2022.06.04 NTTリーグワン2022 プレーオフトーナメント3位決定戦レポート(BL東京 15-23 S東京ベイ)

NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント3位決定戦
2022年5月28日(土) 12:00 秩父宮ラグビー場 (東京都)
 東芝ブレイブルーパス東京 15-23 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダー ヘッドコーチ(右)、德永祥尭 共同キャプテン

東芝ブレイブルーパス東京
トッド・ブラックアダー ヘッドコーチ

「全体としてチームのことを誇りに思いました。いいラグビーができましたが、学ぶことはいろいろとありました。プレッシャーの中で遂行する部分は所々、うまくいってはいませんでした。この試合に臨むにあたって、今後のことを考えて、若い選手達にこれだけのプレッシャーを経験させたいという気持ちで臨みました。常に、前向きに未来をどうしていくかを念頭に動いており、すごく良い学びや教訓が得られました。勝てるチャンスはありましたが、つかみ切れず学びの大きな試合となりました。選手達は、ディフェンスでもフィジカルにいこうという覚悟を持って取り組んでくれ、タフな試合になりました。
今年、達成・成長できた部分は凄く嬉しく思いますし、今日の試合も、また新たな一歩だと思います。本日、来場されたクボタスピアーズ船橋・東京ベイのファンをはじめ、東芝ブレイブルーパス東京のファンの皆様の声援、ありがとうございます。ラグビーをサポートして頂き嬉しく思います」

──若い選手も力をつけてきているチームとしては、3位になって自信をつけさせたかったのではないか?

「若手に経験を与えながらもこの試合をぜひ勝ちたい、選手層も徐々に構築しつつあり、若手メンバーを使って、でも勝ちたいと思いました。先週、準決勝がありましたが、これまでにそのような決勝・準決勝の経験のある選手は5人しかいませんでした。それが今回、3位決定戦によって貴重な経験ができた選手が増えました。常に試合は勝ちたいという気持ちで臨んでいますが、『スキルと実行』の部分でうまくいきませんでした」

──目指したトップ4を実現された今季、うまくいったことと、来季に向けてやりたいことは?

「コロナ禍で難しさもありましたが、この3シーズンで自分達がかなりできたという手応えがあります。コーチ陣・選手自身も楽しめるラグビーをしたということで、彼らもハードワークしてここまで来ました。シーズンを振り返ると素晴らしいラグビーができたかなと思っています。ただし、直近の2週間を振り返ると、『大事な瞬間にスキルを遂行できるか』が重要との教訓を学んでいます。この学びを活かして、次回このようなチャンスがあったときには、プレッシャーの中で実行できるようにしたい。信念を持って自分達のことを信じ、強いスコッド、良いメンバーが揃っているのでさらに良くなると思っています」

──若い選手の起用という中で、森太志選手(HO)を先発起用されたが、本人とのコミュニケーションの内容は?

「先週は、森選手には個人的にも残念な結果に終わりましたが、先週のトラウマの状況を克服してもらいたいと思い、彼をスターターとしたいと最初に決めました。彼にとっては最善のことで、チームにとっても良いという判断です。スポーツではこういったことは起きます。森選手に『自分達は彼のことを信じている』と伝えたかった。それがチームの繫がりで大事です。全員がミスすることはありますが、お互いがお互いを助け合うという考えで、いつもやっています」

東芝ブレイブルーパス東京
德永祥尭 共同キャプテン(FL)

「今日の試合に入る前に、『自分達の今までできたこと、リーグ戦を通してプレーしてきたこと、早くセットして、前のスペースにボールを運ぶことなど、今まで何試合も戦ってきたことを繰り返して、自分達のやっているラグビーに自信を持って最後の最後まで戦おう』と言って試合に臨みました。HCが言われた通り、チャンスエリアで得点に結びつけることが難しいところもありましたが、次のシーズン、今回学んだことをしっかり活かして(相手の)22m以内に入ったらトライを取って帰れるようなチームにして戻ってきたいと思います」

──今日に限らず、全体としてラインアウトでペナルティを取られる傾向があったようですが?

「人のせいにはしたくありませんが、自分達にプレッシャーをかけてしまう状態になっていました。相手の張っているところでボールを取ることは今回修正して、1週間練習をしてきた部分では、うまくいったところもありました。自分達が用意したスペシャルプレーに対し、相手の勘が当たったところは悲観していません。これも良い経験でした。来季、優勝会見を開くときは『試合でこれだけ成長できた』と言いたいと思っています」

──今日の試合で先発し、後半泣きながらベンチに戻っていった森選手のこの1週間の努力する姿や様子は?

「彼は責任感が強く、毎朝誰よりも早く起きて体幹など自分に必要なトレーニングをひたむきにやっています。それでもミスは出てしまいます。私個人としても前半節で良くミスをしているときに、HCからも『ミスは絶対にするだろう。ミスをしてもいいから仲間がフォローしてくれる』との言葉をもらって、やることができました。私も同じように森選手に接しましたし、彼であれば乗り切れるし、過度に声をかける必要はないかなと思ってやっていました。結果として、後半どんどん余裕や笑顔が出てきて、彼の明るさはチーム全体に良いエナジーを与えてくれています」

クボタスピアーズ船橋・東京ベイのフラン・ルディケ ヘッドコーチ(右)、立川理道キャプテン

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ

「試合としては、エキサイティングなラグビーができ、勝ちに結びつけて3位になることができました。ハードワークが実ったところです。プレーオフやファイナルステージにも慣れ、試合もプレッシャーに対しうまく対応できたと思います。
(試合の)入りは納得のいくものではありませんでしたが、各人がコントロールして情報共有し、立川理道選手はじめリーダー陣がしっかりやってくれたことは褒めたいと思います。我慢して、ハードワークして得た勝ちについては祝いたい。3位は望んだゴールではありませんが、この結果を活かして、来シーズンを一生懸命やっていきたい」

──今シーズン大きな武器であったスクラムをどのように捉えていますか?

「スクラムは大事な場面で必要なものであり、今日の試合でも盛り返して80分間しっかりやってくれました。(後半に途中出場した)オペティ・ヘル選手(PR)のいいところもありました。シーズンを通して新しいスクラムコーチも入り、チームとしてもスクラムが成長した部分です。プレーオフでセットピースがどれだけ大事かということも分かっていますし、誇りもあります。特に、今日は自陣22mの中で7人でスクラムを組み、ボールを運ぶことができたことは大きかったです」

──準決勝で敗れ、決勝戦に出られなかったチームのマインドセットを一週間で良い状態に戻すのは難しかったでしょうか?

「先週の試合で、前半終了間際で得点できなかったことが大きく、そこから相手に対する考えや疑いが生じましたが、そこから成長したことはポジティブなことと捉えています。マインドセットについては、選手の中に信念、信じていた部分があったので、しっかり切り替えて勝つことができました」

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
立川理道キャプテン(CTB)

「若い選手やチームが、先週今週と、プレーオフ2試合経験できたことはチームにとっても凄く良い財産、経験を深めることができました。最後の結果は満足するものではありませんが、プレーオフの厳しい戦いと経験を来季に活かせるようにしていきたい。リタイアする選手達などの思いを背負って3位決定戦に勝つことができて良かったです。厳しい戦いの中で反省内容も残ったのでレビューしていきたい」

──クボタスピアーズ船橋・東京ベイは2部の時代もありましたが、今回(Div 1で)3位になっての感想は?

「私が1年目のときはトップイーストでしたので、それに比べると10年位、良い成長を遂げていると思います。今シーズンは、昨シーズンの結果を得て1位を目指して来たところで先週勝てず、今週の試合へのモチベーションが難しかった中、チームをサポートしていただいている会社の人たちにも良い結果で恩返ししたいと思っていました。ちょっとずつ、成功体験や経験を積んだ中で来季優勝を目指していきたい」

──どの辺りをやればよいのでしょうか?

「前半の入りや最後などのチャンスという、ゲームの大事な時間帯のところです。今日も取り切れない部分があり、少ないチャンスを活かすことです。特にプレーオフでは大事ですので、その辺りで成長していきたい」

──3位に500万円、4位に300万円の賞金が出るようですが、今日の試合のモチベーションになりましたか?

「お金のところは、あまりモチベーションにならないです。むしろこのような賞金があることを知りませんでした。3位・4位という決定戦を考えずに、ファンの人たちの前で自分達のラグビーができるチャンスがもう一度あることに重きを置いて1週間準備できたので、苦しい時間帯もファンの人たちの声援がありましたし、自分達もそれに応えようと思って頑張った部分があったと思います」

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