NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D1/D2入替戦[D1 11位 vs D2 2位]第2戦
2026年5月30日(土)14:30 江東区夢の島競技場 (東京都)
浦安D-Rocks vs 清水建設江東ブルーシャークス
浦安D-Rocks(D1)
溜め込んだエネルギーを解き放つようにグラウンドを駆け回る選手がいる。武内慎だ。第3節で先発し今季初出場を果たすと、そこからコンスタントに試合に絡み続け、シーズン最後まで全力で駆け抜けようとしている。
リーグワン2シーズン目となった昨季は、悔しい時間ばかりを過ごしていた。ルーキーイヤーの2023-24シーズンはD1/D2入替戦の舞台にも立ち、ディビジョン1昇格に貢献。充実したキャリアを歩みはじめたと思われた。ところが、その翌シーズンは試練が待ち受けていた。出場はわずか3試合のみ。外からグラウンドを眺める時間が続いた。
「試合に出ることをうまくいくとするなら、なかなかうまくいかないと思いながら、ずっともがいていました」
それでも、足を止めなかった。気持ちも切らさなかった。そして、周りの声に耳を傾け続けた。「困難に向かっていく気持ちと怒りのようなものをパワーに変えていました。やっぱり、悔しさが原動力でした」。その姿勢が最後の最後に実る。D1残留を決めたD1/D2入替戦の第2戦で約5カ月ぶりのメンバー入りをつかみ、逆転残留に力を貸した。
「今季は試合に出たからこその学びがありますけど、昨季は出られなかったからこその学びがすごくありました。昨季で学んだ『どんな状況でも気持ちを切らさないこと』を今季はずっと意識してできましたし、自分の持ち味をチームに必要としてもらって試合に出続けられたことはすごくいい経験になりました」
昨季に味わった我慢と踏ん張りが、今季のハイパフォーマンスに強く太くつながった。ロックやフランカーのポジションを主戦場とし、多いときには1試合で約8kmも走る自慢の運動量を武器に、チームのためならジャージーが汚れることを厭わず闘い続けてきた。その姿勢は自身3度目となる入替戦の舞台でも変わらない。「自分はスペシャルな選手ではないので」と笑う25歳は、ビッグゲームでのマインドを心得ている。
「入替戦の雰囲気は独特です。自分たちも昇格したからこそ分かりますけど、2部のチームのほうが食ってやろうという勢いがあるものです。だからこそ、特別なことはせず、いつもどおりにやる。練習でやってきたことしか出せないと思っているので、いつもどおりの準備をして、いつもどおりのマインドで今季積み上げてきたものを出す。それが一番リラックスして試合に臨めると思っています」
自分のすべてをぶつける覚悟はできている。今季を締めくくるラスト80分、武内は全力全開で走り抜く。
(須賀大輔)




























