2022.04.30NTTリーグワン 2022 D2 1位〜3位 順位決定戦 第1節(相模原DB 17-19 三重H)

 NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン2 1位〜3位 順位決定戦 第1節
2022年4月24日(日) 12:00 相模原ギオンスタジアム (神奈川県)
 三菱重工相模原ダイナボアーズ 17-19 三重ホンダヒート

三重ホンダヒートの右から、上田泰平ヘッドコーチ、古田 凌キャプテン、ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手

三重ホンダヒート
上田泰平ヘッドコーチ

「天気が悪い中、相模原さんがグラウンド、イベントなどいろんなものをしっかりと準備してもらって、僕達を迎え入れてもらったことにすごく感謝しています。試合の中身ですけど、最初から順位決定戦というプレッシャーが選手たちにはあったのかも分からないですけど、個人がすごく頑張る中で、サポートプレーヤーがあまり機能しなかったのが前半の印象。後半になるにつれて周りが見えだしたというところもあって、組織的にコミュニケーションをとりながらやることができて、結果として最後ペナルティ取れて勝利につながったと思います。今週一週間はしっかりとリーダー含めてトレーニングの準備をして、それが結果に繋がったと言うことが、僕としては嬉しい限りです。選手に関しては試合内容から見ても、まだまだ成長できる部分がたくさんあると思うので、これを材料にして、ショートウィークにはなるのですけど、しっかりと頑張って成長していけたらなと思います」

──最後のシーンを振り返って。

「しっかりと前に出続けた選手が素晴らしかったと言うのと、うちのショーン・トレビーというディフェンスコーチがしっかりと役割を果たしてくれたと言うので、すごく満足しています。もう一つは前のリーグ戦を通して、ほかのチームよりも10くらいペナルティ数が少ない中で終えているんで、規律の部分っていうのは絶対的な自信をもっていた。そこは選手を信頼してしっかりターンオーバーまで続けてくれるだろうと思っていました」

──2週前にやっていて、今日までに準備は?

「バイウィークをはさんでコンディションを整えるタイミングがあった。先週に関してはキャプテン主導で全部練習を組んでもらいました」

──天候については?

「雨については、相模原との初戦が小雨の中の試合で負けてしまったので、ちょっと少しフラッシュバックするようなことはあったのですけど、選手はあんまり気にしていなかったかもしれない」

──相手のメンバーが大幅に違ったことについて。

「アナリストだとか各コーチ陣が、チーム分析をしてもらって、強み弱みは出てくるのですけど、いくら分析してもその日の環境でラグビーしないといけないっていうのがラグビーだと思っていて、前でいえば経験したことがないような風が強い中でのラグビーだったし、今回でいえば雨っていうことで、その中でどうアジャストしていくのかというのが、すごく大事になってくるスポーツだなと思っています。コーチ陣としてはやれることをしっかりとプランニングしてやるのですけど、実際、そのプラン通りに物事が運ぶことっていうのはほとんどないので。そこはしっかり古田がゲームをコントロールして、チームひとつして方向性示してくれているので、こういう結果に繋がっている認識をしています」

三重ホンダヒート
古田 凌キャプテン

「前半少しプレッシャーのかかった中でペナルティになったり、少し規律の部分が甘かったという印象があります。後半はそこをしっかり修正して、全員が最後まで諦めずに自分たちのプレーをやり続けられたので、結果として勝利につながったんじゃないかなと感じています」

──最後のシーンを振り返って。

「相手も14人で、自分たちもそんな焦ってはいなくて、自分たちのディフェンスっていうのをやり続けるだけだと思っていました。みんなしっかりコミュニケーションをとりながら、前に出続けて当たって体張るだけ、ペナルティは絶対しないっていうのは意識してやっていました。ノーペナルティっていう声かけはずっとしていました」

──2週前にやっていて、今日までに準備は?

「順位決定戦ということで、先週一週間は自分たちのラグビーを再現しようというところで、絶対そこに対してチャレンジし続けようというのは、常にチームに言い続けています。その中でみんながこの試合で本当に自分たちのラグビーに対して全力で続けた結果が勝利につながったと思うので、リーダーを中心に一週間いい準備ができた結果と思います」

──天候については?

「そこまで雨に関しては嫌だなとか思うことがあんまりなくて。雨は嫌いじゃないので、環境に左右されずに自分たちのゲームを作り出すだけっていうところは、キャプテンとしても思ったところ。そこがぶれないところではありました」

三重ホンダヒート
ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手(POM)

「プレーヤー・オブ・ザ・マッチをとれて嬉しかったです。チームメイトといっぱいコミュニケーションをとりながらいいプレーができて、もちろん修正したい部分もあると思いますが次の試合に向けて勝ちたいと思います」

──最後のシーンを振り返って。

「焦らずにしっかりと三重ホンダヒートのディフェンスを出して、最後までやりきれてよかったです」

──天候については?

「もちろん晴れたほうがいいですけど、雨の試合はホールドして、相手も絶対ダイレクトプレーでくると思うので、フォワードパートで勝って試合の流れを楽にできると思いました」

三菱重工相模原ダイナボアーズのグレッグ・クーパー ヘッドコーチ(右)、安江祥光ゲームキャプテン

三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「まずはサポーターの皆さん、雨の中応援をしてくれて、本当にありがとうございます。結果はとても残念です。エリアマネジメントのところが一番大きいかなと思います。規律の面、ゲームマネジメントの所で今日はうまくできなかったのかなと思います。プレッシャーはかかる場面ですが、ゲームマネジメント、規律のところは特にこういうファイナルのような試合ではすごく大事になってきます」

──石田選手やスレイド選手にアクシデントがあり、阿久田選手が急遽長時間出場となったことについて。

「阿久田選手にとっても難しい状況であったと思います。石田選手、スレイド選手、イーリ選手にもアクシデントがありました。元々はメンバー外のところから最後の24時間でメンバーに入って、早い段階で交替は本人にとってもすごく難しいところだと思いますけど、すごく冷静でいいプレーをしてくれたと思います」

──順位決定戦ということで相手の圧力やモチベーションに違いは?

「モチベーションもとても高かったと思いますし、すごくいい準備ができたと思いますけど、こういうファイナルの試合では一番大事なのが、勢いを作ること、モメンタムを作ること。小さなことの連続で勢いをどんどん作って、いいプレーをして、前に行くことも勢いを作る例の一つだと思いますし、エリアマネジメントのところ、エリアを勝ち取るところも勢いにつながっていると思います。大事なところで、それがあまりうまくできなかった場面があって、2点差で負けてしまいました。勢いがとれなかったのは負けた原因の一つかなと思います」

──2週間後の試合。どのような準備を?

「前回の試合で出た課題を修正することや、花園戦へ誰が出るのかメンバーのセレクションのところももちろんそうですけど、見ないといけないところが、来週の花園-三重戦の結果次第で僕たちに何が必要なのかが変わってくるので、それを見ながらいろいろ準備をしないといけないところがあると思います。今シーズン花園さんに勝つことができて、3試合目も勝つことを目指しながら、どうやったら自分たちが1位通過できるかどうかを計算しながら、いろいろ準備をしていきたいと思います。それを考えながらも、一番大事なのは勝つことだと思うので、それに集中したいと思います」

──最後のアタックの場面はどうだったか?

「もちろんよかったと思いますけど、一人少ない状況で自分たちのやりたいラグビーがなかなかできなくて、どんどん後ろに戻されたところで、一つ途中から、蹴り出すことも良いオプションかなと思いました。ボーナスポイント1点を取るっていうのもすごく大事なことだったので。スクラム、ランからプレーでペナルティ狙うっていうのは非常にいい判断であると思いますけど、蹴ってもOKだったかなと思います。最終的にはボーナスポイントの大事な1点を取れました」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
安江祥光ゲームキャプテン

「観客席を緑に染めてくださったファンの方々にすごく感謝しています。ゲーム内容に関しましては、我々の規律の問題。あのレフリーのコールにしっかりコミットできなかった部分が敗因なのではないかなと思います。私自身、ラインアウトが本当にふがいなさを感じています」

──前回負けてから2週間、どういった準備を?

「前回はゲームタイムが少なかった人間、若い力の部分を出してきました。今回強さを見せる部分が少し違って、これまで三重さんと戦った時と違う部分に磨きをかけて戦う予定だったのですけども、我々のアタックに関しましては、そこを出すすべもなく、ブレイクダウンだったりとか、プレーだったりって部分でプレッシャーをかけられてしまって、我々の強みをちょっと出しきれなかったのが敗因に繋がったのかと感じています。エリアやディフェンスの部分、本来ディフェンスからターンオーバーしてアタックするっていうような一連の流れを強みに思っているのですけれども、今回はボールをゲットしてくる部分のところで、規律の部分が少しレフリーにコミットすることができなかったのが敗因です」

──ラインアウトはプレッシャーがあった? 大塚選手が2本目でスティールされる場面もあったが。

「試合前のレフリートークで、最近、ノットストレートをすごく厳しくとる話をされていましたし、センターに投げ入れて同じ50:50の状況で競り合うっていうところを、モスタート選手を筆頭にすごくいいディフェンスされていたという部分はありました。私個人的に、そこに投げ入れられなかった僕のスキルの問題と思っています。カーソルが少し狭くなっているっていうのは、どのチームも理解していますし、レフリーの方々もそれを口に出して言ってくださっているので、やっぱりそこにマッチングさせていかないとと感じました。
大塚選手の場面については、我々のサインもしっかり研究されていると思いますし、その選手をロブで超えるぐらいしかなく、真ん中投げると僕らのモーションを盗んで飛んでくるので。難しいところですけども相手のディフェンスもよかったと思います」

──順位決定戦ということで相手の圧力やモチベーションに違いは?

「一発勝負という試合が二試合続く中で、そこにかける想いというのはどのチームもあったと思います。我々も決してそこが低かったというわけではないのですけれども、けが人がいたりといった背景がある中で、どの選手が出ても80分間戦って勝ち切ることができなかったことに関しては、自分たちのもっていきかた、スキル、ディテールのところに尽きるのかなと思います。どの選手も勝ちたいですし、レギュラーシーズン9勝1敗で自信を持ってきたので、それを出しきる軸がちょっと、少しだけずれたかなと思います」

──最後のアタックの場面はどうだったか?

「私もクーパーさんと同じなのですけども、選手としましてはやっぱりどうしても勝ちたいという部分のところで、分厚いディフェンスをいかに抜けるか、ブレイクすることができるか。どの選手もあの状況の中でパスをして、リスクがあってダイナミックなアタックができなかったという部分において、やっぱり三重さんはそこを目指して鋭い出足でしっかり出てきた。僕らはディフェンスされながらどんどん逆ゲイン、下げられている状況であったので、やはりあそこを打破できる、攻める、アタッキングなラグビーを見せるなら、自分たちが自信を持ってプレーできることが必要になってくるのかなというふうに感じました。裏は蹴らないと思ってあがっていたので、少しでもいいチェイサーがいれば、マイボールでラインを切って、センターくらいまでまず持っていける可能性があったので。ボーナスポイントは置いといてなんですけれども。
結果としてボーナスポイントを取って、次節のゲームにもよるんですけれども、我々が今度勝つことによって1位通過ができるっていうシチュエーションを自分はまだ持っているっていうことを、意識して、二週間後いいゲームができるようにというふうに思っております」

三菱重工相模原ダイナボアーズの川俣直樹選手(左)、阿久田健策選手

三菱重工相模原ダイナボアーズ
阿久田健策選手

「本日は寒い中、お集まりいただき、本当にありがとうございました。結果は残念な結果になってしまったのですけど、相模原の素晴らしいホストゲームの中で試合をさせていただいたことにすごくありがたいと思っております。次節、またチームでしっかりチャレンジできるようにやっていきたいと思います」

──直前のメンバー変更だったが心境は?

「去年の7月からスタンドオフでしっかり試合に出たいということで、準備はずっとしてきたので、やってやろうという気持ちがありました。スレイディ(スレイド選手)はうちの大黒柱でもあるので、抜けてしまってチームの雰囲気を落とさないように、自分の持っている声でチームを引っ張ろうと言うふうに思っていました。クープス(クーパーHC)からも事前にミーティングを重ねていたので、迷いはなかったです」

──自分としてこのゲームに対してどうプレーしようと考えていたか?天候や相手のプレーについては。

「前回、三重さんに負けてしまい、そのいやなマインドっていうのを1プレー1プレーでなくしてきたなということがあったので、自分が入った時にはチームを盛り上げる、チームを引っ張るマインドで戦っていました。
無理にボールを回さずに、エリアをしっかり取っていこうっていうミーティングがあったので、それを遂行しました。ディフェンスの出足は前回同様に素晴らしい出足で、ブレイクダウンのところで少し球出しやプレッシャーの部分が前回よりも強かったという印象は受けます。人数でも、一人ひとりのコンタクトの部分もファイトしてきているなという印象」

──ハーフタイムでの会話は?

「前半少し風下だったので、前半よく粘れたなという話と、後半規律をしっかり保ってペナルティを奪ってエリアをとって攻めていくということで。岩村がトライしたシーンなんか、まさにそれを実践した形で、敵陣に入ってボールをキープしてスコアするっていうところはできたかなと思います。ただ40分通しては反則が増えて、それができなかったっていうところです」

三菱重工相模原ダイナボアーズ
川俣直樹選手

「本日は寒い中、ファンの皆様、関係者の方々、応援ありがとうございます。結果としては負けてしまったのですけども、これから花園戦に向けて2週間、自分たちのやってきたことをもう一回見つめ直してまたやっていけたらなと思います」

──ペナルティが重なって流れがよくない場面もあった。この要因は?

「ゲーム理解度というか、点差であったり、陣地であったり、時間帯っていうことをちょっと選手自体が理解して、無理にブレイクダウンでプレッシャーかけにいかなかったり、もうちょいうちのディフェンスを信じて成功してればペナルティもらわなかったなとか、その辺をやみくもに行くんじゃなくてもうちょっと理解を深めていければ、今日みたいな結果にはならなかったのかなと思います」

──ハーフタイムでの会話は?

「スクラムは安定して組めているなと。やっぱラインアウトでいつもと違うような雰囲気があるから、飛ぶ位置をちょっと前にしようというような話。できているところはこのまま継続してやっていこうっていう話」

──川俣選手が怪我をしていた間の、ご自身の状況や、チームの状況について。

「花園戦で肉離れをして、そこから治療でその間に走れなかったので、ラグビーの動きとかは、2週間前ぐらいからスタートして今日が初めての実戦の動きでありました。久しぶりで動きが良くなくて、細田くんも調子がいいのですが、上がせっかく選んでくれたので頑張りたいなと。
チームとしては少しずつではあるのですけど、育っているな、いい文化が出来上がっているなと思います。不安要素が少しずつ削られているなっていうのは目に見えて感じました。これがもっともっとでかくなれば、もっともっと強くなっているのじゃないかと思います」

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