2026.05.21[浦安DR]「どんなときでもひざに手を付かない」。チームに活力を与えるルーキー

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D1/D2入替戦[D1 11位 vs D2 2位]第1戦
2026年5月23日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
清水建設江東ブルーシャークス vs 浦安D-Rocks

浦安D-Rocks(D1)

浦安D-Rocksの森山海宇オスティン選手。「疲れているマインドでいるよりも、まだまだイケるマインドでいるほうが、いいプレーができると思っています」

チームに合流してから数カ月、当時と比べて一回りも二回りも大きくなった首や体を少し丸めて座りながら話す森山海宇オスティンからは、22歳の素顔が伝わってくる。笑顔は柔らかく、素振りは優しい。それはどこにでもいる新卒社会人と大きく変わらない。それが、ひとたびグラウンドに立てば、率先してタックルを仕掛け、ディフェンスでチームにモメンタムをもたらす、強力なフランカーに豹変する。

「試合前は緊張するんですけど、いざ、始まってしまえば緊張よりもキツさが勝ってしまって、『もうやるしかない』という気持ちでタックルに行っています」

リーグワンデビュー戦は、一生忘れられない鮮烈なゲームとなった。秩父宮ラグビー場での第17節・埼玉パナソニックワイルドナイツ戦で先発した森山はフルタイム出場。劇的な逆転勝利をグラウンド上で味わった。それでも、成長途中の若武者は、笑いながらあの瞬間を振り返る。

「初めてAチームで80分間出た試合だったので、プレー中はキツ過ぎて、勝ったことを喜ぶ余裕がなかったです。(ドロップキックがバーに当たってはね返ってきたことに)驚いたとか、(逆転勝ちできたことが)うれしかったとかよりも、あのときは『キツかった』という思いのほうが大きかったです……(笑)」

それこそが、まさに森山の良さである。どんなに苦しい状況でも、どんなゲーム展開でも、“負の感情”を表に出さず、黙々とタックルを繰り返し、ハードワークを続ける。その姿勢やメンタルについて、チームの要である田村煕も「非常に助かる」と絶賛する。

それを伝え聞いた森山は、「本当ですか? うれしいですね」とはにかみ、グラウンド上でのポリシーを教えてくれた。

「どんなときもひざに手を付かないことは意識しています。下を向いていると疲れているように見えるし、相手にもプレッシャーを与えられないので、なるべく余裕そうな感じを見せるようにしています。本当はぜんぜん余裕じゃないときもありますけどね(笑)。でも、疲れているマインドでいるよりも、まだまだイケるマインドでいるほうが、いいプレーができると思っています」

デビュー以降、2戦2勝と負けを知らない大型ルーキーは、「とても大事な試合です」とD1/D2入替戦に照準を合わせ、自らの仕事を理解している。

「フィジカル面で期待してもらっていると思うので、ディフェンスで士気を上げて、何回もドミネートして、マイボールにしていきたいと思っています」

キックオフの笛が、森山のスイッチが入る合図。誰にも負けないスタミナとワークレートで、フレッシュな7番がボールと勝利を手繰り寄せる。

(須賀大輔)

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