2026.04.13NTTリーグワン2025-26 D3 第12節レポート(WG昭島 29-58 狭山RG)

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン3 第12節
2026年4月12日(日)13:00 AGFフィールド (東京都)
クリタウォーターガッシュ昭島 29-58 狭山セコムラガッツ

個を超えた一体感が、勝利を呼ぶ。すべてはD2昇格のために

狭山セコムラガッツのダニエル・ウェイト選手。「チームをD2に上げることが目標です」

ここまで積み上げてきた得点は131。ディビジョン3得点ランキングのトップをひた走るダニエル・ウェイトは、30歳の誕生日を迎えてから初めての試合でも、その右足で試合を支配した。

強風が吹きつける難しいコンディションの中、ペナルティゴールとコンバージョンを含む9本のキックのうち8本を成功。安定したキックで着実にスコアを重ねた。だが、本人の口から出たのは、個人タイトルへの執着とは無縁の言葉だった。

「得点王には興味はありません。ただ、チームメートには感謝しています。多くのトライを決めてくれますし、特にポスト近くで取ってくれるので、キックは簡単になります」

すでにD2/D3入替戦進出を決めている狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)は、この試合でも強い一体感を示した。ノンメンバーの選手たちもスタンドから声を張り上げ、途中でグラウンドを退く仲間一人ひとりに労いの言葉を掛ける。その光景は、チームが同じ方向を向いていることを物語っていた。

ウェイトもまた、狭山RGの強さとして「一体感」を挙げる。

「日本人選手は外国籍選手のプレーの良さを学べますし、外国籍選手は日本のラグビーの在り方を学べる。お互いに良い部分を共有できる、とても良い環境だと思います」

異なるバックグラウンドをもつ選手たちが、互いの価値観や技術を吸収しながら一つのスタイルを築いていく。その積み重ねこそが、今季の狭山RGの安定感と成長を支えている。

その中でウェイトがスタンドオフとして目指す姿は明確だ。得点源にとどまらず、チームを動かす司令塔としてプレーすること。そしてその視線は、すでにD2/D3入替戦に向けられている。

「チームをD2に上げることが目標です。これまでの試合でもチャンスがありながら取り切れない場面があったので、入替戦では確実に取り切ることが重要になると思います。残り3試合も勝って、いい準備をして臨みたい」

個人の記録に価値を置かず、追い求めるのはチームの完成度と勝利のみ。その両方を体現する司令塔が、狭山RGのD2昇格への道を切り拓いていく。

(匂坂俊之)

クリタウォーターガッシュ昭島

クリタウォーターガッシュ昭島の内山将文ヘッドコーチ(右)、中尾泰星キャプテン

クリタウォーターガッシュ昭島
内山将文ヘッドコーチ

「本日はホストゲームに多くのファンの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました。また、狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)も素晴らしい試合をしていただき、感謝しています。フィジカルの強い狭山RGに対して、どのように戦うかがポイントでしたが、ディフェンス面では対応できた部分もありました。一方で、終盤に自分たちのミスから崩れてしまい、相手に勢いを与えてしまった点は反省しています。すべてが悪いわけではなく、課題は明確ですので、それをどう遂行していくか、自分たちのラグビーをどれだけ体現できるかが今後のカギになると考えています。キャプテンを中心にチームを立て直し、残り3試合を戦っていきたいです」

──前後半を通じて、得点直後に再び失点してしまう場面が見られました。この課題を修正するために、何が必要なのでしょうか。

「キックオフの対応は以前からの課題の一つです。相手が狙ってくることは分かっていましたが、現状うまく修正できていません。ハーフタイムにも指示を出しましたが、十分に改善できませんでした。スコア後の守り方やレシーブの精度は明確な課題ですので、振り返りながら修正していきたいと考えています」

クリタウォーターガッシュ昭島
中尾泰星キャプテン

「今日は風が強く、前半は追い風、後半は向かい風という難しいコンディションでした。前半は敵陣でプレーできていた時間帯もありましたが、小さなミスによってエリアを奪われ、チャンスをつなげられなかった点が課題です。前半のうちにゲームプランをもう少し修正できたのではないかと感じています。後半は厳しい展開となりましたが、ボールを継続して保持しながらプレーし、相手のペナルティを誘ってスコアにつなげられた点は良かったと思います。ただし、リスタートから簡単に失点してしまう場面が今日もありました。残り3試合に向けて、そこはしっかり修正していきたいです」

──残り3試合、どういった戦いをして今季を終えたいですか。

「今季は苦しい試合が続いていますが、多くの方々に応援していただいている中で、最後まであきらめずに戦う姿勢を示すことが大切だと思っています。同時に、このままでは来季も同じ結果になりかねません。個人としてもチームとしても、試合を通じて何ができて何ができなかったのかを振り返り、次に何をすべきかを考えながら成長していく必要があります。残り3試合も自分が先頭に立ち、体を張ってチームを引っ張っていきたいです」

狭山セコムラガッツ

狭山セコムラガッツのスコット・ピアス ヘッドコーチ(左)、飯田光紀キャプテン

狭山セコムラガッツ
スコット・ピアス ヘッドコーチ

「両チームともアタッキングラグビーを志向していた前半で、私たちはサポートが遅く、ラックへの入りも遅れたことで継続した攻撃に影響が出ました。相手のディフェンスも非常に粘り強かったと思います。後半は強い風をうまく活用し、プレッシャーを掛けながらトライにつなげることができました。シンプルなラグビーにフォーカスできた点は良かったと思います。暑さもあり、両チームにとって厳しい試合でしたが、よく戦ったと思います」

──毎試合少しずつメンバーを入れ替えて試合に臨んでいる理由を教えてください。

「D2/D3入替戦進出が決まっている中で、バックアップメンバーにもプレータイムを与える必要があるためです。相手へのリスペクトはもちながらも、D2/D3入替戦に向けて前向きに準備を進めています。若い選手が多いので、経験を積ませることが重要です。ポジション的には3人以上の入れ替えを考えています。特にフロントローの3人については、これまでほとんど同じ選手を起用してきましたが、その次の3人にもこれから本格的にチャンスを与えていきたいです」

狭山セコムラガッツ
飯田光紀キャプテン

「本日はスタジアム運営に関わる皆さま、本当にありがとうございました。試合については、前半は風下の影響もあり、相手に押し込まれてエリアを取れない苦しい時間帯が続きました。しかし後半は風上を生かして自分たちのペースを取り戻し、アタック面では良い形を出すことができたと思います。ディフェンスにはまだ修正すべき点がありますが、全体としては手ごたえのある内容でした」

──D2/D3入替戦に向けて、昨季から成長していると感じる部分を教えてください。

「チームとしての層の厚さに加え、アタックの質やディフェンス時の密なコミュニケーションが向上している点です。攻守両面でチームとしてレベルアップしており、この成長を維持したままD2/D3入替戦に臨みたいと考えています」

試合詳細

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