NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン3(リーグ戦) 第10節
2022年4月9日(土) 14:30 Balcom BMW Stadium (広島県)
中国電力レッドレグリオンズ 14-50 宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチ
「この地に私たちは勝利をおさめにやってきました。何かを残そうということ、二位になろうということで結果を残すことができた。魂のこもった良いトライがたくさん見られたと思う」
──勝たなければいけない今日の試合で新しい選手もたくさん出たが、メンバー構成の狙いや意図は?
「すべての選手に経験を積ませたいということで全員にチャンスを与えた。それに関してはとても自信があった。中国電力さんは強いチームであったが我々の準備が非常に良かったというところです。リーグワン初出場の選手も何人かいた。10番は初出場、9番は2試合目、また公式戦が96試合目という選手もおりバラエティー豊かな選手構成となった」
──3月30日の休部発表からチームの置かれた状況の中で今のマインドセットはコーチとして難しかったのか。どんな状況でリーグ戦最後の試合に臨んだのか。
「アナウンス面からとても大変でフォーカスしていくのはとても大変でした。ただ清水建設戦の前には、清水建設江東ブルーシャークスと中国電力レッドレグリオンズ戦のスコッドを発表していた。それで選手は集中することができました。この後、清水建設さんと豊田自動織機シャトルズ愛知さんと試合があるが、我々としては何をするべきかを明確にし、ファンを代表してしっかり戦うという気持ちでトップで終われるようにこれからまた集中していきます」
──リーグ戦は、ほぼすべてのチームにしつかり勝てたと思うが、どう評価しているか。
「新型コロナウイルスで難しい状況が続きました。これはすべてのチームで難しかったのではないかと思います。ディビジョン3ではバイウィークが何週間かに一回入ってくる。これも大変難しい部分でした。今から二週間空くのでしっかり準備をしてゲームウィークを過ごしていかないといけないと思っている。ただそれはリーグ全チームでいえることだと思っている。やることはベストなプレーを見せるということ、豊田自動織機シャトルズ愛知さんはディビジョン 3のスタンダードを高いところに持って行ってくれているのでしっかりプレーできるように、トップワンになれるようにワクワクしている」
宗像サニックスブルース
田淵慎理ゲームキャプテン
「今日のゲームはシーズンの中でもベストゲームだったと思います。それは中国電力さんがしっかり力のあるチームだと分かっていたので、そこに対してみんなで一週間良い準備ができていたというところが大きかったと思います。
自分も含めて今季初出場の選手がたくさんいたが、各選手が各自の仕事をしっかりこなしてくれたことが自分もゲームキャプテンとして嬉しかったです」
──残された試合、どんな思いでプレーしていくか。
「宗像サニックスブルースがこのリーグにいたという歴史をしっかり残せるような試合を、次に出る選手一人ひとりがやってくれると思います」
──リーグ戦2位に浮上したことで順位決定戦ではホームゲームもあるが、そこに関しての思いは。
「今日勝って次をホームゲームでやるということは全員で意識していました。清水建設江東ブルーシャークスさんと豊田自動織機シャトルズ愛知さんの試合結果によりボーナス点が必要かどうかなどのシミュレーションはやっていた、どんな状況でも対応できるように準備はしっかりできていた」
宗像サニックスブルース
山田大生選手
──3トライを目標に掲げていたが、まず1トライできたことについてどう思っているか。
「3トライ取れなかったのは残念ですが、1トライはみんなでつないで、そのボールを自分がつないで取り切るとこまで行けたのでそれはすごくうれしく思います」
──サニツクスとして過ごす時間が残りわずかと思うが、どのように取り組んでいきたいか。
「みんな複雑な気持ちだし辛い思いもしている。でも応援してくれているファンの人たちがいて、自分たちも最後までやりきるという思いを持っているので、しっかりサポートをお願いします。僕たちも最後まで戦い抜きます。よろしくお願いします」
──試合前にリーグ戦2位浮上が決まったと思うが、試合へのモチベーションになったか、またホームゲームへの思いはどうか。
「ホームでできるというのが一番うれしくて、みんなもそこを目標にやってきて試合前にそれを聞いたときに絶対に勝たなければいけないという責任感がありました。しっかり勝つことができたのでホームでの試合を楽しみにしてください」
──今日の試合は絶対に勝たなければいけないという位置づけであったと思うが、選手の緊張感であったり、どういう言葉が試合に向けて出ていたか。
「緊張感はすごくありましたしメンバーも初出場の選手がたくさんいた。そんな中、自分のためチームのためにアグレッシブに自分のプレーをしていこうと決めていた、みんな自分の仕事ができたので勝てたと思います」
中国電力レッドレグリオンズ
脊川 穏監督
「本日は宗像サニックスブルースのみなさまありがとうございました。私たちは、宗像さんと試合ができる最後の機会ということで、リスペクトして試合に臨みましたが、宗像さんのすばらしいアタックの勢いに飲まれてしまったということもあり、自分たちのラグビーができなかった前半が全てであったと思います。宗像さんには、非常に多くのことを学ばせていただいたので、残り2試合、今日の経験を生かして成長し続けられるようにチーム一丸となり取り組んでいきます。本日はありがとうございました」
──宗像サニックスブルースが活動休止するという中での試合だったがマインドセットで難しい部分はあったか。
「宗像サニックスブルースさんは28年間のプライドを持って戦ってくるということは、想定をしてましたし、そこに対して受けることなく自分たちのラグビーをしつかりしていこうと準備はしてきたつもりだったんですが、グラウンドに立った時のモメンタムというか勢いというところで宗像サニックスブルースさんのほうが一枚も二枚も上手だったと思いました」
──試合後に横断幕を出していたが。
「宗像サニックスブルースさんの難しい状況の中で自分たちがなにをできるか、まずは試合で良いところを見せるというのが第一なんですが、形としてなにかをお示しできることがないかということでああいった形になりました」
──先週の試合に勝利したことでチームの変化や周りからの反応はどうだったか、またリーグの総当たりが終わりこれまでのレビューを。
「先週の試合で勝つことができたんですが、やはり周りの方ももどかしい気持ちをもっていらっしゃったと思うので、ほんとうにおめでとうと言う祝福をしていただきました。チームとしは、怪我人が出たというところが大きな痛手ではありましたが、クリタウォーターガッシュ昭島戦を踏まえてチームとして成長できるところはどこかというところを考えて、一週間取り組んできました。
リーグ戦は1試合中止でしたが、9試合は非常にタフな試合だったなあと思っています。その中で自分たちでどのようにスケジューリングしていくかといったところも最初のシーズンなので、学びながらというか考えながら過ごしてきたんですが、これをスタンダードにしていく必要が今後はあるなと思っています。まだ順位決定戦がありますのでそこに集中して翌シーズンのことはまたしっかりレビューして臨みたいと思っています」
──宗像サニックスブルースが活動休止ということになった。
「西日本のラグビーを引っ張ってきた宗像サニックスブルースさん、活動休止ということで関係者のみなさんがすごい難しい状況に置かれているということですが、私たちにできることは、今日の試合に全てをぶつけることだと思っておりましたので、もっと競った試合ができればよかったとは思いますが、今後は良い方向になるように心から願っております」
中国電力レッドレグリオンズ
西川太郎ゲームキャプテン
「本日は宗像サニックスブルースのみなさま、関係者のみまさまありがとうございました。試合は、宗像さんの事をリスペクトして全力で挑んでいこうと臨んだが、前半の入りでサニックスさんの勢いのあるアタック、クオリティーの高いアタックに受けてしまって失点を重ねたのが痛かったところでした。後半最初にトライをとり盛り返したかったが、なかなかうまくいかず、終始宗像さんペースでの試合になりました。あと2試合ありますのでディフェンスを修正して次はやっていきたいと思います。ありがとうございました」
──先週の試合に勝利したことでチームの変化や周りからの反応はどうだったか、またリーグの総当たりが終わりこれまでのレビューを。
「先週クリタウォーターガッシュ昭島さんに勝利してチームの雰囲気も良くて、周りの方からも喜んでもらった。
宗像サニックスブルースさんに向けては、良い準備ができていたんですが、今日のこういう結果になってしまった。順位決定戦が2試合残っており、今日はディフェンスのところで課題が見つかったので、そこを修正していきたいと思う。
この9試合戦って、1試合1試合、良いところ悪いところがあって、一つずつチームで修正してきて、チーム自体は良い方向に向かっていると思うので、クオリティーや精度を高くチームとして積み上げていき順位決定戦では、勝てるようにやっていきたいと思います」
──宗像サニックスブルースが活動休止ということになった。
「小さい時から見ていたチームなので、そのチームが休部になるというのは寂しい気持ちもあるんですが、僕たちができるのは、宗像サニックスブルースさんのチームの方達の分までラグビーを盛り上げていくことだと思います」