NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第3節(リーグ戦)カンファレンスB
2025年12月27日(土)13:05 駅前不動産スタジアム (佐賀県)
リコーブラックラムズ東京 32-28 三重ホンダヒート
泥臭くつかんだ今季初勝利。快進撃は“リコーの聖地”からはじまる
リコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)は、駅前不動産スタジアムで三重ホンダヒートと対戦。『リコー三愛グループ』の創業者・市村清が生まれた佐賀県でのホストゲームを32対28で勝利し、今季初白星を挙げた。
佐賀県という特別な地での試合はもちろんのこと、開幕2連敗と苦しい幕開けとなったチームの状況を打破するためにも非常に重要な一戦だった。前節・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦では一時1点差にまで迫りながらも結果的には50点を奪われて大敗。今節に臨むにあたってメイン平は「自分たちはもっとディフェンスができるはずだ」と話していた。「目標のプレーオフトーナメントに行くためにはこの試合に絶対勝たないといけないと今週頭から自分たちにすごくプレッシャーを掛けていました」。
その思いが色濃く表れたのがラスト数分での粘りだった。4点差で自陣深くに攻め込まれる展開が続く中でも、キックでタッチライン際に逃げながら必死に陣地を挽回。最後までトライラインを破らせずにリードを守り抜いた。
チームとして崩れてしまった前節を糧に水際でも力を発揮して失点を許さなかったBR東京。メインは選手たちの“マインド”を強調した。
「(もっと守備ができるという)マインドセットの部分が非常に大きいですし、今日はチーム内でもそれを証明できました。しっかり自分たちで正しいマインドをもって試合に臨めばいいディフェンスできると、みんなが信じることが大事です」
トライを取った直後に相手にトライを許すなどミスも少なくはなく、決して美しい勝利ではなかったかもしれない。それでも泥臭く戦い抜いて1勝を手繰り寄せた。
「この試合も課題を探そうと思えばたくさんあります。その中でも自分たちの意地を最後に見せられたので、そこはチームにとっても本当に価値のある勝利だったかなと思います」
選手たちがつかんだ自信という意味では、勝利以上の価値があるはず。BR東京の快進撃はここからがスタートだ。
(藤井圭)
リコーブラックラムズ東京
リコーブラックラムズ東京のタンバイ・マットソン ヘッドコーチ(右)、TJ・ペレナラ キャプテンリコーブラックラムズ東京
タンバイ・マットソン ヘッドコーチ
「リコー(リコー三愛グループ)の創業者である市村(清)さんの、ラグビー部の創設者でもあると思いますが、故郷での試合でしたのでまずはここで試合をすることができて良かったです。エキサイティングな試合を見せられ勝利することもできたので良かったです。リーグワンになってから初めての佐賀での試合(※九州電力キューデンヴォルテクスが過去に開催あり)だったのでそれも良かったです。後半には相手に少しチャンスを与え過ぎたかなと思いますが、その中でも選手たちは最後の3、4本くらいのディフェンスセットですごく勇気のある守備を見せてくれました。特に若い選手にとっては良い経験になったんじゃないかなと思います」
──前半の最後は苦しい戦いでしたが、後半の入りはスムーズでした。ハーフタイムにはどんなことを伝えたのでしょうか。
「アタックにおいて22mラインの内側でのラインアウトのミスが続いてそこでチャンスを失っていました。僕たちはボールを動かしてプレーし続けたいのでミスはあると思います。ただ、相手のターンオーバーのあと、自分たちにチャンスが回ってきたときにすぐに自分たちもターンオーバーを許してしまっていたのでそこについての話はしました。あとはポイントを取ったあとの自陣から脱出があまりうまくできていませんでした。それによって常に自分たちにプレッシャーを掛けてしまったかなと思います」
リコーブラックラムズ東京
TJ・ペレナラ キャプテン
「(ヘッドコーチと)同じようにまずは僕も佐賀での試合ということで会社のルーツとコネクトできたことが大事だと思います。みんなのエナジーからこの試合がどれだけ重要なのかを理解していたと思います。そのエナジーと(観客の)サポートのエナジーがマッチしたと思います。初めてラグビーの試合を見た方もいらっしゃったと思いますが、こういう試合を見せられて良かったです。一生忘れられないような試合になればいいですし、ずっと自分たちのファンでいてくれればいいなと思います。
試合のほうはもう少し、うまくプレーできていればとか、うまく実行できていればと思い返すことはたくさんあります。最後は厳しい時間帯が10分ほど続いたので、そうならないのがベストですが学ぶことも多かったかなと思います。勝利をつかむには十分なパフォーマンスだったかもしれないですが、プレーオフトーナメントに向かうにはちょっと物足りないパフォーマンスだったと思います。必死になったとき、最後の10分から得られる自信もあると思います。お互いのためにしっかりと体を張って戦うことができたのは良かったと思います。
三重ホンダヒートさんについて、自分たちは今週ずっと話をしてきました。彼らは粘り強いチームで、今日もそのパフォーマンスを見せていました。自分たちも良い試合運びをしていましたが、終盤4点しかリードしていない中で最後まで粘り強くプレーできたのはイメージどおりだったかなと思います」
──佐賀での開催ということで大事な試合だったと思います。そこで今季初勝利を挙げることができました。その価値についてはどのように考えていますか。
「価値はすごく高いと思います。1勝でしかないし、勝ち点は4でしかないのでそんなに多くの意味を感じないかもしれないですが、勝ち方は非常に大事だと思います。いろいろなところで僕もプレーしてきましたが、こういったハードなゲームを勝ち取るとカルチャーを作ることができます。本当にチームにとって大事な勝利だったと思います。こういった厳しい状況、プレッシャーが掛かる中でもお互いのために体を張って戦えることを見せられたので良かったと思います」
三重ホンダヒート
三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(右)、パブロ・マテーラ ゲームキャプテン三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ
「われわれとしてはとても悔しく思っております。(勝利できる)実力はあったと思いますが、どうしても実行力の部分で一歩及ばずという形になってしまいました。前半に関してはブレイクダウンのワークでリコーブラックラムズ東京(以下、BR東京)さんにやられてしまい、ターンオーバーにつながってしまった点があったと思います。後半に関してもなかなかうまく立て直すことができずにBR東京さんのほうが修正はうまくいっていた印象です。結果についてはとても悔しく思っています」
──リードして前半を折り返しましたが、ハーフタイムにはどのような話をしたのでしょうか。
「ハーフタイムの話について雰囲気はポジティブなものだったと思います。もちろん、ブレイクダウンのラックについては後半に向けてより精査をしなければいけないということは厳しく言いました。また、われわれとしては試合をやり続けなければいけないということを伝えました。しかし、後半は簡単に点を取られ過ぎてしまい、BR東京さんに盛り返されてしまったという印象です。ハーフタイムのトークはポジティブなものでした。実行力の点で精査すること。スコアでは上回っているがそこは丁寧にやろうという話をしました」
三重ホンダヒート
パブロ・マテーラ ゲームキャプテン
「結果についてはフラストレーションが溜まっていますし、悔しいです。お互いにシーズンの初勝利をつかみに来たので接戦になることは覚悟してこの試合に臨みました。われわれとしては本日お見せしたパフォーマンス以上の実力が実際にはあると思っていますので、ベストゲームを見せることはできなかったと思います。われわれの実力を示すことができなかったと思います。チャンスをいくつかモノにできませんでしたし、われわれとしては反省して次の試合に向かっていかなければなりません」



























