2022.04.25 NTTリーグワン 2022 D1 第14節レポート(横浜E 24-33 埼玉WK)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1(リーグ戦) 第14節 カンファレンスA
2022年4月23日(土) 14:30 日産スタジアム (神奈川県)
 横浜キヤノンイーグルス 24-33 埼玉パナソニックワイルドナイツ

埼玉パナソニックワイルドナイツの左から、ディラン・ライリー選手、ロビー・ディーンズ監督、坂手淳史キャプテン

埼玉パナソニックワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ監督

「非常にタフな試合となりました。横浜キヤノンイーグルスの前半から非常に勢いのあるアタックに我々は非常にプレッシャーを受けました。特にブラインドサイドや、モールを通じてかなり効果的なアタックで我々も後手を踏んでしまいました。ですが、後半に出ている選手、チーム全体としていいパフォーマンスをして、なんとか自分たちのほうへゲームを手繰り寄せることができました。ジョージ・クルーズ選手も今日非常に素晴らしい活躍をしてくれました。
あとは選手からもコメントがあるかと思いますが、今日スクラムを組んだディラン・ライリー選手にスクラムについて質問いただければと思います」

──前半からスクラムがよかったことが流れ的に大きかったことの受け止めと、プレーオフが決まったがどのような気持ちで今後の2試合を迎えるのか教えてください。

「スクラムはゲームの中でモメンタムを生み出すために重要だったのは確かです。ただ自分たちが思うようなスクラムであっても、なかなか自分たちに優位な立場をとれない場面もあったのですが、スクラムを通じてモメンタムを作るのがこのゲームのなかで大きかったです。スクラムの時間が長かったことでそこはフラストレーションが少し残りますが、非常にいいスクラムを組んでくれたと思います。
プレーオフについては今日の試合で決めることをチームとして大事にしていました。仮にもし負けていた場合、厳しいところからチームはスタートしなければいけなかったので今日勝てたことをうれしく思います」

──ワイルドナイツとしては前半に点を取られ、後半逆転するパターンが続いていますが、監督としては、前半の選手には十分役割を果たしていると伝えているのか、それとも前半からリードするようなパフォーマンスをするように言っているのか、そのあたりはどのように選手に接しているのかお聞かせください。

「前半の時間帯が試合の中で最も難しい時間帯だと認識しています。どの対戦相手も前半スコアしたいというハングリーな気持ちできます。キヤノンは自分たちがやろうとしていたラグビーを前半遂行できて、我々にはしんどい展開になりました。ペナルティの数は前半キヤノンのほうが多かったかと思いますが、我々がおかしたペナルティを得点に繋げられたのが横浜キヤノンイーグルス、横浜キヤノンイーグルスがおかしたペナルティを得点に繋げられなかったのが我々という時間帯が続いて、しんどい状況が続いたと思います。
必ずしも前半の選手たちが得点等、いい評価を受けるわけではないですが、前半の選手たちが前半の難しい時に相手のエネルギーを吸い取ってくれる働きがあるおかげで、後半いいラグビーができるので彼らの役割に満足しています。いかなる状況、局面においても打開策、道を探すというのが非常に大事だと思っています。
両選手(坂手キャプテン・ライリー選手)が言ってくれたように一人一人の理解力に助けられていますし、松田、山沢、野口選手などいい判断ができる選手がいるのが我々チームのラグビーの秘訣かなと思います。また相手にプレッシャーをかけるために、ボールを持てるとそれだけ相手にプレッシャーをかけられます」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
坂手淳史キャプテン

「ありがとうございました。
素晴らしいスタジアムで8000人を超える観客の方、少し暑かったですが天候にめぐまれていいラグビーができてよかったと思います。ロビー監督の言った通り勝つことが重要だったので、結果勝てたことは非常に良かったと思います。横浜キヤノンイーグルスがモメンタム、勢いをもって僕たちにラグビーを仕掛けてくるのはわかっていたのですが、前半特に少し受けてしまった部分が多々ありました。そこを修正し、後半僕たちのラグビーをやることができて一人一人の役割も遂行してプレーしてこういう結果になったと思っています。今日は23人、チーム全体、全員を誇りに思います」

──ハーフタイムはチームメイトにどのような言葉をかけたのでしょうか。いつも以上に前半から手をたたいたり、といったしぐさがあった印象があるのですが。

「前半が終わって、自分たちのやりたいことがほぼ何もできなかったので、自分たちの役割をやり切ろうというのはありました。また残り40分でロビー監督が言った、プレーオフを決める、勝たないといけない、といったことを伝え、最後ホイッスルが鳴ったときに1点でも上にいよう、そうするために努力しようというのは伝えました。その結果、全員が自分たちの役割を一人一人プレーできたのがよかったと思います」

──後半リードして、堀江選手が一時交替し坂手選手が再びプレーに入ったあたり、チャンスのところからはどんな気持ち、意識でいったのですか。

「もう一つ点数が欲しかったので、ラインアウトのプレッシャー、FW全体がいいプレッシャーをかけて、ジャックがボールを取ったし、その後もスクラムをいいプレッシャーかけてペナルティというところからスコアに繋がったので、相手にプレッシャーをかけ続けるというところが、僕が入ったあの瞬間、チーム全体としてよかったと思います」

──相手もエネルギーのあるところでの前半の苦戦は序盤に出ている選手にとってはどういう難しさだったのか。先週、堀江選手が記者会見で自分の役割をしっかりやろうと言って常に入っていると我々に伝えてくれたが、どういったことからこのような展開になっているのか。

「今日に限らず前半苦戦することはたくさんあるのですが、前半はどっちのチームもエネルギーがありますし、横浜キヤノンイーグルスは前半からモメンタムをもって勢いでラグビーを動かしてくるチームだと認識しています。そういったところで少し受けにまわってしまったところがありました。前回の堀江選手の記事も読みましたが、一人一人の役割が大事というのが埼玉ワイルドナイツのラグビーをするうえで重要なことです。今日は前半一人一人のコミュニケーションが少しよくなかったこともありました。できたこともできなかったこともあったので、ここから修正したいと思います。
ただ前半から楽なゲームはないと思うので、チーム23人、チーム全体で1週間の準備から相手に対してプレッシャーをかけ続ける、その意識で1週間取り組んでいて、試合の結果がすべてだと思います。前半も後半も修正しなければいけないところもあるので、そこに関しても取り組んでいきたいと思っています」

──チームとして得意の後半で逆転して、ここまでチームとしては負けなし、全勝だと思いますが改めてチームの強さはどこにあるのでしょうか。

「役割というものがワイルドナイツとしては大事であると思っています。ここまで全勝していますが、負けてもおかしくないゲームもたくさんありましたし、どのゲームもすごくプレッシャーのかかるゲームが続いています。そこを勝ち切るというのは役割を全員が果たした結果だと思っていますし、全員が自分たちのやるべきことを理解した上でプレーしているのがすべてだと思います。そこがワイルドナイツの強さでこれからもさらに強くなるうえで大事にしないといけない部分だと思っています」

埼玉パナソニックワイルドナイツ
ディラン・ライリー選手

「序盤からタフな展開が続いた試合でした。タフな試合であったのですが、素晴らしいスタジアムの中でプレーできたこと、そしてこのスタンドの中にワイルドナイツファンを見かけることができたのは嬉しく思います。後半なんとか自分たちでゲームを手繰り寄せることができたのですが、非常にタフな試合だったことは事実です。少しディシプリン(規律)が乱れた場面、チームが厳しい局面に追い込まれてしまったのですが、ロビー監督、坂手キャプテンが言ったように後半自分たちでゲームを引き戻したというのがこのチームの現状だと思います。ベンチから出てきた選手も非常によく、チーム全体23人が充実しているのが今日の結果で証明されたと思います。次の試合もいい準備をして来週迎えていきたいと思います」

──ディラン選手の最後のトライ、3人でこぼれ球に反応して一気に駆けていった感じでしたが、あのようなワイルドナイツに皆さんに共通している好守の切り替えの早さはどんな練習をしているのですか。

「一番の理由は一人一人の姿勢だと思います。相手のミスボールに対しいかに自分たちのチャンスにしていくか意識していますし、どのチームもやっていることではないかと思います。
あのトライに繋がった場面では、野口選手がボールを足に掛けたのですが、彼は足が速い選手なのでそこは信頼しつつ、自分もチェイスしたのはどうすることがチームの助けになるかと考えて、野口選手がキャリーし、そのサポートについてボールをもらえたかなと思いました」

坂手淳史キャプテン

(最後 記者会見場に戻ってきて)「松田選手、本日で50キャップでした」

横浜キヤノンイーグルスの沢木敬介監督

横浜キヤノンイーグルス
沢木敬介監督

「皆さんお疲れさまでした。前半あういうゲームをしたら、本当は勝たなきゃいけないゲームだと思います。ポジティブに言えばこういう経験が必要なチームなんだな、と思いたいですが、組織としてもっと覚悟が必要だなと思いました。ただ下を向いていても仕方ないので、次の2試合すべて5ポイントとって、自力でのプレーオフ進出はなくなりましたが、自分たちのできることをしっかりやって、まだトップ4のチャンスはあるのでそこを目指し来週から準備していきたいと思います。ありがとうございました」

──後半パフォーマンスが上がらなかったところについて、もっとこうしたかった思い、また監督として準備の面で不足していたことはあったのかお聞かせください。

「コーチボックスから見ていてチャンスに怯えている、あれだけ前半堂々とプレーしているのに、勝てるとなったときの大胆さ、勇気、そういった部分じゃないですかね。前半は埼玉パナソニックワイルドナイツのディフェンスを崩せていたし、あと1トライくらい取れるチャンスもあったのに自分たちから手放したようなゲームと思っていますが、ポジティブに考えます」

──埼玉ワイルドナイツはメンバー入れ替え含め、後半あげてくるのは当然ご存じだったと思いますが、それに対しイーグルスはメンバー入れ替え、リザーブの選手にどういうメッセージを与えながらこのゲームに臨んだのでしょうか。

「スクラムの面でいうと後半は完全に支配されていました。力の差は歴然としていました。そこが崩されていなかったらもっと違う展開になっていたのも事実です。これは受け入れなければいけないし、スクラムはチームの勢いをつけるオプションになると思うのですが、後半スクラムは完敗だったことは認めます。
リプレイスメントに関しては、ワイルドナイツに比べると選手層もそうですが、出てきた選手が強みをだせるように今は変えていくしかない。これは何回も言っていますが、イーグルスが強くなる過程でこういう経験が必要なんだとポジティブに考えるしかないので、この悔しさをあと2試合でぶつけます!」

横浜キヤノンイーグルスの田村優キャプテン

横浜キヤノンイーグルス
田村優キャプテン

「ホームゲームということで、日産スタジアムでやれるというのは嬉しいことで準備してきましたが、準備が伴っていなかったんじゃないかと思います。この結果に悔しさがありますが、ポジティブにいえばチームにそのように考えられる力がついてきたということは間違いありません。前半あれだけのパフォーマンスをしてのこの結果は、僕にとってもラグビーをやってきて初めてのことだったので、何がどうなってるのかわかりませんが、このような試合を勝ち切る訓練が必要だと思います。次にこのようなチャンスがあれば、今回の経験をいかせるようにしなければいけないと思っています。
このようなことをシーズン通して話しているので、変われるところは変わっていかないといけないと感じていますが、あと少しだとも感じています。チームメイトを誇りに思いますし、組織としても成長していますので、次のチャンスにいかしたいと思っています」

──後半パフォーマンスが上がらなかったところについて。

「後半自分たちから崩れていった、悪い意味ではなくパナソニックは何もしていない、自分たちから崩れて相手にチャンスを与えたと思っています」

──少しモメンタム、元気がなくなったときにスイッチオンなど声をかけられていましたが。

「前半は完璧な流れでできていましたが、セットプレーで一つミスしたり、タックルで一つミスがでると、良くないほうにミスしないようにプレーする、というのがあるので、ビッグゲームとかは関係ないと思いますが、そういったところでも成長していかないといけないと思います」

──埼玉パナソニックワイルドナイツは後半盛り返してくるゲームが続いているので、後半に入る際、前半の点差はご自身、チームメイト含めてプレッシャーは強かったですか、もしくはまだ足りないとか、どうだったのでしょうか。

「そんなことはないです。いい選手が沢山そろういいチームなので、自分たちがやるべきことをやれば同じ点差で後半もできたという印象がありますが、パナソニックのほうが80分間いいプレーする力があったと思うので、自分たちに訓練が必要だと思います」

横浜キヤノンイーグルスの庭井祐輔選手

横浜キヤノンイーグルス
庭井祐輔選手

「本日はありがとうございました。キャプテンとヘッドコーチが言ってくれたかと思いますが、FWの部分でいえばセットプレーのところで少し主導権をにぎられた時間もあり、その部分は自分自身改善していかないといけない、落ち着いて対応しないといけないと感じているところです。ただ試合の中で修正できている部分もあり、そこはプラスに捉えています。
ただやはり試合に勝ちきれなかった部分、後半の最初の10分20分で簡単なミスがでてしまい、そういうミスを見せてしまうと、埼玉パナソニックワイルドナイツのようなトップ4のチームになると負けてしまうというのを改めて実感した試合でもありました。沢木HCが言った通り前を向くしかないので、あと2試合とも全力で5ポイントを取りにいきたいと思っています」

──埼玉パナソニックワイルドナイツは後半盛り返してくるゲームが続いているので、後半に入る際、前半の点差はご自身、チームメイト含めてプレッシャーは強かったですか、もしくはまだ足りないとか、どうだったのでしょうか。

「前半終わっての14点差は相手にとっては普通だと自分たちでも話しをしていました。自分達では後半自分たちから仕掛けようと話し合い、埼玉パナソニックワイルドナイツの後半の強さに対してはしっかり警戒してプレーしていましたが結果として伴わなかったということです」

──前回ワイルドナイツと対戦した際とスクラムで感じたプレッシャーが今回何か違っていたのか、それともイーグルス側にスクラムでうまくいかない要因があったのか感触はいかがでしたか。

「一番うまくいかなかったのは組み際の部分です。レフリーとは話していたのですが、なかなか理解してもらえず、こちらで変えられるところは変えて対応しました。前回の試合は特にプロップがどう組んだらいいか迷ったまま試合が終わったのですが、今回は僕自身、そしてプロップの選手も経験を積んで対応できるようになっているので、スクラムに関してはもっとこちらから仕掛けられるようにしていきたいと思います」

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