2022 POST SEASON TEAMS 出場チーム

  • ディビジョン1(カンファレンスA) NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安 千葉県浦安市、東京都江東区及び周辺地域

    NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安

    チーム再編前のラストマッチ。D1残留は至上命令

    2010年にトップリーグ昇格、時に上位チームを破り、中堅上位の地位を固めていたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安。さらなる躍進が期待されたリーグワン初年度だったが、結果は12チーム中10位に終わった。ディビジョン2で3位の三菱重工相模原ダイナボアーズと、来季ディビジョン1の地位を懸けて2試合を戦うことになった。

    実力がないわけではない。事実上のリーグワン開幕戦となった第1節では24-23でコベルコ神戸スティーラーズを、第7節では22-21で東芝ブレイブルーパス東京を、接戦の末に下した。負け試合でも、上位陣を相手にしての10点差以内の惜敗が3試合。何かが足りないというのが現状だ。

    必要なのは変化だろう。期待が集まるのは、明治大学でキャプテンを務めた新戦力、SH飯沼蓮か。新卒加入選手の出場解禁直後の第12節から、9番を背負い続けている。軌道のきれいな長いパスと、自ら前に出る積極性が持ち味。また、裏に抜け出た相手をあきらめずに追って食いとめるなど、ディフェンスでも大きく貢献している。飯沼の存在により、元スコットランド代表キャプテン、同じポジションのグレイグ・レイドローをSOに回すという新たなオプションも生まれている。

    シーズン途中での変化が期待される一方、開幕から変わらない絶対的な武器は、世界最高峰のFBイズラエル・フォラウという存在だ。ボールキャリー数はリーグ全体で7位ながら、ゲインメータ数は3位。ボールを手にすれば確実にゲインする強さを持っている。クリーンブレイク数は5位タイで、ディフェンス突破数は2位。たとえ捕まっても振り切り、前に出ることができる。第12節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦で見せた6人をかわしてのトライなど、1対4ほどの圧倒的数的不利すら覆せるのが彼の凄みだ。194cmでハイボールにも強く、SOオテレ・ブラックからのキックパスというホットラインも、確実かつ脅威のオプションとなっている。

    伝統の強力なスクラム、ラグビー偏差値の高いFL金正奎、フィニッシャーという言葉にふさわしい羽野一志と石井魁の両翼、「トモさん」こと41歳の元日本代表LOトンプソン ルークなどなど、見どころは豊富。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪との再編により、「NTTグループのシンボルチーム」となる来季に向け、ディビジョン1残留は、至上命令だ。

    (木村 卓二)

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  • ディビジョン1(カンファレンスA) NECグリーンロケッツ東葛 千葉県我孫子市

    NECグリーンロケッツ東葛

    力強いスクラムとタレント力を武器に、意地の残留なるか

    伝統の堅守を武器に、日本選手権優勝3回、カップ戦優勝1回とトーナメント戦に強いチームとして名を馳せてきたNECグリーンロケッツ東葛。だがトップリーグでは2011年度に3位となって以来、なかなか結果を残せず、昨季もカンファレンス最下位に沈み、総合9位でシーズンを終えた。

    リーグワン元年の今季、「地元に愛され勝てる強いチーム」へと生まれ変わるため、2015、2019年のワールドカップで豪州代表を率いたマイケル・チェイカがディレクター・オブ・ラグビー(総監督)に就任。キャプテンには12年目のベテランのPR瀧澤直が復帰した。

    また各ポジションで強化を図るため、大卒新人を除き15人の補強を敢行。ラグビーワールドカップ3大会に出場した元日本代表SH田中史朗を筆頭に、日本代表WTBレメキ ロマノ ラヴァ(今季はSOやCTBでも出場)、ウェールズ代表50キャップのLOジェイク・ボール、マオリ・オールブラックスでキャプテンを務めたHOアッシュ・ディクソンら国際経験豊富な選手を多く獲得した。

    だが、白星は相手の責による試合中止で得た2勝のみ。実試合では13戦全敗で勝点14と伸ばせず、ディビジョン1最下位となり、ディビジョン2で2位となった三重ホンダヒートとのD1/D2入替戦に臨む。

    FWにはフィジカルに強いFLフェトゥカモカモ ・ダグラス、NO8ジョージ・リサレ、若手のPR石田楽人や身長198cmのLO山極大貴らがいる。バックスにもSOフレッチャー・スミス、元日本代表CTBティム ベネット、CTB/FB児玉健太郎、リオ・デ・ジャネイロオリンピックで7人制日本代表として活躍したWTB後藤輝也、若手のWTB杉本悠馬と各ポジションに実力者がそろう。

    入替戦に向けてロバート・テイラーヘッドコーチは「(上位の)経験値の高いFWに対していいスクラムが組めているので武器になる」と自信をのぞかせた。SH田中も「リーグ戦後半になるにつれて、一人ひとりがチームのためにプレーする意識が芽生えてきた。これをもっと高めれば勝利を得られると思う。しっかり戦って勝って来年につなげたい」と意気込んでいる。

    シーズン後半は勝利こそつかめなかったが2位の埼玉パナソニックワイルドナイツと善戦し、最終節でも5位の横浜キヤノンイーグルスに肉薄する試合を見せた。力強いスクラムと個々のアタック力をベースに、ディビジョン1残留を目指す。

    (エスポルト)

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  • ディビジョン2 三重ホンダヒート 三重県

    三重ホンダヒート

    “ヒート、ホンダ”。「エキサイティングラグビー」で再びトップカテゴリーへ

    ディビジョン2のレギュラーシーズンを7勝3敗の3位で終えた三重ホンダヒートは、続く1~3位順位決定戦を1勝1敗。1位通過ならず、ディビジョン1チームとの入れ替え戦に臨むこととなった。順位決定戦では三菱重工相模原ダイナボアーズに劇的な形で19-17と逆転勝利を収めたものの、花園近鉄ライナーズに敗戦。昨季までトップリーグに所属していた東海の雄が、目標に掲げてきたディビジョン1昇格を狙う。

    リーグワン参戦にあたり、2011年のワールドカップ日本代表メンバーである上田泰平氏をヘッドコーチに内部昇格させ、「見ている人に感動や勇気を与えるエキサイティングラグビー」を志向してきた。

    チームを支えるのは、在籍5年目のキャプテン、古田凌だ。FW第3列の選手としてアグレッシブな攻守を見せつつ、「チームとして一貫性をもってプレーしたい」と全体をまとめる。

    FWの軸は、南アフリカ代表として2019年のワールドカップで全試合に出場して優勝に貢献したLOフランコ・モスタート。200cmの長身でラインアウトのキーマンとなりつつ、第3列でもプレーできることが示すようにボールキャリアーとしても有能。古田キャプテンも、「毎試合、ハードワークしてくれ、選手を鼓舞してくれる。リーダーシップもある」と信頼を寄せる。No.8のヴィリアミ・アフ・カイポウリも、チームに勢いを与えるパワフルなゲインで突破役となる。

    バックスでは、ニュージーランド代表2キャップをもつFBマット・ダフィーが注目選手。パートナーシップ関係を築いているスーパーラグビー アオテアロアのブルーズから2020年度に加入し、主力として好プレーを見せ続けている。192cmの長身を生かしたハイボール処理、オフロードパスが特徴だ。彼に加え、決定力のある34歳のベテランWB生方信孝がトライ機会をうかがう。

    1961年に創立した、歴史ある三重ホンダヒート。ホストエリアの三重県を熱くさせる戦いで、デヴィビジョン1チーム撃破なるか。

    (田中 直希)

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  • ディビジョン2 三菱重工相模原ダイナボアーズ 神奈川県、相模原市

    三菱重工相模原ダイナボアーズ

    D1チームにも引けを取らない陣容。ポイントはコンディション調整

    開幕からディビジョン2において9戦無敗でトップを走り続けながら、順位決定戦も含めた終盤に3連敗。三菱重工相模原ダイナボアーズは、ディビジョン2の3位でD1/D2入替戦に挑む。

    2018年からチームを率いるグレッグ・クーパーヘッドコーチは「チームの勢いをしっかり作ることが重要。終盤はそれができなかったが、入替戦へ向けて成長はできる。まずはしっかりとメンタルと整えて準備を進めたい」と選手の意識付けから立て直しを目指す。

    チームのベースになるのはスクラム、ラインアウトの強固なセットプレーだが、終盤は相手のラインアウト対策も影響してチャンスを得点に結び付けられないシーンも目立った。セットの再整備は決戦への課題になるが、戦力はディビジョン1チームにも劣らない。サンウルブズでも活躍して2018年にはスーパーラグビーのベスト15にも選出されたCTBマイケル・リトルのラインブレーク力は圧巻の一言。彼とコンビを組むマット・ヴァエガの強烈なフィジカルは日本代表でも通用するレベルにある。FWでは、ブレイクダウンでの攻防、献身的なサポートが持ち味のFLヘイデン・ベッドウェル=カーティス、密集戦の仕事人・FL小林訓也に、ボールキャリーで威力抜群の元ニュージーランド代表LOジャクソン・ヘモポらが、高いワークレートでチームの躍進を支えてきた。

    短期決戦の入替戦へ向けた不安材料は負傷者の多さ。攻撃の要だった元ニュージーランド代表SOコリン・スレイドは、ディビジョン2 1位~3位順位決定戦第1節の立ち上がりに負傷して復帰は難しい状態か。今季6試合出場で9トライをマークして決定力を見せたWTBベン・ポルドリッジの負傷離脱も終盤の失速に影響してしまった。キャプテンも担うヘイデン・ベッドウェル=カーティスも、今シーズンの出場は7試合にとどまる。レギュラーシーズン終了から入替戦までの2週間で選手のコンディションをどこまで整えることができるかも、ディビジョン1入りに向けた大きなチャレンジになる。

    (吉田 宏)

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2022 POST SEASON TICKETS ポストシーズンチケット

DIVISION 1/2 入替戦 第1戦
チームファンクラブ
優先発売
第1戦
一般発売
第2戦
チームファンクラブ
優先発売
第2戦
一般発売
2022年
5/13(金) 12:00~
2022年
5/14(土) 12:00~
2022年
5/18(水) 18:00~
2022年
5/19(木) 18:00~

※チームファンクラブ優先発売は、入替戦出場クラブのお知らせをご確認ください。

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2022 POST SEASON SCHEDULE 大会スケジュール

試合 日程 開場 キックオフ 対戦カード 会場
入替戦 第1戦 5/20(金) 17:30 19:00 D1 11位 or 12位 vs D2 2位 秩父宮
5/21(土) 10:30 12:00 D1 10位 or 11位 vs D2 3位 秩父宮
入替戦 第2戦 5/27(金) 17:30 19:00 D2 2位 vs D1 11位 or 12位 花園
5/28(土) 15:10 16:40 D2 3位 vs D1 10位 or 11位 花園
  • ※D2の対戦の順位は、順位決定戦により決定した順位
  • ※D1のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪が、リーグ戦11位または12位の場合、10位のチームが入替戦出場
  • ※D2の最終順位1位チームは自動昇格

2022 POST SEASON OVERVIEW 概要

主催 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会および一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン
主管 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン
大会名称 NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 DIVISION 1/ DIVISION 2 入替戦
NTTジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1/ディビジョン2 入替戦
日程 2022年5月20日(金)から28日(土)
参加チーム DIVISION 1またはDIVISION 1トーナメントの10位、11位および12位のチーム
DIVISION 2またはDIVISION 2トーナメントの1位、2位および3位のチーム
試合数 4試合
競技規則 ワールドラグビーが定める当該年度の競技規則に従う。試合時間は40分ハーフ、ハーフタイムは12分以内とする。
方式

以下のチーム間において2回戦で試合を行う。それぞれのチーム間で、上位となったチームは翌シーズンのDIVISION 1に参加し、下位となったチームは翌シーズンのDIVISION 2に参加する。

  • 1. DIVISION 1 または DIVISION 1 トーナメント の 10 位とDIVISION 2 または DIVISION 2 トーナメント の3位
  • 2. DIVISION 1 または DIVISION 1 トーナメント の 11 位とDIVISION 2 または DIVISION 2 トーナメント の2位
  • 3. DIVISION 1 または DIVISION 1 トーナメント の 12 位とDIVISION 2 または DIVISION 2 トーナメント の1位

方式の変更
DIVISION 1に参加するチームにおいて、やむを得ない事由により、翌シーズンのDIVISIOIN 1に参加しないこと理事会が認めたチーム(以下「翌シーズン不参加チーム」という)が生じた場合、以下の対応を行う。

  • 1. DIVISION 2またはDIVISION 2トーナメントの1位から順に、翌シーズン不参加チームと同数の順位までのチームは、DIVISION 1/2入替戦に参加することなく、翌シーズンのDIVISION 1に参加する。当該チームを「D1自動昇格チーム」という。
  • 2. DIVISION 2またはDIVISION 2トーナメントの1位から3位までのチームのうち、前号のD1自動昇格チームを除くチームは、DIVISION 1/2入替戦に参加する。なお、4位以下のチームは、いかなる場合もDIVISION 1/2入替戦に参加しない。
  • 3. 翌シーズン不参加チームを除き、DIVISION 1またはDIVISION 1トーナメントの最下位から順に、前号のDIVISION 1/2入替戦に参加するチームと同数の順位までチームは、DIVISION 1/2入替戦に参加する。
  • 4. 前1号から3号のほか、方式の変更に際して必要な事項は、別途理事会が定める。
勝敗決定方法 勝敗は、(1)勝ち点、(2)勝利数、(3)得失点差、(4)トライ数、(5)トライ後のゴール数、によって決定する((1)が同数の場合に(2)によって決定するものとし、以降も同様とする。)。(1)から(5)により順位が決しない場合、DIVISION 1所属チームを勝者とする。勝ち点の考え方はリーグ戦に準ずるものとする。