リーグワン2022-23のトップ4チーム、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、埼玉パナソニックワイルドナイツ、横浜キヤノンイーグルス、東京サントリーサンゴリアスと、南半球ラグビー最高峰のリーグである「スーパーラグビー・パシフィック」に参加するニュージーランドの2チームが対戦する「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」。

2024年2月に日本で開催されるこの大会。「スーパーラグビー・パシフィック」とはどんなラグビーリーグなのか。そして参加する2チーム、チーフスとブルーズとはどんなチームなのか、いまから予習をしておこう!

スーパーラグビー・パシフィックのラウンド6(2023年4月1日)で対戦したときのチーフスとブルース。この試合ではチーフスが勝利した



スーパーラグビー・パシフィック

概要

スーパーラグビー・パシフィックは、オーストラリアとニュージーランドの各5チームに加え、パシフィックアイランド諸国(主にフィジー、トンガ、サモア)の選手を中心に構成された2チームによる計12のプロチームが参加する大会であり、SANZAARが運営している。レギュラーシーズンは、2月から6月にかけて行われ、強豪国の代表選手が多数参戦する、まさに世界最高峰のラグビーリーグ。

●スーパーラグビー・パシフィックの公式サイトはこちら
https://super.rugby/superrugby/

参加チーム(2024シーズン):全12チーム

ブランビーズ、ワラターズ、レッズ、レベルズ、ウェスタン・フォース(以上、オーストラリア)
ブルーズ、チーフス、クルセイダーズ、ハイランダーズ、ハリケーンズ(以上、ニュージーランド)
フィジアン・ドゥルア、モアナ・パシフィカ

大会方式

全91試合。12チームによる変則総当たり方式で、特定の3チームとは2回戦総当たり、他とは1回戦総当たりの計14試合を行い、各チームが7試合を主催。その成績により上位8チームがプレーオフトーナメントに進出する。

順位決定方法

勝ち点に基づいてチームの順位が決定。
レギュラーシーズンにおける勝ち点(ポイント)は以下の通り。

勝利:4ポイント
引き分け:2ポイント
敗戦:0ポイント

ボーナスポイント:
勝利、引き分け、敗戦を問わず、各チーム相手より3トライ以上リードした場合、ボーナスポイント1が加算される。敗戦チームは勝利チームとの総得点差が7点またはそれ以下の場合ボーナスポイント1が加算される。

2023シーズンのレギュラーシーズン順位

1位チーフス
2位クルセイダーズ
3位ブルーズ
4位ブランビーズ
5位ハリケーンズ
6位ワラターズ
7位フィジアン・ドゥルア
8位レッズ
9位ハイランダーズ
10位ウェスタン・フォース
11位レベルズ
12位モアナ・パシフィカ

2023シーズンのプレーオフ結果
<決勝>
チーフス vs クルセイダーズ(20-25)

<準決勝> ※3位決定戦は行われない。
チーフス vs ブランビーズ(19-6)
クルセイダーズ vs ブルーズ(52-15)

<準々決勝>
ブランビーズ vs ハリケーンズ(37-33)
クルセイダーズ vs フィジアン・ドゥルア(49-8)
チーフス vs レッズ(29-20)
ブルーズ vs ワラターズ(41-12)

シーズンスケジュール(年間)
<2023年> 2月24日~6月24日
<2024年> 2月23日~


スーパーラグビーと日本人選手

スーパーラグビーのチーム所属、プレー歴のある
ラグビーワールドカップ2023フランス大会 日本代表選手

<サンウルブズ>※五十音順、カッコ内は現所属チーム
稲垣 啓太(埼玉WK)、小倉 順平(横浜E)、具 智元(神戸S)、クレイグ・ミラー(埼玉WK) 、垣永 真之介(東京SG)、齋藤 直人(東京SG) 、坂手 淳史(埼玉WK) 、シオサイア・フィフィタ(トヨタV)、セミシ・マシレワ(花園L)、中村 亮土(東京SG) 、流 大(東京SG) 、ヴァルアサエリ愛(埼玉WK) 、姫野 和樹(トヨタV) 、ピーター・ラブスカフニ(S東京ベイ)、福田 健太(トヨタV)※、ベン・ガンター(埼玉WK) 、堀江 翔太(埼玉WK) 、松島 幸太朗(東京SG) 、松田 力也(埼玉WK) 、リーチ マイケル(BL東京)、レメキ ロマノ ラヴァ(GR東葛)、山中 亮平(神戸S)
※試合出場なし

その他のサンウルブズ所属選手などはこちら
https://sunwolves.or.jp/team/player/2020/

<サンウルブズ以外のチーム>

稲垣啓太、堀江翔太→レベルズ
姫野和樹、クレイグ・ミラー→ハイランダーズ
松島幸太朗→ワラターズ、レベルズ
リーチ マイケル→チーフス
ピーター・ラブスカフニ→チーターズ
セミシ・マシレワ→ウェスタン・フォース

チーフスについて

本拠地:ハミルトン
昨シーズンの順位:
 レギュラーシーズン1位
 プレーオフトーナメント 準優勝


歴代タイトル・戦績

・「スーパーラグビー」2012 、2013で優勝

チームの強み

パワフルなFWと、野生味溢れるBKが融合するダイナミズムが魅力の昨季ファイナリスト。ニュージーランド代表でもチームを率いたバックロー、サム・ケインは日本移籍が決まったが、層の厚さを誇るチームは活力にあふれている。SOにはマッケンジー、CTBレイナートブラウン、CTBトゥパエアら黒衣軍の猛者たち。2023年夏に代表初キャップ、初トライをもぎ取った190㌢のFBスティーブンソンはいま最も波に乗る選手。そして、連携確かな彼らにリズムをもたらすのが激戦区のSHたちだ。昨季共同主将のウェーバーが抜けた穴を埋めたタフリオランギ、二十歳の弾丸男・ラティマらが鎬をけずる。王者クルセイダーズには、昨季リーグで2戦2勝。

所属代表選手、キープレーヤー

➀サミソニ・タウケイアホ(HO)
ニュージーランド代表の正HOを狙う26歳。砕氷船のような突進で相手防御の最後の壁を破壊する。

②コルテズ・ラティマ(SH)
瞬発力とプレーの多彩さは若手時代のアーロン・スミスを彷彿とさせると評判。

③ショーン・スティーブンソン(FB)
エリート、ついに花開く。昨季トップトライスコアラーの一人(12トライ=2位タイ)。

チーフスのダミアン・マッケンジー選手。NTTジャパンラグビー リーグワン2022では東京サントリーサンゴリアスに所属、得点王の活躍をみせた

チーフスに所属経験がある現リーグワン選手 ※一部抜粋

リーチ マイケル(BL東京)、ルテル・ラウララ(横浜E)、ミッチェル・ブラウン(横浜E)、ガレス・アンスコム(東京SG)、山下裕史(神戸S)、ブリン・ガットランド(神戸S)、ブロディ・レタリック(神戸S)、タレニ・セウ(S愛知)、サム・ヘンウッド(釜石SW)、オーガスティン・プル(日野RD)、サム・ケイン(東京SG)、ラクラン・ボーシェー(埼玉WK)、セタ・タマニバル(BL東京)、ティアーン・ファルコン(トヨタV)、ジョニー・ファアウリ(静岡BR)、アタアタ・モエアキオラ(神戸S)、トム・マーシャル(GR東葛)、ケイン・ハミントン(江東BS)、オルビン・レジャー(江東BS)、シアレ・ピウタウ(江東BS)、フィル・バーリー(九州KV)、サム・ヴァカ(九州KV)、デーモン・レエスアス(WG昭島)、ボーク コリン雷神(RH大阪)、マイケル・アラダイス(RH大阪)


ブルーズについて

本拠地:オークランド
昨シーズンの順位:
 レギュラーシーズン3位
 プレーオフトーナメント 準決勝敗退


歴代タイトル・戦績

・「スーパー12」 1996、1997、2003で優勝
・「スーパーラグビー トランス・タスマン」2021で優勝

チームの強み

スコットランドやフィジーの代表HCを務めたバーン・コッター新HC のもと、好成績が期待される。FWはPRトゥウンガファシやLOトゥイプロトゥら経験豊富なメンバーに加え、6番アキラ・イオアネ、7番パパリィイ、8番ソトゥトゥのバックローはリーグ屈指の強さを誇る。BKは昨季リーグトップのクリーンブレイク数(126回)、ゲインメーター(8565㍍)が証明するように、スピードあるアタックが持ち味。SHフィンレー・クリスティーの速い球出しからCTBリーコ・イオアネ、WTBマーク・テレアらが縦横無尽に走る。

所属代表選手、キープレーヤー

➀スティーブン・ペロフェタ(SO)
昨年の日本戦にも出場したニュージーランド代表。トヨタV移籍のSOボーデン・バレットの穴を埋める。

②マーク・テレア(WTB)
どこにでも現れるアグレッシブさと切れ味鋭いランで、RWC2023でもその強さを大いに発揮した(ニュージーランド代表)。

③リーコ・イオアネ(CTB)
RWC2023NZ代表。ランセンスと強靭な脚力、ディフェンスレンジの広さは世界最高レベル。

ブルーズのリーコ・イオアネ選手

ブルーズに所属経験がある現リーグワン選手 ※一部抜粋

ガレス・アンスコム(東京SG)、チャールズ・ピウタウ(静岡BR)、ブリン・ガットランド(神戸S)、ジェイコブ・ピアス(BL東京)、ボーデン・バレット(トヨタV)、トム・ロビンソン(トヨタV)、ブリン・ホール(静岡BR)、ジョシュ・グッドヒュー(BR東京)、マット・マッガーン(BR東京)、ハドレー・パークス(BR東京)、マット・ヴァエガ(相模原DB)、リアキマタギ・モリ(横浜E)、ジェラード・カウリートゥイオティ(神戸S)、マイケル・リトル(神戸S)、ジェド・ブラウン(花園L)、オテレ・ブラック(浦安DR)、ワイマナ・カパ(三重H)、テビタ・リー(三重H)、サイモン・ヒッキー(日野RD)、オーガスティン・プル(日野RD)、ベンジャミン・ニーニー(釜石SW)、マーフィー・タラマイ(江東BS)、コンラッド・バンワイク(江東BS)

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