NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第17節(リーグ戦)カンファレンスA
2026年5月2日(土)14:30 秩父宮ラグビー場 (東京都)
東芝ブレイブルーパス東京 vs 静岡ブルーレヴズ
東芝ブレイブルーパス東京(D1)
東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)は5月2日、秩父宮ラグビー場で静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)と対戦する。
昨年の5月3日、BL東京のジョネ・ナイカブラは三菱重工相模原ダイナボアーズ戦で右ひざを痛めた。自身は「前十字靭帯か、後十字靭帯のどちらかかな……」と思っていたというが、診察結果はその予想を超えたものだった。
右ひざの前十字靭帯、膝蓋腱、半月板の断裂。どれか一つでも重傷なのに3カ所も──。キャリアに深刻な影響を与えかねないほどの大けがだった。
「診断を聞いてびっくりしました。少し感情的にもなりましたし、気持ちが落ちたところもありましたが、家族やチームメートの支えがあって、手術とリハビリを乗り越えることができました」
BL東京ではトライゲッターとして活躍し、日本代表ではラグビーワールドカップ2023フランス大会に出場して2トライを挙げた。確かな実績を残してきたナイカブラだったが、スピードが重要なウイングにとって、ひざの大けがからの“復活”は厳しいチャレンジだった。
「もちろん簡単ではなかったのですが、しんどいときも待っていてくれる家族がいて、特に子供二人はいつも僕をサポートしてくれました。僕も彼らのために頑張りたいと思っていたので、苦しいときはそれを思い出して、ここまでやってくることができました」
迎えた前節、横浜キヤノンイーグルス戦の後半10分にナイカブラはピッチに足を踏み入れ、復帰を待ち望んでいたファンから温かな拍手が送られた。
『ナイカブラのスピードは戻っているのか?』という疑念もあったが、グラウンドの中で一人だけ早送りしているかのように見える加速力は健在だった。
後半21分に相手タックラー3人をはじき飛ばす圧巻のランを見せると、後半38分には結果的にスローフォワードがあったとしてノートライになったものの、50mを独走してトライゾーンに飛び込み、観客を熱狂させた。
「全力で走ることに不安はありませんが、いまは80~90%ぐらいでしょうか。静岡BR戦ではライン際でゲインをして、内側にいるフォワードの仕事を少しでも助けられたらと思います」
グラウンドの外ではシャイで謙虚な人柄だが、グラウンドの中ではド派手なプレーで見る者を魅了する。3連覇に向けて苦しい戦いが続く王者に、頼もしいエースが帰ってきた。
(安実剛士)



























