2022 POST SEASON TEAMS 出場チーム

  • ディビジョン1(カンファレンスB) 東京サントリーサンゴリアス 東京都、港区、府中市、調布市、三鷹市

    東京サントリーサンゴリアス

    堂々、首位通過。アグレッシブアタッキングラグビーで攻め倒す

    新リーグ初年度をレギュラーシーズン1位で通過した東京サントリーサンゴリアス。新型コロナウイルスの影響で3試合は不戦勝。実際に試合をした13戦は11勝2敗で、黒星は宿敵の埼玉パナソニックワイルドナイツ、“府中ダービー”の好敵手・東芝ブレイブルーパス東京に喫したものだ。

    チームの特徴は、何といってもリーグワン随一と言っていいテンポの速さから生み出される攻撃力。今季新加入したニュージーランド代表FB/SOダミアン・マッケンジーも、開幕前に「アタッキングマインドの強さ、プレースピードの速さは自分に合っている」と太鼓判を押したほど。総トライ数78(不戦勝3試合分の9トライを含む)はリーグワン最多で、マッケンジーも191得点で初代得点王の座を射止めた。

    背番号10の司令塔として多くの試合で先発した田村煕は「選手のまとまりはよく、グラウンドでいい関係が作れている」と話す。レギュラーシーズンではプレーの精度を意識した。「ファイナルで勝つというところに向けてはまだ途中」と言うように、結果的にレギュラーシーズン最終戦となった5月1日の東芝ブレイブルーパス東京戦では、ノートライに封じ込まれ3-27で完敗した。「もう一度、全員でのコンペティション(レギュラー争い)が始まり、それに勝った者が試合に出る」と田村。プレーオフトーナメントに向けて、さらに厳しさを植えつける。

    かつてジョージア代表監督として日本とも対戦経験があるミルトン・ヘイグ監督は、今季で3シーズン目。選手の主体性も大事にしながら、優勝を狙えるチームに育て上げてきた。5月21日のプレーオフトーナメント準決勝は、今季1勝1敗の東芝ブレイブルーパス東京との“府中ダービー”を、西の聖地・東大阪市花園ラグビー場で行う。続けて2度は負けられない。それに勝てば、29日の決勝の舞台、国立競技場へ。対戦相手は最後のトップリーグにおける決勝で敗れた埼玉パナソニックワイルドナイツか、進境著しいクボタスピアーズ船橋・東京ベイか。「国立を満員に、(サンゴリアスカラーの)黄色にしたい」とCTB中村亮土キャプテン。初代王者になることしか見つめていない。

    (田中 浩)

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  • ディビジョン1(カンファレンスA) 埼玉パナソニックワイルドナイツ 埼玉県

    埼玉パナソニックワイルドナイツ

    “一揆スタイル”で初代王者へ。戦力と戦術は充実の一途

    栄えあるリーグワン・オープニングゲームを新型コロナウイルス陽性者が発生したため逃すなど、立ち上がりでのつまずきから駆け上がってのレギュラーシーズン2位。昨季、最後のトップリーグを制した王者は、プレーオフに向けてチーム力を上げている。

    鉄壁の防御から一気にカウンター攻撃を仕掛ける、野武士ならぬ“一揆スタイル”は、選手それぞれの状況判断力の高さにより、危険度を増している。逆転試合の連続で勝ち続けてきたが、ロビー・ディーンズ・ヘッドコーチは「前半の難しい時間に相手のエネルギーを吸い取ってくれる選手の働きのおかげで、後半にいいラグビーができている。一人ひとりの理解力に助けられているし、いい判断ができる選手がいるのが強さの秘訣」とチームの熟成を感じている。

    安定感のあるゲームメークで日本代表でも評価を高める松田力也、奔放なアタックで魅せる山沢拓也の両SOを軸に、防御のギャップを突く瞬発力とフィジカルでリーグ戦最多の11トライを積み上げたCTBディラン・ライリー、ポジションに囚われないトライの嗅覚を持つ竹山晃暉、パワフルなランが武器のマリカ・コロインベテの両WTBと、バックスラインにリーグ屈指のアタッカーが並ぶ。ライリーとコンビを組むウェールズ代表のCTBハドレー・パークスが、攻守に好判断のプレーを選択して、バックスを引き締めているのも大きい。

    局地戦ではFLラクラン・ボーシェーの加入により、NO8ジャック・コーネルセン、FLベン・ガンターらFW第3列がさらに充実。起点となるブレークダウンのボール争奪戦は凄味を増している。そして、いまやチーム1のファンタジスタとなっているのがHO堀江翔太。セットプレーの安定感も強みだが、ボールが動き出せば、バックスも舌を巻く巧みなパスワーク、グラバーキック、防御でのジャッカルとオールラウンドに最上級のプレーを見せてチームの躍進を後押し。リーグ戦2位通過ながら、戦力と戦術の充実で初代王者最右翼に立っている。

    (吉田 宏)

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  • ディビジョン1(カンファレンスA) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 東京都江戸川区、中央区、千葉県市川市、船橋市、千葉市、市原市、成田市

    クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

    今季も躍進のオレンジ。才がきらめくタレント軍団が優勝を視野に

    昨季、最後のトップリーグで3位に躍進、リーグワン開幕前から期待値の高かったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。2試合を残した第14節でプレーオフ進出を決め、前評判通りの実力を発揮している。

    外国籍選手を中心とした強力FWという印象が強いが、日本人選手の活躍も目覚ましい。第9節以降、世界最高峰のHOマルコム・マークス(南アフリカ代表46キャップ)を欠いたが、杉本博昭がセットを牽引。199cmのデーヴィッド・ブルブリングと205cmのルアン・ボタ、日本代表復帰を狙うヘル ウヴェらが名を連ねるLOの位置には、青木祐樹が出場機会を重ねてきた。バックスでは、昨季まで出場機会の少なかったSH谷口和洋が先発の座をつかみ、第13節グリーンロケッツ東葛戦で4トライを記録するなど、躍動感あふれるプレーを見せている。

    豪州代表71キャップのSOバーナード・フォーリーや、エディー・ジャパンの申し子にしてクボタの象徴CTB立川理道キャプテン、それに現役日本代表キャプテンのピーター・ラピース・ラブスカフニら魅惑的な選手が数多くそろうが、プレーオフで特に注目したいのは、昨季出場のなかった2人だ。

    FWでは、リーグワン初年度最大の衝撃、190cm127kgのPRオペティ・ヘル。止まらないボールキャリー、相手を仰向けに倒しそのままボールを奪うタックル、巧みなジャッカル、柔らかいハンドリング、さらにはスピードまでも併せ持つ。まったくボールに触れることなく試合を終える選手も珍しくない3番にして、このプレーは驚きだ。豪州高校代表を経験しながら、ガーナで2年間宣教師を務めラグビーから完全に離れていた異色の経歴の持ち主が、23歳にして遂に覚醒の日を迎えた。秘密兵器という表現に誇張はない。

    バックスからは、WTB根塚洸雅を挙げたい。倒されない、タッチに出されることもない、そして捕まっても外し、強さと巧みなボディコントロールを兼ね備えたランが魅力だ。学生時代は、CTBあるいはFBでそのランを披露してきたが、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ加入後、WTBに転向し、さらに進化を遂げた。負傷で出遅れた影響で初出場は第7節だが、外国籍選手たちを抑え、クリーンブレイク数でリーグワンのトップに君臨している。そうした活躍が評価され、2022年度日本代表候補にも選出された。

    3位となり臨むプレーオフ。狙うは当然、リーグワン初年度優勝の栄光だ。「初めて日本に来た頃は、外国人選手同士で話をすると神戸製鋼が話題の中心でしたが、今度は自分たちがそうなりたい。もちろん、目標は優勝です」。これは在籍5年目のルアン・ボタが開幕前に語っていた言葉である。国籍問わず随所に才がきらめくクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。悲願達成なるか。

    (木村 卓二)

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  • ディビジョン1(カンファレンスB) 東芝ブレイブルーパス東京 東京都、府中市、調布市、三鷹市

    東芝ブレイブルーパス東京

    上昇気流のままプレーオフ入り。名門復活へ準備万端

    日本選手権優勝6回、昨季までのトップリーグでも最多タイの5回の優勝を誇る名門・東芝ブレイブルーパス東京。ただ2009-2010シーズン以来優勝はなく、2016-2017シーズンからは4強入りを逃してきた。

    それでも2019-2020シーズンから、ニュージーランド代表として活躍し同国のクルセイダーズやバース(イングランド)などで指揮官を務めたトッド・ブラックアダーヘッドコーチが指揮を執り、伝統のフィジカルラグビーに加えてFW、バックス一体となってボールを動かすラグビーを志向している。

    今季はリーグワンの開幕戦でライバルの東京サントリーサンゴリアスに敗れ、その後も接戦で勝ち切れない試合もあり3月末の時点では6位だった。その後、相手陣で戦うことを意識すると調子を上げ、4月に入ってからは首位の東京サントリーサンゴリアスにリベンジを果たす5連勝で4位に。2015-2016シーズン以来となるプレーオフ進出の切符をつかみ取った。

    チームを引っ張るのはベテランSH小川高廣と、2019年ラグビーワールドカップ日本代表のFL /NO8德永祥尭という共同キャプテンの2人だ。

    FWには、ラグビーワールドカップに3度出場した日本代表の顔、FLリーチ マイケルがいる。それにニュージーランド代表で活躍したジャッカルの名手であるFLマット・トッド、2015年のラグビーワールドカップ日本代表であるPR三上正貴ら経験値の高い選手がそろう。 昨秋、日本代表初キャップを獲得した身長2m越えの20歳、LOワーナー・ディアンズ、ニュージーランドU- 20代表経験のあるLO ジェイコブ・ピアス、2年目のPR小鍜治悠太ら若手の活躍も目立つ。

    バックスには、ニュージーランド代表経験のあるSOトム・テイラーとCTBセタ・タマニバル、リオ・デ・ジャネイロオリンピックに7人制の日本代表として出場したベテランFB豊島翔平、SOとCTBの両方でゲームを動かす中尾隼太、決定力の高いWTBジョネ・ナイカブラに加えて、2年目のSO松永拓朗&CTBニコラス・マクカランらもおり層は厚くなった。

    「僕たちは常にチャレンジャー」と徳永キャプテン。そのマインドでリーグワンを戦ってきた東芝ブレイブルーパス東京は、5月21日(土)、東大阪市花園ラグビー場で行われるプレーオフ準決勝で、再び、ライバルの東京サントリーサンゴリアスと再戦する。「非常にワクワクしている。いい準備をして爆発したい」とリーチ マイケルが意気込むように、リーグ戦の勢いのまま勝利し決勝の舞台に立つことができるか。そして、リーグワン初代王者となり、名門復活の狼煙を上げたい。

    (エスポルト)

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2022 POST SEASON TICKETS ポストシーズンチケット

PLAY-OFFS
準決勝①/
準決勝②
先行抽選1
(SAKURA CLUB/
JRFUメンバーズ)
先行抽選2
(ラグビーファンID)
先行抽選3
(Ticket RUGBY/
チケットぴあ)
チームファンクラブ
優先発売
一般発売
2022年
4/22(金) 12:00
~4/25(月) 23:59
2022年
4/25(月) 12:00
~4/27(水) 23:59
2022年
4/29(金) 12:00
5/1(日) 23:59
2022年
5/8(日) 20:00~
2022年
5/12(木) 18:00~
PLAY-OFFS
FINAL/3位決定戦
先行抽選1
(SAKURA CLUB/
JRFUメンバーズ)
先行抽選2
(ラグビーファンID)
先行抽選3
(Ticket RUGBY/
チケットぴあ)
チームファンクラブ
優先発売
一般発売
2022年
5/10(火) 12:00
~5/12(木) 23:59
2022年
5/13(金) 12:00
5/15(日) 23:59
2022年
5/14(土) 12:00
~5/16(月) 23:59
2022年
5/22(日) 20:00~
2022年
5/23(月) 18:00~

※チームファンクラブ優先発売は、プレーオフトーナメント出場クラブのお知らせをご確認ください。

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2022 POST SEASON SCHEDULE 大会スケジュール

試合 日程 開場 キックオフ 対戦カード 会場
SEMI-FINALS
準決勝①
5/21(土) 12:30 14:30 D1 1位 vs D1 4位 花園
SEMI-FINALS
準決勝②
5/22(日) 12:00 14:00 D1 2位 vs D1 3位 秩父宮
THIRD-PLACE MATCH
3位決定戦
5/28(土) 10:00 12:00 準決勝① 敗者 vs 準決勝② 敗者 秩父宮
FINAL
決勝
5/29(日) 13:00 15:00 準決勝① 勝者 vs 準決勝② 勝者 国立競技場

2022 POST SEASON OVERVIEW 概要

主催 公益財団法人日本ラグビーフットボール協会および一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン
主管 一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン
大会名称 NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2022 PLAY-OFFS
NTTジャパンラグビー リーグワン2022 プレーオフトーナメント
日程 2022年5月21日(土)から29日(日)
参加チーム DIVISION 1のリーグ戦暫定順位における上位4チーム
試合数 4試合
競技規則 ワールドラグビーが定める当該年度の競技規則に従う。試合時間は40分ハーフ、ハーフタイムは12分以内とする。
方式 DIVISION 1のリーグ戦暫定順位における上位4チームによるトーナメント戦および3位決定戦
勝敗決定方法

同点の場合は、以下の各号の順序により勝者を決定する。

1. 10 分間の延長戦を実施し、先に得点(ドロップゴール、ペナルティゴール、またはトライ)したチームを勝者とする。

  • (1) 延長戦は、後半終了 から 5分後に開始する。
  • (2) 延長戦開始まで、両チームはピッチレベルに留まらなければならない。
  • (3) 後半終了後5分以内に、レフリーは両チームのキャプテンを呼び、コイントスを行う。コイントスにより選択権を得たチームのキャプテンが、その場でボール または エリアを選択する。
  • (4) 出場メンバーは後半終了時のメンバーとし、交替・入替についてもそのまま引き継ぐ。
  • (5) 後半終了時に一時退出している選手は、ランニングタイムで時間計測し、制限時間内に復帰の宣告をしなければ、正式な交代となる。(出血交替は 15 分以内、 HIA は 12 分以内)

2. 1.により勝敗が決しない場合はキッキングコンペティションを実施し、勝者を決定する。

  • (1) 延長戦終了後 ただち にコイントスを行い、選択権を得たチームのキャプテンは、先攻または後攻を選択する。
  • (2) 両チームは、 5 名のキッカー およ びキックを行う選手の順番を、キッキングコンペティションの開始前に決定しレフリーへ申告する。延長戦終了時に競技区域にいた選手のみがキッキングコンペティションに参加できる。延長戦終了時にプレーしていない選手(入替・交替した選手、退場、シンビンまたは出血・ HIA の一時交替でピッチにいなかった選手)は、キッキ ングコンペティションに参加 することが できない。
  • (3) キッキングコンペティションは、延長戦終了から 5 分後に開始する 。
  • (4) 両チームは 22 メートルラインより後方の 3 箇所のエリアから、レフリーに申告した選手の順番に従って、両チーム交互にキックを行う。各チーム 5 名の選手の順番に従い、エリアは下記のように定める。
    • 第 1 エリア・第 4 エリア:ゴール真正面
    • 第 2 エリア・第 5 エリア:ゴールに向かって左側、 15 メートルライン上
    • 第 3 エリア:ゴールに向かって右側、 15 メートルライン上
  • (5) 各チーム 5 名ずつ全員がキックを行うまで、 また は、残りのキック数に対していずれかのチームが相手チームの得点を超えることができないと判断されるまで続ける。
  • (6) 5 人蹴っても同点の場合 、再び 1 人目 より 第 1 エリアからキックを行う。ただし、 6 回目以降は 先攻および後攻終了時に得点差がついた時点で 勝者を決定する。
  • (7) キッカーに選出された 5 名はハーフウェイラインで待機をする。キッカー以外の選手およびチームスタッフは、競技区域外(チームベンチ付近)で待機する。

3. 試合中止の判断がなされ、その代替試合の開催も不可能との判断に至った場合 の取扱い については、別途理事会に おいて 定める。