していた?

「キッキング、キックカウンター攻撃はチームとして準備している。普段、ストラクチャーとしてキッキング、キックカウンターから圧力をかけているが、どうしても個人スキルに頼りがちになる。チーム全体として、うまくいく時もいかない時もそこからチャンスを作れるようにしていきたい」

トヨタヴェルブリッツ
ウィリアム・トゥポウ選手

「非常に良い形で準備ができた。タフな試合になるのは分かっていたが、選手全員のパフォーマンスを誇りに思う。埼玉パナソニックワイルドナイツのような強豪にはミスで得点になってしまうが、修正できるエラーだった」

──弟(セミシ)との兄弟対決だったが?

「ふたりにとって、誇り高い瞬間であった。日本で同じフィールドでプレーできたことは家族、自分たちにとって良かったが、弟が2トライで自分が1トライは悔しい。後半には、対面でのプレーが実現したが、特別な瞬間だった。勝つことはできなかったが、弟の良いプレーを見るのはスペシャルだ」

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