2022.04.16NTTリーグワン 2022 D1 第12節レポート(東京SG 42-3 RH大阪)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第12節 カンファレンスB
2022年4月9日(土) 12:00 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 (東京都)
 東京サントリーサンゴリアス 42-3 NTTドコモレッドハリケーンズ大阪

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪のヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ(左)、フランコ・マレー ゲームキャプテン

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
ヨハン・アッカーマン ヘッドコーチ

「まずはサンゴリアスおめでとうございます。そして、サポーターの皆様今日は応援してくれありがとうございます。我々スタートはすごくよく、スコアのチャンスも作れて30分間いいプレッシャーをかけていたのですけど、その後はサンゴリアスさんから2トライ取られて後半を迎えました。後半の所でもチャンスはあったのですが、なかなか得点に結びつけることができず後半の中盤頃からサンゴリアスさんの力を発揮されてトライを量産されました。けれども、ハリケーンズの選手の努力、頑張りに関しては非常に誇らしく思います。ゲームを通していろいろな局面で課題は出てきてはいるのですが、まず言えることはしっかりとチャンスを得点に繋げられるような緻密な精度が必要だと思っております」

──最近の数試合、ハリケーンズのDFが相手にプレッシャーをかけているように感じるのですが、その要因は何かあるのでしょうか。

「アタックだけでなくディフェンス(DF)にも力を入れていて、今日はその成果が出たように思います。ただ、1対1のタックルを決めきれなかったり、DFのコネクションが切れてしまい、切れたギャップに世界レベルのケレビ選手・マッケンジー選手がその隙をついてきたので、いいDFができていたとしても80分間やり続けられない所があります。
タックルのドミネート、面としてプレッシャーをかけ続けて相手を圧倒するということができていないのでそこも課題としてこれからも取り組んでいきます」

──エディー・ジョーンズさん(イングランド代表ヘッドコーチ)と話していましたが、サンゴリアスにエディーさんの要素は感じましたでしょうか。

「エディーさんは長年サンゴリアスに携わっている方なので、彼のDNAが反映されていると思います。けれども、エディーさんだけでなく現在のヘッドコーチやコーチの方たちの努力の甲斐があり、現在のサンゴリアスの強さがあると思います。そして質の高い選手たち、質の高いプレーをしていて、それを全員が信じ切っているところが強みだと思います」

──チャンスをスコアに繋げられない要因としてラインアウトからのモールなどが挙げられると思いますが。

「細かい所の詳細の遂行力、精度が足りない部分が多いです。2つのスペシャルプレーを用意していたのですが、数名の選手達が決められた動きができなかったのでうまくいかずスコアに持っていけなかったということがありました。その部分は検証していきたいと思います。後半風が強かったのでそこまでチャンスがなかったのですけど、サンゴリアスさんのラインアウトのDFがコンテストしないとみせかけてコンテストしてきたり、スティールがあったり、相手に上回られたということがありました。緻密な精度の箇所をもっと詰めていきたいと思います」

NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
フランコ・マレー ゲームキャプテン

「チャンスはたくさん作れていたとは思いますし、前半30分間はしっかり相手にプレッシャーをかけながら自分たちの流れを作れたと思います。後半の序盤の所でもチャンスがありました。
相手のミスから相手の敵陣で自分たちが得点に持っていくということもあったのですが、そこも取り切れなかったという部分があるので、それらの局面の所でしっかりとスコアまで持っていくという所を課題として取り組み、次に挑みたいと思います」

──チャンスをスコアに繋げられない要因としてラインアウトからのモールなどが挙げられると思いますが。

「最初の10分の所で、10m、20m相手を押すようなモールができ、モールは機能しているように思ったのですが、トライ5m前の所ではサンゴリアス戦に向けて準備していたスペシャルプレーがあったので、使いたかったのですけども遂行力が足らず得点に繋げることができなかった。その後は自分たちがモールを使って得点まで持っていくというチャンスがなかったので使えませんでした」

東京サントリーサンゴリアスのミルトン・ヘイグ監督(左)、尾崎晟也ゲームキャプテン

東京サントリーサンゴリアス
ミルトン・ヘイグ監督

「前回大阪でハリケーンズさんと試合した時も厳しい試合になりましたけど、今日の試合は最後勝ち切ることができボーナスポイントも獲得できたのでその結果には満足しています。今日はたくさん課題を見つけました。次の試合までに、もっと良くしなければなりません」

──今日のメンバー編成の背景を教えてください。

「重要だったのはマッケンジー選手の10番でのプレーをコーチ陣としてもっと見てみたいというところがあったので、10番でプレーしてもらいました。
この試合のキャプテンの尾崎選手に関しても15番の方が彼が希望するポジションでもあるので、15番でもっとプレーしてもらいたかったからです。
これからシーズン終了まで選手層の厚さをより磨いていきたいと思っていますし、部内での競争も重要な時期だと思っているので、今日の試合に関しては箸本選手もプレーするチャンスを得ましたけど部内でもっといい競争を作っていけたらと考えております」

──エディーさんとどんなことをお話したかお聞かせください。

「年に1、2回来日するチャンスがあるので、サンゴリアスとの関りも約20年間ありますし、もちろんラグビーを愛している人だと思うので、サンゴリアスでも選手としっかりコミュニケーション取ってくれていたり、練習や試合の内容を見てくれていて気付いた所をチームの為にアドバイスしてくれています」

東京サントリーサンゴリアス
尾崎晟也ゲームキャプテン

「今週は自分たちのプレーの精度にこだわって1週間準備してきました。ゲームの中で苦しい時間帯や自分たちのミスでうまくいかないことが多かったんですけど、80分間を通して我慢して勝ち切れたことはよかったかなと思います。自分たちのブレイクダウンの精度だったり、アタックの修正すべき課題が見つかったので、来週からさらに修正してレベルアップしていきたい」

──反則が重なったり中盤まで苦しい時間があったと思いますが、要因は何だったのでしょうか。

「風があり自陣を脱出するのに時間がかかってしまったというのがありました。シンプルにプレーして、シンプルに脱出しようという考えはあったのですけど、オフロードのミスであったり、ブレイクダウンの精度が欠けていたのが原因だったかなと思います。前半の途中で円陣を組み、自分たちが何をするのかを明確に話し合って、そこはゲーム中に少し改善できたかと思います」

──最後に10分間で3トライ生まれましたけども、自分たちでは何が上回っていたと感じていますか。

「ゲームは80分間通して決まるものだと思うので、前半だったり、試合の中盤まで苦しい時間はあったのですが、自分たちはそこでしっかり我慢して最後まで自分たちのプレーにこだわった結果が最後にスコアに繋がったと思います。80分間通して戦うという意思疎通をしっかり行いました」

──ウイング(WTB)とフルバック(FB)で試合に出る時の違いを教えてください。

「ウイングの時はフィニッシャーとしての役割、DFの最終ラインのコントロールを意識していて、フルバックの時はゲームコントロールの所を意識してプレーしています。
マッケンジー選手がフルバックに入った時、彼はよくボールに絡んでプレーしますし両サイドのコントロールもしているので、そのような所を彼から学んでいるので、自分がフルバックに入るときはしっかり意識して、10番を助けるいうことを意識しています。
両方楽しいポジションですが、フルバックで多くボールを触れるという部分ではフルバックがいいと思いますし、ウイングとしてもラインDFのコントロールであったりとかコミュニケーションの部分ではすごく調子がいいので両方でベストなプレーができるのがいいかなと思います」

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