2023.12.04浦安D-Rocks、サステナビリティ宣言について

浦安D-Rocksより、サステナビリティ宣言について発表がありましたのでご紹介します。

浦安D-Rocksは、これまで実施してきた持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに推進するために、「サステナビリティ宣言」いたします。
このサステナビリティ宣言は環境問題に取り組むための意志表明とともに具体的なアクションを示すものです。
地球環境の変動はラグビーに多大なる影響を与えます。私たちは私たちの愛するラグビーを将来世代も含めていつまでも楽しみ続けられるように環境保全に努めます。
浦安D-RocksはWorld Rugbyが発表したサステナビリティアクションと足並みを揃え、株式会社NTTドコモと連携することで、より健全な地球と持続可能な社会に貢献します。
浦安D-Rocksはラグビーができること、そしてすべきことがあると信じています。

宣言内容

■重点テーマ

<気候変動対策>
気候変動の影響は世界において緊急度の高い課題である。ラグビーファミリーである太平洋の島々はこの影響を直接的に受けており、海抜の低い島国は居住が不可能となる可能性も示唆されている。また、ラグビーのみならず全ての屋外スポーツが気候変動の影響によって、練習・試合環境の再検討が余儀なくされている。育成世代のスポーツ体験の場を守るためにも気候変動対策は不可欠である。
ターゲット:

  1. 浦安D-Rocksのチーム運営に関わる活動での温室効果ガス排出量を2030年までに実質ゼロ「カーボンニュートラル」とする
  2. ラグビーチームにおける「カーボンニュートラル」推進のための情報発信をおこなう

2023-24シーズンからのアクションプラン:

  • ステップ1. チームのGHG排出量の定量化・可視化
  • ステップ2. チームのGHG排出量の削減計画作成
  • ステップ3. チームのGHG排出量の削減計画実行
  • ステップ4. スポーツチームにおけるGHG排出低減プランの公開

<循環経済>
大量生産、大量消費型の経済社会活動からの脱却は、気候変動問題、生物多様性の破壊などへの対策として不可欠である。持続可能な社会への移行のためにラグビーチームにおいても循環経済の実現が重要である。クラブハウス、試合会場といった各シーンにおいて資源の無駄遣いを抑えることと3Rの取り組みを推進することで、スポーツチームにおける循環経済を実現する
ターゲット:

  1. 浦安D-Rocksのチーム運営に関わる活動での使用済み品の再利用を行う
  2. 使い捨て製品の利用を80%削減する
  3. ラグビーチームにおける循環経済推進のための情報発信をおこなう
  4. ファンの行動の可視化
  5. ガイドライン作成

2023年シーズンからのアクションプラン:

  • ステップ1. チームでの調達品の再利用率、使い捨て製品の量の可視化
  • ステップ2. チームの調達品の再利用率の向上、使い捨て製品の削減計画策定
  • ステップ3. チームの調達品の再利用率の向上、使い捨て製品の削減計画実行
  • ステップ4. スポーツチームにおけるGHG排出低減プランの公開

<自然環境保護>
生態系の劣化は、国際的に食糧生産・原材料の供給への悪影響をうみだす。また、豊かな自然環境を失うことは健康やウェルビーイングへの影響も及ばされる。世界の中でも豊かな生物相を有している日本において、生物多様性を意識した自然環境保全を進めることの意義は深い。野生動物のための取り組み、里山の管理、チーム活動における環境リスクの低減を行っていく。
ターゲット:

  1. 浦安におけるチームの活動が、浦安の自然環境と生物多様性にプラスの効果をもたらす

■国際連携

本宣言は、World Rugbyの賛同ならびに4か国のプロラグビーチームと連携を深めることでラグビーを通して持続可能な社会の実現をめざします。
2024年には連携しているクラブと共に、4カ国と共にサステナビリティに関する国際会議などの実現に向けて意見交換を進めます。

World Rugby持続可能性・多様性・インクルージョン マネージャージェイミー・マッキューン氏 コメント
「浦安D-Rocksが初のサステナビリティ憲章を発表したことを祝福します。地球が気候変動と生物多様性の損失という課題に直面する中、ワールドラグビーは、ラグビーの関係者が、連帯、尊敬、情熱というラグビーの価値観を体現し、ラグビーの未来を守るために、それぞれの役割を果たすために立ち上がりつつあることを心強く願っています。この憲章は、ワールドラグビーの環境サステナビリティ計画2030と密接に連携しており、この積極的な行動によって、より多くのクラブが同じ道を歩むことを期待しています」。

■ラグビー選手のサステナビリティ人材育成

浦安D-Rocksは、チームのミッションとして「Victory(勝利)」と「Value(価値)」の二つのVを掲げ、これまでの取り組みの中でラグビー選手のデュアルキャリア支援を推進してまいりました。本宣言において、具体的な施策としてラグビー選手のサステナビリティ人材育成を進めることを発表いたします。

具体的には、サステナビリティに焦点を当てた継続的な教育プログラムの実施や、アスリートならではの社会的リーダーシップを発揮した地域との共創活動を通じ、選手たちに実践的なサステナビリティ活動の場を提供してまいります。
この取り組みを通じて、ラグビー選手たちが単なるスポーツ選手に留まらず、社会での影響力を発揮し、サステナビリティの価値を具現化することで、未来の持続可能な社会への貢献を果たしていく決意です。

■サステイナビリティ・スクラムプロジェクト

浦安D-Rocksは、親会社とスポーツチームが連携することでサステナビリティを推進するサステナビリティ・スクラムプロジェクトに賛同し、株式会社NTTドコモの連携し、宣言内容を推進いたします。

株式会社NTTドコモ 経営企画部 サステナビリティ推進室
「ドコモはあらゆる「あなた」とともに力を合わせ、事業を通じて社会課題の解決と新たな価値の提供に取り組み、誰一人取り残さないサステナブルな社会の創造に貢献します。
浦安D-Rocks とラグビーを愛するファンのみなさまとともにスクラムを組んで、より健全な地球と持続可能な社会をめざしたいと考えております。」

■サステナビリティの推進専門チーム発足

ラグビー選手・元選手、サステナビリティの専門家、NTTドコモ社員と異なる経験を持つメンバーによって推進チームを組成いたします。ラグビーチームができる持続可能性のための活動を、専門家、最新のテクノロジーをもつNTTドコモがバックアップいたします。
外部アドバイザーとして、「サステナスクラムPJ」を提唱する以下の3人が浦安D-Rocksサステナビリティ推進専門チームに参画。

外部アドバイザー

戦略担当:柳原暁氏(株式会社Philic 所属)

<プロフィール>
イノベーションスタジオEDGEofの立ち上げ後、事業統括として、大手企業、地方自治体とスタートアップの協業支援、複数スタートアップの立ち上げ、拡大の支援をおこなう。スタートアップ支援、企業のイノベーション支援を行う株式会社Philicを設立。環境・経済・社会の好循環を行う地域循環共生圏の構築や、地域脱炭素の推進を目的に新たなまちづくりを支援。支援を行った佐賀県鹿島市の取り組みは環境省 第10回グッドライフアワード特別賞、国交省グリーンインフラ大賞、内閣府地方創生SDGs金融表彰を得る。
内閣府 SBIRプログラムマネージャー 、環境省脱炭素まちづくりアドバイザー 環境省、地域循環共生圏事業統括アドバイザー他

企画担当:小国士朗氏(株式会社小国士朗事務所 所属)

<プロフィール>
2003年NHKに入局。ドキュメンタリー番組を制作するかたわら、世界150か国に配信された、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などをてがける。2018年6月をもってNHKを退局し、現職。
“にわかファン”“楕円のご縁”という言葉を生んだ、ラグビーW杯のスポンサー企業アクティベーション「丸の内15丁目Project.」やみんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」、高齢者が地域のサッカークラブのサポーターになって心身の健康を取り戻す「Be Supporters!」など、幅広いテーマで活動を展開している。著書に「笑える革命 ~笑えない社会課題の見え方が、ぐるりと変わるプロジェクト全解説~」(光文社)他。

共創エンゲージメント・人財育成担当:上井雄太氏(株式会社フューチャーセッションズ 所属)

<プロフィール>
2013年5月に株式会社フューチャーセッションズの掲げるビジョンに共感し入社。
IAF Certified Professional Facilitator(国際ファシリテーターズ協会認定プロフェッショナル・ファシリテーター)を取得。企業、行政、ソーシャルセクターの横断を軸に、企業の新規事業創造や組織変革、行政の社会課題解決やまちづくりなど多数の共創プロジェクトのファシリテーションを実施。
現在は、スポーツ共創ファシリテーターとして、Jリーグ社会連携プロジェクト、ラグビー共創プロジェクト、環境省×スポーツ連携など「スポーツ×ビジネス×地域」をテーマにした共創セッション・プロジェクトに従事。

その上で今回、柳原暁氏をD-Rocks CSO(Chief Sustainability Officer)に任命し、就任することを発表いたします。


ニュース一覧