NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
ディビジョン1 第16節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年4月27日(日)14:30 東大阪市花園ラグビー場 (大阪府)
トヨタヴェルブリッツ vs 東京サントリーサンゴリアス
東京サントリーサンゴリアス(D1 カンファレンスB)
プレーオフトーナメント出場圏の6位につける東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)。前節は手痛い黒星を喫してしまい、6位から9位までの勝ち点差がわずか5という大混戦が続く。4月27日の第16節、東大阪市花園ラグビー場でのトヨタヴェルブリッツ戦では、前節の黒星を引きずることなく、心機一転、勝利を目指したい。
その意味でも注目は、約1年4カ月ぶりのスタメン出場となる森谷圭介、31歳だ。帝京大学時代は主にフルバックとして活躍。東京SGでは『ユーティリティーバックス』として、試合状況によってセンター、ウイング、スタンドオフと、さまざまな役目を全うする仕事人だ。これまではリザーブとして、試合状況に応じて空気と戦術を変える役目を担ってきた男が、満を持してスタートからチームをけん引していくこととなる。ポジションはスタンドオフだ。
「ポジションがどこだから、というよりも、チームに求められるものを一つひとつのプレーで出せれば、と思ってやっています。スタンドオフとして先発する上で求められるのは、チームの“アタッキング・ラグビー”をしっかり遂行すること。チームプランの中で、ほかの14人の選手をコミットさせるように声で引っ張っていきたいです」
専門性の高いスタンドオフというポジションにもかかわらず、森谷が10番で本格的に試合に出るようになったのは、意外にも30歳を目前にしたタイミングだという。
「10番を本格的にやり始めたのは一昨季です。ゲームコントロールの部分はずっと試行錯誤ばかりでしたが、今季に入ってからは小野晃征ヘッドコーチと会話を重ね、いろいろな選手と話しながら、少しずつ分かってきたかな、という手ごたえはあります」
今節はリザーブから出場機会をうかがう立場だが、ハーフ団として連係を取ることになるスクラムハーフの福田健太も、森谷の多彩な能力に期待を寄せる。
「森谷さんはキックも強みですし、ランもできる。相手からすると一つに絞り込めないので、僕らの“アタッキング・ラグビー”も今までとは違うバリエーションが出せるはず。しっかり二人でスペースを共有しながら、森谷さんのコールを信じてボールを預けていきたいです」
レギュラーシーズンも今節を含めて残り3節。ラストスパートの勢いを生むためにも、異色のスタンドオフがチームの空気を変えてくれるはずだ。
(オグマナオト)