NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第9節(交流戦)
2026年2月21日(土)14:30 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 (兵庫県)
コベルコ神戸スティーラーズ vs 埼玉パナソニックワイルドナイツ
コベルコ神戸スティーラーズ(D1 カンファレンスB)
「チャンピオンチームでラグビーをしてみたい、優勝してみたいと思って」コベルコ神戸スティーラーズへの加入を決めたという松永貫汰選手鋭利なラン、そして、トライ。破格のパフォーマンスだった前節の松永貫汰。コベルコ神戸スティーラーズの7連勝に大きく貢献したが、その前の節、彼は23人のメンバーから外れていた。
「いまバックスリーの競争は激しいので、チーム内の競争を意識しながらやっています。メンバーを外れたことで『もっと自分のプレーを見直さないといけない』と思うところもありました。それはいい刺激になっていたと思います」
メンバー外という現実は、ハイパフォーマンスにつなげる確かな“バネ”だった。そんな彼にラグビー人生における一番の“バネ”となる出来事を聞いた。返ってきたのは大阪産業大学附属高等学校3年時、最後の“花園”を目指した大阪大会決勝戦だった。
「当時のチームはけっこう、スパルタで(苦笑)。厳しい練習もこなしてきました。花園に行けるチャンスがあったけど、つかみ切ることができなかった。そこで負けたことは一番、自分の中でのターニングポイントになっています」
自ら3つのトライを決め、チームのトライ数は相手と同じ。だが、スタンドオフだった自身のキックは3本外れた。スコアは22対28。「もう、いろいろある……」と苦笑いで思い返した松永にとって、その試合の光景はいまなお鮮明だという。なにより、現在につながる意識が強烈に芽生えた瞬間だった。
「周りの選手を生かすことができていれば勝てた試合だったのかなって。いまはそういうところを意識しながらやっています。自分でボールキャリーしていくことは得意ですけど、周りを生かしていくところはまだまだ。もっともっと成長しないといけない」
筑波大学を経て、2022年に神戸Sに加入。前節でリーグワン通算50キャップを達成した。神戸Sへの加入を決めた理由は、国体やユニバーシアードなどを除き、所属するチームでは中学時代以来ないという“優勝”にあった。
「チャンピオンチームでラグビーをしてみたい、優勝してみたいと思って、競争の激しいこのチームでラグビーをすることを決めました。自分もその競争に混じりながら優勝を目指していきたい。今季、叶えられればいいなと思っています」
前節のディフェンディングチャンピオンに続き、今節は開幕以来無傷の首位チームが相手だ。「僕たちの目標からすれば勝つことが通過点です。しっかり自分たちのラグビーをしないといけない」。持ち味を発揮し、周囲も生かす。成長と向き合う26歳は、チームと自身の悲願をリンクさせ、神戸Sらしさを全うする。
(小野慶太)



























