NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
D1/D2入替戦[D1 12位 vs D2 1位]第1戦
2026年5月23日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場 (愛知県)
豊田自動織機シャトルズ愛知 14-36 三菱重工相模原ダイナボアーズ
22点差の先へ。若き挑戦者が見据える、逆転へのラストミッション
豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)にとって、4度目の挑戦となったD1/D2入替戦。強い決意でディビジョン1の壁を越えようと挑んだが、ラグビーの神様は彼らにまた試練を与えた。
キックオフ直後から相手を強襲するはずだったが、キックバトルやテリトリーの面で苦戦。分かってはいたものの、後手に回り続けてしまった。反撃がスコアに繋がったのは後半20分のこと。そこから一度つかみかけた流れも、ミスで自ら手放してしまい、14対36で第1戦を落とした。
それでも、まだ終わったわけではない。敵将のグレン・ディレーニー ヘッドコーチの言葉を借りるなら、「まだハーフタイム」。試合後の選手たちも、悔しさをにじませながら、顔を上げる。
「良い経験になりました」
キャリアの中でこの日が入替戦初出場となった戸野部謙は、開口一番こう答えた。レギュラーシーズン5試合の出場ながらインパクトを残した25歳は「緊張しいなので、いつもより緊張していました」と話しながらも、80分間懸命にプレー。矢印を自分たちに向けながら、試合を振り返った。
「もっとできたかなとは思います。格上が相手ということは分かっているので、どう上回っていくのかをまた1週間考えていきたいです。自分たちに立ち返ってやっていくことが大事だと思います」
選手たちが語った悔しさの正体は、これまで積み上げてきたS愛知のスタイルやプライドを、グラウンドで十分に表現できなかったことにある。選手やファンは分かっている。俺たちの実力はこんなものじゃないと。そして、まだあきらめるには早過ぎると。
「トライも取れているので、自分たちに力があることはある程度証明できたと思います。『まだ100%を出し切れていない』とチームで話をしているので、自分たちにフォーカスするところからやり直していきたいです」
逆転での昇格は、自分たちの実力をすべて出し切った先にある。22点差を追いかけ、80分後に歓喜をつかむ。最後のミッションに挑む1週間はもう始まっている。
(齋藤弦)
豊田自動織機シャトルズ愛知(D2)
豊田自動織機シャトルズ愛知の徳野洋一ヘッドコーチ(右)、鄭兆毅 共同キャプテン豊田自動織機シャトルズ愛知
徳野洋一ヘッドコーチ
「本日、たくさんのファンの方々が駆け付けていただいた中で試合ができたこと、本当にうれしく思っております。また、今シーズン最後のホストゲームができたこともうれしく思っております。チームを代表して御礼申し上げます。ありがとうございました。今日の試合につきましては、勝ち点5を奪われたということで、1戦目を上回られてしまったなという印象です。ただ、入替戦は2戦合計の結果ということもあるので、今回の1戦目を踏まえて、次の2戦目に向けて自分たちがやるべきことを明確にした上で、2戦目でしっかりこのディスアドバンテージを覆すようなプランニングをしていきたいと思っております。本日はありがとうございました」
──自分たちの実力を発揮できずに試合がどんどん進んでしまった印象でしたが、どうお考えですか。
「前半、少しイグジットがうまくいかなかったというところと、キックバトルでテリトリーがうまく取れなかったところに尽きるのかなと思います。そこでわれわれが少し消耗してしまって、本来輝かなければいけないところでエネルギーが枯渇したのかなと思っています。あとは、少しラインアウトでもプレッシャーを掛けられていた印象もあったので、そのあたりは2戦目に向けて修正しなければいけないと思います」
豊田自動織機シャトルズ愛知
鄭兆毅 共同キャプテン
「会場に来ていただいたファンのみなさん、応援いただきありがとうございました。今日は今季ラストのホストゲームでしたが、ファンのみなさんの応援がすごく力になりました。ありがとうございました。今日の試合に関しては、テリトリーのところと規律のところが、これまでクリアするために頑張ってきた課題でしたが、この試合でも問題になってしまいました。1戦目の問題をしっかり修正して、来週の2戦目を勝てるように頑張ります」
──入替戦ということで、いつもと違う緊張感はありましたか。
「自分には少しありましたが、そこを考え過ぎるとエラーが起きてしまうと思ったので、平常心で臨もうとしていました。来週の試合は最初から自分のスタイルを発揮して攻めることができたら、良い結果になると思います」
三菱重工相模原ダイナボアーズ(D1)
三菱重工相模原ダイナボアーズのグレン・ディレーニー ヘッドコーチ(右)、吉田杏キャプテン三菱重工相模原ダイナボアーズ
グレン・ディレーニー ヘッドコーチ
「まだハーフタイムだと思っています。あと1週間、後半もしっかり頑張ります。われわれの今週の準備はすごく良かったですし、試合でもハードワークしてくれました。豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)さんはタフなディビジョン2でいい成績を収めたチームですので、われわれの準備の中で一番大事なことは、相手をしっかりリスペクトすることでした」
──規律の面を今節に向けて取り組んでいくと伺っていましたが、どう評価しているか教えてください。
「全体的には悪くなかったと思いますが、まだ改善できるところもあります。特にラック周りのところで上がり過ぎたところがあるので、立ち位置を意識しないといけないところがあると思います。S愛知はオフロードが強く、キャリーも強いチームだと認識していたので、自分たちがどうやって規律を守っていくかを大事にしていました」
三菱重工相模原ダイナボアーズ
吉田杏キャプテン
「1週間の準備の中で、D1で自分たちが経験してきたものをすべて相手にぶつけようとフォーカスポイントを絞った上で、いかにシンプルに自分たちの強みを出せるか準備した結果、前半はいい部分がありました。後半は完璧ではなかったですし、相手にスコアされる場面もあったので、しっかり修正した上で、最後の1週間、チームとしていい締めくくりができるよう良い準備をしたいと思います」
──レギュラーシーズンでは連敗が続く中で入替戦を迎えましたが、どんなマインドセットで臨んだか教えてください。
「連敗した中でもチームとして大敗する場面は少なくなっていたと思います。勝てる位置まで行って、最後にスコアされて負けるという難しい試合の内容になっていましたが、マインドセットとしては、やはり自分たちがやってきたこと、自分たちのフォーカスしている点を一人ひとりが意識した上で、1週間の準備の中、チームに求められている遂行力、一貫性の部分を準備してきたので、そこは今日の試合に出たかなと思います」




























